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この調査について

  • 2009年3月から月にかけて、農民連食品分析センターおよび一般の参加者に呼びかけを行い、グリホサート耐性ナタネおよびグルホシネート耐性ナタネの自生調査を行いました。
  • 調査地域は長野県、埼玉県、千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、兵庫県、岡山県、福岡県の10県、うち陸揚げ実績のある港湾地域は9港となりました。
  • 総検体数は、117検体(一般調査隊4検体、農民連食品分析センター113検体)でした。検出された遺伝子組換えナタネは63検体、このうち35検体がグリホサート耐性(RR)で、28検体がグルホシネート耐性(LL)となりました。
  • 判定は、イムノクロマト法による簡易試験後、PCR法による確認試験を行い、結果としました。調査はビデオによる記録を行いました。
  • また、調査の結果は、市民グループや各地生協の調査グループととりまとめを行い、日本全体での生息状況調査を把握できるようにしました。

遺伝子組換えナタネについて

  • 遺伝子組換えナタネにはいくつかのタイプがあります。その多くは除草剤に耐性を持つナタネで、除草剤を散布しても枯れにくよう耐性遺伝子を組み込まれた3種類に分類されます。このほかにラウリル酸生産向上タイプなどがあります。
    • Monsanto社の販売する除草剤Roundup Ready(R)(成分名:Glyphosate/グリホサート)に耐性を持つRoundup Ready(R) Canolaタイプ
    • Bayer社の販売する除草剤バスタ(R)(成分名:Glufosinate/グルホシネート)耐性をもつLiberty Link(TM) Independenceタイプの数種
    • Bayer社の販売する除草剤Buctril(R)(成分名:Bromoxinil/ブロモキシニル)に耐性を持つWester-Oxy-235タイプ

  • 除草剤耐性ナタネには、種子形成のコントロールや収量を改良する目的で、花粉を作らせない(自家受粉で種ができない)「雄性不稔遺伝子」を組み込まれているタイプ、雄性不稔遺伝子を持つ固体をふたたび稔性回復させる「稔性回復遺伝子」を組み込まれているタイプ、「雄性不稔遺伝子」および「稔性回復遺伝子」を両方持つタイプがあります。
  • 現在、日本で食品衛生法に基づく食品としての安全性に関する審査が終了している品種は以下の10品種です。(2010年5月13日、現在:参考URL農林水産省遺伝子組換え植物の安全性確認状況)
    • RT73(GT73), グリホサート耐性および分解(導入遺伝子:CP4 EPSPS, GOX)
    • RT200(GT200), グリホサート耐性および分解(導入遺伝子:CP4 EPSPS, GOX)
    • Topas19/2, グルホシネート耐性 (導入遺伝子:pat)
    • T45, グルホシネート耐性 (導入遺伝子:pat)
    • MS8xRF3, グルホシネート耐性, 雄性不稔, 稔性回復 (導入遺伝子:改変bar, barnase, barstar)
    • MS8xRF2, グルホシネート耐性, 雄性不稔, 稔性回復 (導入遺伝子:改変bar, barnase, barstar)
    • MS8xRF1, グルホシネート耐性, 雄性不稔, 稔性回復 (導入遺伝子:改変bar, barnase, barstar)
    • MS8, グルホシネート耐性, 雄性不稔 (導入遺伝子:改変bar, barstar)
    • RF3, グルホシネート耐性, 稔性回復 (導入遺伝子:改変bar, barnase)
    • Westar-Oxy-235, ブロモキシニル耐性 (導入遺伝子:OXY-235)

遺伝子組換えナタネの調査および分析法について

  • 遺伝子組換えナタネ調査隊による調査は、2009年4月8日から7月10日までの期間、神奈川県横浜港(2009.04.08)、静岡県清水港(2009.05.02)、千葉県中央港(2009.04.14および04.16)、福岡県博多港(2009.04.27および05.04)、岡山県水島港(2009.05.04)、岡山県宇野港(2008.05.03)、兵庫県神戸港(2005.05.03)、愛知県名古屋港(2008.05.02)、三重県四日市港(2009.7.10)におこないました。道路脇などに生えているナタネや西洋カラシナなどBrassica属と判断できる植物をサンプリングしました。昨年の調査地点に大阪府を加えた調査となっています。
  • 一般調査隊員による調査は、各地から4件の調査申込があり、埼玉県、長野県の合計2県で調査が行われました。
  • 採取地点の地図は以下の通りです。
  • 試験対象とした検体数は合計117検体になります。
  • 判定試験はイムノクロマト法とPCR法を使用しました。「イムノクロマト法」で陽性の結果となったものについて、PCR法による確認試験を行い、両結果が、陽性となったもののみを「遺伝子組換え」と判定しました。イムノクロマトキット(ラテラルフロー法)は「NEOGEN社製アグロスクリーン(R)CP4ストリップテスト大豆コーン用」によるグリホサート耐性発現タンパクCP4EPSPSとSDI製TraitコーンバルクテストLLによるグリホシネート耐性発現タンパクBar(Pat)についておこないました。
  • PCR法ではグリホサート耐性タンパク発現遺伝子CP4EPSPS、グルホシネート耐性タンパク発現遺伝子bar、およびそれぞれのSpecific遺伝子の増幅の有無を確認しました。
  • イムノクロマトキットによる検査方法は別ページ記載の方法に準拠しておこないました。
  • PCR法による検査方法はJAS遺伝子組換え食品検査マニュアルに準拠するよう設計しておこないました。

