2020年7月、ニュージーランド政府の第一次産業省が、ニュージーランド産のハチミツからグリホサートが検出されることをまとめたレポートを発表し、話題となりました。
偶然にも、ちょうどこの発表とタイミングが重なるように、私どもの施設に、「日本で採取、瓶詰めされたハチミツについてグリホサートの残留検査をお願いしたい。」という依頼があり、検査を行いました。
その結果、検査依頼のハチミツ1検体からグリホサートの検出が認められました。日本産のハチミツであっても海外の事例同様、グリホサートが検出される可能性があるようです。このレポートは、検査依頼者さまのご協力を得まして、その結果を紹介するショートレポートです。
表1に示すように、検査品からグリホサートが、「痕跡」検出されました。
No. | 商品名 | 地域 | 分析結果(ppm) | 食品衛生法の残留基準値(ppm) |
1 | 日本産ハチミツ | - | グリホサート 痕跡 | 一律基準 |
ニュージーランド第一次産業省:New Zealand National Chemical Residues Programme Report
厚生労働省:輸入食品に対する検査命令の実施(ニュージーランド産はちみつ、その加工品)
EFSA JOURNAL:The 2016 European Union report on pesticide residues in food
分析センター調査:大量死したミツバチの農薬暴露調査とはちみつ中の残留農薬調査2020
分析センター調査:日本産ハチミツにもグリホサートが残留している可能性について
有機農業ニュースクリップ(2020.07.30, No.1048):NZハチミツの2割からグリホサートを検出
ハチミツに残留する残留農薬分析についての検査相談に対応しています。ネオニコチノイド系農薬のほか、除草剤グリホサートなど、さまざまな農薬成分について検査を行っています。
検査の納期は、概ね1週間程度です。お急ぎの場合は、緊急での対応も可能な場合があります。検査に必要なサンプル量は、50g程度から対応が可能となっていますが、ご用意が難しい場合は、直接、状況などをお伺いできれば、サンプルの状態などに応じて、対応が可能な場合がありますので、お気軽にお問い合わせください。(詳細)
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