じゃがいもの輸入に関連して、慌ただしい情報が出てきています。最近のニュースでは、アメリカ産の生食用輸入じゃがいもの解禁が1年以内に行われるのではないかという情報があります。これは、アメリカ産のじゃがいもに指摘される課題などについて話題が国内に広がり、活発な議論がなされるようになる前に、輸入解禁を果たしたいという動きなのかも知れません。
農民連食品分析センターでは、輸入が推し進められようとしているアメリカ産じゃがいもがかかえるいくつかの課題のうち、ポストハーベスト農薬について知ってもらうためポテトチップスの残留農薬調査や、クラウドファンディングによる調査資金の寄付をお願いしてきました。
皆さんの暖かい応援で、10月23日に目標額の1/4にあたる50万円を達成したところでしたが、こうした急速な動きを前に、スタッフと話し合いまして、募金を少し取り崩し、アメリカ産じゃがいもを使っているとみられるファストフード店のフライドポテトについて、実状を伝える先行調査に取り組むことにしました。
その結果、今回の調査でも、芽つぶし剤のクロルプロファム(Chlorpropham)が検出されました。3製品のうち、モスバーガーさんのフレンチフライポテトが一番大きい検出値となりました。詳細は、
今回の調査は、ポストハーベスト農薬だけでなく350種類ほどの農薬成分について行っています。このレポートは、その調査結果の速報、暫定版で、芽つぶし剤のクロルプロファムの検出を含むGC/MS法による残留農薬一斉分析252成分の結果についてのみまとめたものです。より詳細な解説や背景などについては、後ほど追記していく予定です。ご了承をお願い致します。
今回調査したのは、マクドナルドさんの「マックフライポテト Sサイズ」、ケンタッキーフライドチキンさんの「フライドポテト Sサイズ」、モスバーガーさんの「フレンチフライポテト Sサイズ」の3製品です。購入日は、2026年10月15日です。購入店舗は、分析センターがある板橋区の大山周辺です。
これらの製品について、GC/MSによる残留農薬一斉分析252成分の検査を実施しました。定量下限は、0.01 ppmです。検査法についての詳細は、検査法のページをご確認ください。
各店舗のウェブサイトなどに掲載されているフライドポテトの原材料じゃがいもの産地情報は、表1に記載しました。
結果は以下の通りです。検出された農薬の検出濃度の単位はppmです。
今回の調査は、これまでにいただいた募金の一部を使って実施しました。輸入じゃがいもの調査を引き続き行っていくために、みなさんからのご支援をお願い致します。募金は、コングラントのページからお申し込みいただけます。
農民連食品分析センターは、1996年に多くの農業者や消費者の募金により設立された背景を持つ世界的にも珍しい分析施設です。募金による設立のため、企業や行政などの影響を受けることなく、独立した立場で活動を行っています。
1996年の設立以来、私たちの調査活動は、募金で運営されています。正直なところ、私たちの活動に必要な財政は厳しいところにあります。消費者や農民の立場に立った活動を続けていくためにも、みなさんからの支援が欠かせません。
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