分析結果

  • 試験サンプル117検体のうち63検体にて組換え遺伝子が検出されました。
  • グリホサート耐性遺伝子(CP4EPSPS)を持つタイプが35検体、グルホシネート耐性遺伝子(bar/pat)を持つタイプが28検体でした。
  • 要注意とある個体は、イムノクロマト法とPCR法の結果が一致せず、現在、検査を継続中の個体です。
    港湾名
    ID
    サンプル名
    結果
    メモ
    千葉県中央港 1 01愛生町セブンイレブン前 グルホシネート耐性
    (検出地点地図>>) 2 02愛生町太陽建設前 グリホサート耐性
    3 03オリエント技研前 グリホサート耐性
    4 04日本舗道前側溝01 グルホシネート耐性
    5 05日本舗道前側溝02 グリホサート耐性
    6 06日本舗道前側溝03 グリホサート耐性
    7 07雇用促進センター前01 グリホサート耐性
    8 08雇用促進センター前02 グリホサート耐性
    9 09雇用促進センター前03 グリホサート耐性
    10 10雇用促進センター前04 検出せず
    11 11日通航空前 グルホシネート耐性
    12 12ボーソー油脂入口 グリホサート耐性
    13 13日清製粉前 グルホシネート耐性
    14 14日本サイロ入口01 検出せず
    15 15日本サイロ入口02 検出せず
    16 16県立図書館入口先01 グルホシネート耐性
    17 17県立図書館入口先02 グリホサート耐性
    18 18本町二丁目交差点花壇 グルホシネート耐性
    神奈川県横浜港(磯子) 19 01磯子駅前花壇01 検出せず
    (検出地点地図>>) 20 02磯子駅前花壇02 検出せず
      21 03聖天川東側交差点01 検出せず
    22 04聖天川東側交差点02 検出せず
    23 05聖天川東側交差点03 検出せず
    24 06聖天川東側交差点04 検出せず
    25 07聖天川東側交差点05 検出せず
    26 08聖天川東側交差点06 検出せず
    27 09聖天川東側交差点07 検出せず
    28 10並木中央駅手前01 検出せず
    29 11並木中央駅手前02 検出せず
    30 12南横浜火力発電所前 検出せず
    31 13間門小前交差点01 検出せず
    32 14間門小前交差点02 検出せず
    33 15市民プール前01 グリホサート耐性
    34 16市民プール前02 グリホサート耐性
    35 17新山下IC前01 検出せず
    36 18新山下IC前02 検出せず
    静岡県清水港(検出地点地図>>) 37 01飛島車体工業前フェンス グリホサート耐性 要注意
    愛知県名古屋港 38 01名港潮見インター出口01 検出せず
    (検出地点地図>>) 39 02名港潮見インター出口02 検出せず
    40 03名港潮見インター出口03 検出せず
    41 04インターチェンジループ下01 検出せず
    42 05インターチェンジループ下02 検出せず
      43 06ブルーボネット手前01 検出せず
      44 07ブルーボネット手前02 検出せず
    45 08中央倉庫保税蔵置場前 検出せず
    46 09北浜町入口南側01 グリホサート耐性 要注意
    47 10北浜町入口南側02 グルホシネート耐性
      48 11北浜町入口北側01 グルホシネート耐性
      49 12北浜町入口北側02 グルホシネート耐性
    50 13北浜町入口北側03 グルホシネート耐性
    三重県四日市港周辺 51 01 海上保安庁前(要注意個体) グリホサート耐性 要注意
    (検出地点地図>>) 52 02 防潮扉前01 グリホサート耐性
      53 03 防潮扉前02 グリホサート耐性
      54 04 四日市港バス停前 グリホサート耐性
    55 05 四日市港サイロ前 グルホシネート耐性
    56 06 林崎町交差点手前01 検出せず
    57 07 林崎町交差点手前02 検出せず
    58 08 林崎町交差点手前03 グリホサート耐性
    59 09 林崎町交差点手前04 グルホシネート耐性
    60 10 白子町交差点 検出せず
    61 11 朝陽中学校交差点 グルホシネート耐性
    62 12 上浜町二交差点01(未確認個体) グリホサート耐性
    63 13 上浜町二交差点02(要注意個体) グルホシネート耐性 要注意
    64 14 上浜町二交差点03 グルホシネート耐性
    65 15 上浜町二交差点04(未確定個体) グリホサート耐性
    66 16 阿古木橋01 グルホシネート耐性
    67 17 阿古木橋01 検出せず
    68 18 クロネコ前 グルホシネート耐性
    69 19 佐川急便前01 検出せず
    70 20 佐川急便前02 グルホシネート耐性
    71 21 佐川急便前03 グルホシネート耐性
      72 22 佐川急便前04 検出せず
    兵庫県神戸港周辺
    73 K01 明星食品前01 検出せず
    (検出地点地図>>) 74 K02 明星食品前02 グリホサート耐性 要注意
    75 K03 明星食品前03 検出せず
    76 K04 エムシーシー手前 グリホサート耐性 要注意
    77 K05 深江大橋01 グリホサート耐性
    78 K06 深江大橋02 検出せず
    79 K07 深江大橋03 検出せず
    80 K08 国道43号線松原交差点近く 検出せず
      81 K09 タイヤランド東灘01 グリホサート耐性 要注意
      82 K10 タイヤランド東灘02 グリホサート耐性 要注意
    83 K11 タイヤランド東灘03 検出せず
    84 K12 三井倉庫サイロ下 検出せず
    福岡県博多港1st 85 F01 成田建設作業所横1 検出せず
    (検出地点地図>>) 86 F02 成田建設作業所横2 検出せず
    87 F03 上組前交差点 グルホシネート耐性
    88 F04 スバル立体駐車場前 グリホサート耐性
    89 F05 スバル平面駐車場前 検出せず
    90 F06 MEIKO運輸前 検出せず
      91 F07 九州郵船前花壇 グリホサート耐性 要注意
      92 F08 鳥越製粉前01 グリホサート耐性 要注意
      93 F09 鳥越製粉前02 グルホシネート耐性
      94 F10 理研前 検出せず
      95 F11 日本製粉門前01 グリホサート耐性 要注意
    96 F12 日本製粉門前02 グリホサート耐性
    97 F13 日本製粉門前03 検出せず
    98 F14 箱崎埠頭株式会社前 検出せず
    99 F15 箱崎埠頭株式会社ゲート前 検出せず
    100 F16 理研アンローダー下 グルホシネート耐性
    101 F17 九州郵船前電信柱横01 検出せず
    102 F18 日通上組側交差点 グリホサート耐性
    103 F19 日通住友倉庫前 グリホサート耐性 要注意
    104 F20 羽野水産横 グリホサート耐性 要注意
    105 F21 九州郵船前電信柱横02 グルホシネート耐性
    福岡県博多港2nd 106 F22 三井倉庫株式会社前 グルホシネート耐性 要注意
    (検出地点地図>>) 107 F23 アンローダー出入り口丁字路 検出せず
    108 F24 九州郵船手前歩道 グルホシネート耐性
    109 F25 東那珂交差点01 グリホサート耐性 要注意
    110 F26 東那珂交差点02 グリホサート耐性 要注意
    111 F27 東那珂交差点03 グリホサート耐性 要注意
    112 F28 星ヶ丘交差点01 グルホシネート耐性
    113 F29 星ヶ丘交差点02 検出せず
    長野県 114 長野県 一般調査隊員 検出せず
    埼玉県 115 埼玉県01 一般調査隊員 検出せず
    116 埼玉県02 一般調査隊員 検出せず
    117 埼玉県03 一般調査隊員 検出せず

