>05年6月2日




遺伝子組換えナタネを調査しよう

 2003年ぐらいから、海外から飼料や油脂用種子などが陸揚げされる港で、遺伝子組換え作物が自生しているという調査結果が市民グループや行政から報告されています。管理下にない環境で遺伝子組換え作物が生育しているという実にショッキングなものでした。もしかしたらこぼれ種が定着して、自生していったり、時には今生えているナタネの仲間と交雑していってしまう可能性があります。今後、十分な調査をおこなっていく必要があると思います。

 ここでは、特に除草剤に耐性を持たせた遺伝子組換えナタネの調査についてまとめていきたいと思います。

 遺伝子組み換え作物には、大豆、トウモロコシ、ナタネ、ワタ、ジャガイモ、パパイヤなどがあります。また導入された遺伝子によって除草剤に対する耐性を持つものや、殺虫性の成分を作るもの、特定の成分をたくさん作るもの、腐敗を防止するもの等があります。

■目次

■調査・採取に出かけよう(道具編)

 調査に出かける準備をします。当たり前ですが、道具云々の前に、まずどこへ行くべきかを調べておきます。日本にはナタネが陸揚げされる港がいくつかあります。こうした港の陸揚げ地周辺での検出例が多く、また港から運搬される道路脇や空き地でも見つかっています。web上で遺伝子組換えナタネ、港、自生などをキーワードに検索をかけてみると良いと思います。

 

マジックペン

サンプルの名前をビニール袋に記入するのに使います。

ビニール袋

清潔なビニール袋がよいです。大きい方が何かと便利です。

地図

採取した場所を記入するのに必要です。

ノート
採取したサンプルについての特徴や周辺で気づいたことなどを記入していきます。あとで役に立つことが多いので、いまはよけいかな?と思うようなことでも書きまくっておくと良いです。
手袋

写真は使い捨てのものです。採取時にサンプル間の汚染を厳密に防ぐ方法としてはこれがベターだと思いますが、用意が難しいと思いますので、とりあえず手を切らないようにという意味で軍手などはあった方がいいと思います。

カメラ

採取地の特徴や生えているときの植物の状態を記録するのに役立ちます。デジカメは電池に注意した方がいいです。

移動方法・荷物運搬方法

結構な荷物になるため、車もしくはバイク、自転車などはあった方がよいです。また港湾はとても広く調査の際、移動する距離が半端では無くなってしまいます。時間も相当かかります。ハイキング気分で歩けるときはいいのですが。

小回りのきく自転車などがあったら便利だと思います。



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