>04年02月11日




七輪釜でフランスパンを焼く

 なんか庭に耐火煉瓦で石釜を作って、パンを焼くっていううらやましい家庭が結構増えてるそうです。国産小麦とかスタミナ溢れる自然酵母を選んでみたりで、そらもー楽しそうです。

 前回七輪釜ピザに成功したので、今回はぐっとハードルを上げて、ここでは手軽に手に入る七輪と炭を使って石釜焼きパンならぬ七輪釜焼きパンに挑戦しています。石釜を作るコストの70分の1で手に入る釜です。

 今回は七輪陶芸でオカリナを焼いた後の、残った七輪の熱量を有効利用します。総作業時間6時間、経費500円以下。火曜の午後のヘボ調理。

 あ、こら、そこの通りすがりのモリキチさん、「オレが総会の資料つくってんときに〜」とかいわんでください。十二指腸が増えますよ。

長編でかなり写真が多いです。

■目次

■材料・道具を用意しよう

長さ23cmぐらいのフランスパン3本作る分量でチャレンジしています。

北海道産小麦(ハルユタカ)300g
未精麦品

保管期間の過ぎた分析依頼品をかき集めたものです。北海道産のハルユタカです。ハルユタカは強力粉としてつかわれます。パンにすると、もっちりしてとてもおいしい品種です。粒丸ごと粉砕し、全粒粉として使っています。この方が風味豊かで、なにより栄養的にも優れています。

普通の人は、お店から全粒粉か強力粉を使ってください。

黒糖(沖縄県産)12g
ミネラル的にリッチな黒糖を使ってみました。鼻からまともに焼けるとは思っていないので、風味でごまかそうという魂胆も含め、砂糖のかわりに沖縄県産の黒糖を使用しました。
国産レモン(神奈川県産)数滴

国産(神奈川県産)無農薬栽培レモンを使用しました。昔は国産レモンって水分少なくて使いにくかったですけど、最近はとってもいい出来ですね。何より安全だし。Good!

ドライイースト(日清製粉製)3g

本当は酵母から生やしたかったんですが、まあ、この際妥協ということで。

「スーパーカメリヤ」という商品。七輪釜焼きピザで使った残りです。

食塩6g

んー、まあ見た目よりフツーの塩です。

水 190ml

タダの水道水です。ええ。

ガラスの器

適当なボウルがなかったので、コレで代用しました。昔イベントで使ったものですねコレ。懐かしいな。

まな板(桐製)

生地をのばすのに使います。桐の合板でとても柔らかく、包丁の刃を痛めません。百瀬木材から800円で購入したもの。

包丁

本部からこっそり奪ってきた包丁です。(ごめんなさい)ケケ。

ブレンダー(アメリカ製)

ま、粉砕器です。コレで小麦を粉にします。

片刃かみそり

今や貴重品の片刃のカミソリです。プランスパンぽい割れ目をつくるのに使います。

のし棒

パンキジをのばすのに使いました。無くてもいいような気もしました。

炭着火用コンロ

べつに家庭のコンロでかまいません。炭に火をつけるのはめんどくさいのでコレで一気に着火してしまいます。

七輪2個 (一個1200円ぐらい)

七輪陶芸で使っていたものです。下の七輪を燃焼室に、ひっくり返して乗せている七輪を釜に見立てて使います。七輪を二個買うのに抵抗を感じる人は、ウエの七輪を中華鍋やフライパンで代用してください。

魚焼き用金網 (100円ぐらい)

ピザを焼く網です。ちょうど七輪に収まる丸形。

炭(マングローブ炭と備長炭)3欠片

陶芸のように1200度とかまでの昇温は必要ないので、3欠片ぐらいあれば十分です。ここでは安いマングローブ炭(6kg/400円)で着火して、リッチに備長炭(3kg/1000円以上)で焼き上げています。マングローブ炭は火付きが良く、火力に長けますが、あまりもちません。一方備長炭は火付きが悪く、火力はマングロほど強くはないですが、とても長持ちです。パンを焼くのにはどちらでも量の加減で使えると思います。

ドライヤー

七輪に火をおこすのに使います。うちわでもいいですけど、絶対ドライヤーのほうが楽です。甘く見ない方がよいですよ。



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