表1 採取地点ごとの結果と遺伝子組換えのタイプ

図1 調査地点と採取、検出数


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採取地点ごとの遺伝子組換え検出数

地点名 採取数 グリホサート耐性(RR) グルホシネート耐性(LL) オキシニル耐性(OXY)
千葉県中央港
18
9
6
-
神奈川県横浜港
18
0
2
-
静岡県清水港
1
1
0
-
愛知県名古屋港
13
1
4
-
三重県四日市港
22
7
9
-
兵庫県神戸港
12
5
0
-
岡山県宇野港
0
0
0
-
岡山県水島港
0
0
0
-
福岡県博多港
29
11
7
-
長野県
1
0
0
-
埼玉県
3
0
0
-
合計
117
34
28
0

表2 採取地点ごとの遺伝子組換え検出数

調査地点の特徴

千葉港中央港

 4月14日,16日と搾油会社、千葉県中央港周辺で、生活クラブ生協さんと共同調査をおこないました。
 14日は油脂会社さんまでの運搬路を調査しました。以前に比べればかなり少なくなっているといえる状況でしたが、側溝にかぶせられたフタの隙間や金属製アミの下で発芽した双葉をいくつも見かけました。
 16日は素敵な宇宙船地球号の制作会社さんが同行しまし、港湾地域周辺を回りました。例年に比べ,ナタネが見かけられなくなっていました。今年は雨が少なく発芽遅れている,抜き取り作業がおこなわれている,などいくつか原因が考えられました。私達は18個体の採取をおこない,このうち16個体が遺伝子組換えナタネであるという結果になりました。


