農民連食品分析センターは、1996年に農業者や消費者などの募金によって設立された背景を持つ世界的にも珍しい分析施設です。募金による設立のため、企業や行政の影響を受けることなく、独立した立場で活動を行っています。1990年代から、残留農薬一斉分析の技術開発と現場での利用に取り組み、2000年の中国産冷凍ほうれん草残留農薬違反事件などを摘発するなど食品衛生の分野で、小粒ですがピリリと辛い、独立した検査施設として、活躍しています。財政は募金と検査受託費用によります。
一般社団法人 農民連食品分析センター
〒173-0025 東京都板橋区熊野町47ー11
電話 03-5926-5131 FAX 03-3959-5660
検査のご依頼には、分析依頼書が必要になります。ご依頼された方の情報を確認させて頂くとともに、依頼書に記載頂いた内容をもとに成績書を作成します。依頼書は、右のアイコンからダウンロードできます。
いいえ。私たちの施設は、どなたでもご利用いただけます。私たちは、農家、消費者、生協、食品製造会社、食品輸入業者、流通販売業者のほか、大学、行政や省庁などから検査依頼があり、対応をしています。 食品衛生の向上と、世界の食の安全や持続可能な社会作りについて、 展望を持っている方ならどなたでも利用ができます。
はい。私たちの施設は、募金で活動を行っています。施設の立ち上げや維持、活動支援などに繋がるご支援をいただいた方には、分析費用に割引きを行っています。現在の区分は以下です。
分析センターの分析サポーター会員になるには、こちらのページからお申し込み下さい。年会費5,000円が必要になります。
農民連会員を希望される場合は、各都道府県にある農民連事務所、または農民運動全国連合会本部(03-5966-2224)にお問い合わせください。
社会や食品衛生に貢献する調査、研究の場合や、教育等を目的とした研究機関や大学の場合は、別途、特別な分析受託価での対応が可能です。お問い合わせの際には、その旨をお知らせ下さい。
検査に必要なサンプル量は、検査の種類によって異なりますが、およそ1kg程度をお願いしています。しかし、1kgのサンプルとなると、用意が困難な場合がほとんどです。シソのようなサンプルや健康食品やエキス剤、エッセンス、香辛料などは、非常に高価で希少な場合があり、確保が難しいことが考えられます。サンプル量の確保が難しい場合は、より少ない量でも検査対応を行っていますので、お気軽にご相談下さい。
まずは、一度お電話かメールをください。ご希望される検査内容を確認させていただいた後、サンプルをお送りいただく日程、サンプル量などをお伝えします。あとは、忘れずに、分析依頼書に必要事項をお書きください。FAX(またはメール)した後、サンプルに同封をして、宅配便などでお送り下さい。FAXやお送り先は以下になります。
一般社団法人 農民連食品分析センター
〒173-0025 東京都板橋区熊野町47ー11
電話 03-5926-5131 FAX 03-3959-5660
Webページにはない検査項目でも、対応ができる検査があります。異物の混入や米の鮮度判定、サンプルの現地採取、土壌汚染のスクリーニング検査、番組製作向け検査調査など、可能な限り柔軟に対応を行っています。
お急ぎの場合、まず、ご相談ください。 検査の内容によりますが、できる限りの対応をさせて頂いています。
事前にご連絡を頂きますと、英語版の報告書をお作り致します。英語版の報告書については別途、作成料を頂いております。詳細は、お問い合わせください。
グリホサートの飛散による検査のご相談は、よくいただきます。まずは、お電話かメールにて、お問い合わせください。飛散が起きたと考えられる状況や実際の様子などをうかがい、どのような検査が可能かなどを検討させていただきます。
いいえ。ご依頼いただいた検査依頼品のデータが、依頼された方の同意なく、調査データとして公開されることはありません。私どものWebページで公開されている調査レポートを見て、そう考えてしまう方がいますが、公開されているレポートは、私たちの施設による独自調査や市民グループなどとの調査研究企画を実施し、得られたデータです。検査を依頼された方の依頼品のデータを公開することはありません。
ただし、私たちの施設は、募金をもとに、食の安全安心を考える情報を発信することを目的としています。またその活動目的を理解した方々に、支援していただいています。私どもの施設で実施した依頼件数や採取データ数(今年は残留農薬検査が何件ありましたのような)、データ分布、学術、公共衛生などに貢献ができる統計的データ(ネオニコチノイド系農薬の検出割合が、年間何パーセントだったかのような)などはまとめられ、公開されることはあります。もちろん、このようなデータには依頼者が特定できるような個人情報が含まれることはありません。それでも、データに含まれることを希望されない場合は、忘れずに分析依頼書の「データ共有」欄にチェックを付けてください。
こちらで公開しているデータについては、自由に記事などとしてご利用ください。私どものデータが、社会貢献や食品衛生の向上や、食の安全安心の議論を深めて行く材料として利用されることを私たちは希望しています。なお、利用にあたっては、引用へのリンクや農民連食品分析センターのデータであることをつけてください。またもし可能なら、可能ならで大丈夫ですが、利用したことをお教え頂けると嬉しいです(私たちはボランティア的に活動をしています。このようなご報告がとても励みになります)。
商業誌など利益を目的としたメディアの場合では、その引用の内容によっては、調査データ利用料をお願いする場合があります。ただし、これは極めて希なケースです。まずは、ご連絡を下さい。
毎年、世界最大級の外部精度管理用食品検査技能試験FAPAS*に参加、検査技能をチェックと技術向上に取り組んでいます。
*FAPAS:世界最大級の外部精度管理用食品検査技能試験。
英国環境食料農村地域省(略称DEFRA)傘下の
独立行政法人である英国食料環境研究庁(略称Fera)が、1990年に国際調和プロトコールに沿って開発した信頼ある食品検査及び水質検査の技能試験スキーム。技能試験には食品中の化学物質検査の技能を問うFAPASのほか、微生物関連試験のFEPAS、遺伝子組み換え作物の検査技能を問うGeMMA、環境計測技能を問うLEAPがあります。ラボの検査技能を証明する方法として、これまで世界99ヶ国以上、3000以上のラボが参加しており、国内では250ヶ所以上のラボが参加しています(日本のFAPAS窓口の株式会社セントラル科学貿易さんのページを参考)。