まずサンプルをジュース状にします。
希釈倍率早見表によると、小松菜には39mg/100gのビタミンCが入っていることがわかります。小松菜の39mg/100gはppmに換算すると、390ppmとなります。RQフレックスのビタミンC測定レンジは濃度が25~450ppmの範囲内にあればいいので、数値上は希釈などしなくても、小松菜を絞った汁は直接はかることが出来るだろうと予想できます。が、ビタミンCは分解が大変早いので、タダ小松菜をぎゅーーーっと絞って取り出した汁だけでは、測定をやっている間に、みるみるビタミンCが減り始め安定した数値が得られません。
そこで、ビタミンCの分解を防ぐ「メタリン酸水溶液」を使って分解を防ぎながら測定をおこないます。加えるメタリン酸の量は作物のビタミンC濃度によって変わりますが、ここで例に挙げている小松菜ぐらいの濃度であれば2倍希釈を目安にするのが適当です。小松菜を100g計りとったとすれば、2倍に希釈するためには100gのメタリン酸を加えて、ジュース状にします。これを適量を計りとり、手早く分析していきます。
1.成分表をチェックする 食品成分表には硝酸の量と、測定する際、廃棄する野菜の部位(根とか株元とか)が書いてありますので、チェックして、記載の通りに処理をします。また硝酸の量に応じてどのぐらい希釈したらいいのかを確認します。ここでは先の早見表を見て希釈倍率を決めます。 |
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2.ミルをのせてゼロあわせ 電子天秤に粉砕部をのせてゼロあわせをします。 |
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3.野菜の重さを量る ミルに小松菜を入れて、重さを量ります。目安は100g程度としています。重さは記録用紙に記録します。野菜のサンプリングは複数本使用します。どうしても切り分けなくてはいけない場合は、野菜の生長方向にそうよう、縦に切り取るようにします。 |
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4.メタリン酸水溶液をくわえる
メタリン酸水溶液を早見表の倍率にあわせてくわえます。たとえば、早見表に「2倍」とあった場合は、3で計った野菜の重さと同じ量のメタリン酸をくわえれば良いです。メタリン酸の量は記録用紙にちゃんと何グラムいれたと記入しておきます。 |
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5.粉砕
ミルアンドミキサーで粉砕します。十分細かくなるまでおこないます。手早く処理します。発熱などでも量は低下しますので。 |
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6.粉砕終わり
固まりが残っていないか調べます。 それと独特の匂いがあります |
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