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神奈川県横浜港

 4月8日、磯子区周辺で調査をおこないました。
 磯子駅周辺から、搾油工場さん周辺、八景島方面、火力発電所方面、横浜駅方面などの主要幹線沿いを歩き回りました。合計で18個体を採取しました。採取地点は、例年と同じ場所が多く、前年のこぼれ落ちがライフサイクルを形成していることがうかがえました。個体の特徴も共通していました。

 簡易試験の結果、搾油工場から離れた場所で2個体の遺伝子組換えナタネが確認されました。調査全体としては、個体数が少ないことから、対策などが効果を上げてきているのではないか、また、いままで検出されていた遺伝子組換えナタネは、前年などの生き残りで、対策によって新たな供給源が断たれたため、次第に減ってきているのではないか、などが予想されました。


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静岡県清水港

 5月2日、ナタネの陸揚げトン数全国5位の清水港の調査をおこないました。搾油工場さんと試料会社さんの2つがありますが、対策などが進められているせいか、採取個体数が少ないという特徴があります。今年1個体のみ採取することができました。
 簡易試験をおこなったところ、普通のナタネと判定されましたが、その後、PCR法による精密試験を行ったところグリホサート耐性のナタネであることが判明しました。組み換え遺伝子は持つが発現していない個体と考えられるものでした。


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愛知県名古屋港

 5月2日名古屋港で調査をおこないました。 一つめの名港潮見埠頭付近では、今年の調査でも、8個体が見つかりました。珍しくいずれも陰性という結果になりました。つぎに潮見埠頭から南にある北浜町周辺での調査をおこないました。発生源がどこであるのかまだよくわかっていません。北浜町にある飼料会社か、潮見埠頭からの運送によるのか、どちらと考えられます。毎年ほぼ同じ場所で検出される傾向があり、今年は5個体を採取しその全てが組換えナタネという結果でした。


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三重県四日市港

 7月10日港から搾油会社さんまでを調査しました。国道23号線での拡散が心配されていますが、国道沿いで見つかる個体数はめっきりと少なくなっており、抜き取り作業によってかなりの拡散防止の効果が得られていることがよくわかる様子でした。これだけの効果を上げるためには大変な労力を私達の社会に求めなければいけないなと考えさせられました。


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兵庫県神戸港

 5月3日に調査をおこないました。合計12個体を採取しました。採取地点は例年と同じ傾向があり、搾油会社や運送会社周辺がおおいようです。今回の調査では、搾油会社がある深江浜周辺とそこから5kmほど移動した場所にある東灘地区で組換えナタネが認められました。東灘地区での検出されたナタネは高架下で採取したもので高架上からおちたものか、近くにある大手運搬会社さんからのこぼれ落ちかのどちらかが考えられました。


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岡山県水島港

 5月3日に宇野港を、4日に水島港の調査をおこないました。宇野港は例年組み換えナタネを検出しますが、今年は一つも採取、検出ともありませんでした。水島港の輸入量は、148トンで全国8位(13港中)となっていますが、これまで一度も組み換えナタネを検出していません。今年も同様に採取、検出はありませんでした。


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岡山県宇野港

 5月3日に宇野港を、4日に水島港の調査をおこないました。宇野港は例年組み換えナタネを検出しますが、今年は一つも採取、検出ともありませんでした。水島港の輸入量は、148トンで全国8位(13港中)となっていますが、これまで一度も組み換えナタネを検出していません。今年も同様に採取、検出はありませんでした。


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福岡県博多港

 4月28日および5月4日に博多港周辺の調査をおこないました。輸入量は12万トンほどで国内7位ですが、自生の発生状況としてはトップを争う光景が広がっているといえます。港湾内の至る所で組換えナタネが検出されます。また、昨年の調査では、福岡港から南に延びる国道3号線沿いでも遺伝子組換えナタネが見つかっていました。なぜこれほど離れた地域で検出されるのかが、よくわかっていません。今年も同様の場所付近で遺伝子組換えナタネが確認されています。いずれも港湾から5km、20kmほど離れた場所にあたります。
 新規のこぼれ落ちか、子や孫の自生かは、現時点では判断がむずかしそうです。流通ルートの確認を含めた調査、もしくは情報提供が必要と考えられます。


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より詳しく情報を知りたいときは

 まず以下までお電話をください。

農民連食品分析センター
TEL:03-5926-5131
FAX:03-3959-5660
Email power8@nouminren.ne.jp

分析終了日2008年8月5日

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