遺伝子組換えナタネ生えてませんか?

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 このページは、遺伝子組換えナタネ調査隊の「お出かけレポート」を紹介していくページです。生息調査参加者さんらへの連絡や結果の報告もこちらで行う予定です。

 管理は農民連食品分析センターのナタネ調査隊がえっちらおっちらやっております。楽しい報告をお寄せください。


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あなたも参加しませんか?-申込の仕方-

BLOG Icon あなたの身の回りにあるナタネも検査してみませんか。一回分の検査キットは1200円がかかります。お振込確認後、簡易検査キットをお送りします。氏名、住所、電話番号、あればメールアドレスを記入してお知らせください。電話、FAX、郵便またはメールでお受けしております。

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遺伝子組換えナタネって何?

 特定の除草剤をかけても枯れないように、遺伝子操作で除草剤耐性遺伝子を組み込んだナタネです。大きく分けるとラウンドアップ系とバスタ系があります。現在、日本には安全審査の終了した15品種が輸入されていることになっています。

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ナタネ調査ビデオ

Video Podcast Icon  2006、2007年におこなったナタネ調査の様子をビデオにまとめました。港周辺における遺伝子組換えナタネの自生状況が、記録されています。

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Jun 02, 2015

台湾の遺伝子組換え表示制度が7月1日から新制度に

ポスト @ 15:45:30 | お知らせ

台湾の遺伝子組換え食品について関心があり、このところ色々と調べてきました。

その作業の傍らで、5月29日、台湾の福利衛生部のプレスリリースに7月1日から新しい表示制度がスタートすることを知りましたので、それを人生初めての台湾語翻訳に挑戦、解読(したつもりになりました)ので、メモ書き程度ではありますが、紹介しておきたいと思います。

中華民國衛生福利部:衛生福利部:焦點新聞:基因改造食品標示新制, 7月1日起上路

少なくともこの内容は、日本の遺伝子組換え表示制度の1,2歩前に前進したものだといえるものです。驚いたのは、実質的同等という点で日本では、表示の対象とはなっていない食品添加物や油、醤油など、製造の過程で、遺伝子組み換え作物が作る成分を含まないとされる食品についても表示をするようになっていることです。油のような製品について、「本製品は、遺伝子組換え作物を加工製造した、ただし、遺伝子組み換えにより生成された成分は含まない」などのような表示をすることは、とても興味深いものです。以下、曖昧な翻訳による引用です。

プレスリリース公開日:2015年6月1日
更新日:2015年6月1日

遺伝子組み換え食品表示新制度が7月1日から施行されます
資料元:食品薬物管理署

遺伝子組換え食品表示を強化するため、ニュースを公開します。消費者に知る権利を提供するため、衛生福利部は104年5月29日(西暦2015年5月29日)「包裝食品含基因改造食品原料標示應遵行事項(包装済み食品の遺伝子組換え食品原料表示遵守要件)」および「散裝食品含基因改造食品原料標示應遵行事項(非包装食品の遺伝子組換え食品原料表示順守要項)」を告示しました。包裝食品、食品添加物は104年12月31日より施行、非包装食品は品目により104年7月1日から3段階の期間を設け、施行します(附表)。現行の遺伝子組み換え食品表示制度と比較をすると、追加、改訂および重視すべき点は以下の通りとなります。

  1. 現行の包装済み食品に加え、食品添加物および非包装(ばら売り)食品にも範囲を拡大する。
  2. 非遺伝子組換え食品への意図しない遺伝子組み換え食品原料の混入が3%を超過する場合、「基因改造」などの文字として表示するよう、現行の5%から厳格化。
  3. 対象となるのは遺伝子組み換え食品を原材料として直接使用する場合、高度な加工がされ、最終食品において遺伝子組み換えにより作成されるタンパク質を含まない加工品(大豆油、醤油、コーンシロップなど)、下記に示す表示を行うこと
    (1)「基因改造(遺伝子組換え)」、「含基因改造(遺伝子組換えを含む)或いは「使用基因改造○○(遺伝子組換え○○を使用)。
    (2)「本產品為基因改造○○加工製成(本製品は遺伝子組換え○○を加工し、製造した),但已不含基因改造成分(ただし遺伝子組換えの断片やタンパク質は含まない)」あるいは「本產品加工原料中有基因改造○○(本製品は加工原料中に遺伝子組換え○○を含む),但已不含有基因改造成分(ただし遺伝子組換えの断片やタンパク質は含まない)」。
    (3) 「本產品不含基因改造成分(本製品は遺伝子組換えの断片やタンパク質を含まない),但為基因改造○○加工製成(ただし遺伝子組換え○○を加工し、製造したものです)」或いは「本產品不含基因改造成分(本製品は遺伝子組換えの断片やタンパク質を含まない),但加工原料中有基因改造○○(ただし、加工原料には遺伝子組換え○○が含まれています)」。
  4. 4. 食品原材料への「非基因改造(非遺伝子組換え)」或いは「不是基因改造(遺伝子組換えでない)」と表示するには、栽培時、或いは使用する食品原材料として、遺伝子組換え食品原料と、国際上の審査を満たす区分流通(IPハンドリングなど?)がされていること。表示としては、意図しない混入率を表示する「符合○○(國家)標準(或等同意義字樣)(国家標準に一致する○○(或いは同意の表示も可能))」或いは区分流通によって保障されている非意図的混入割合を表記しても可能。
  5. 5. 表示する文字の大きさは2mmより小さくならない大きさであること。「基因改造(遺伝子組換え)」、「含基因改造(遺伝子組換えを含む)」或「使用基因改造○○(遺伝子組換え ○○を使用)」の表示はそのほかの文字と明確に区別できるようにすること。

衛生福利部食品薬物管理署この告示の内容についてホームページ(www.fda.gov.tw)のトップページより、公告資訊>本署公告と進んだ場所に公開しています。本法に関連する業者は注意をしてください。即時配合辦理?施行日以降は、食品安全衛生管理法第22條、第24條或第25條規定完整標示,依同法第47條規定により,3万台湾元以上300万元以下の罰金が課せられます。表示に不備が認められた場合は、誇張或易生誤解等違反同法第28條規定之情形,依據同法第45條第1項規定により、4万元以上400万元以下の罰金が科せられます。規程に違反する製品は、同法52条に規定される期限内に回収改正しなくてはいけません。改正前に、販売を継続してはいけません。期間内に遵守できなかった者、没収と破棄されます?

なお、大本となる衛生福利部食品薬物管理署の告示文はこちらにあるもののようです。 英文も用意されています。

公告資訊 - 衛生福利部食品藥物管理署

Aug 08, 2014

GM菜種検査キットで対応できるGMトウモロコシ品種について

ポスト @ 16:43:36 | レポート

 「遺伝子組換えナタネ検査キットで、遺伝子組換えトウモロコシは検査できるのですか?」という問い合わせがありました。そこで、日本で認可済みの遺伝子組換えトウモロコシ品種について、発現形質、組換えられた遺伝子、遺伝子組換えナタネ検査キットでの対応ができる可能性があるものについてまとめた資料を用意しました。参考にしてみてください。

PDF版はこちら

商品名  Event code  OECD UI  発現形質  組換え遺伝子   
主配列1 主配列2 主配列3 サブ配列 菜種キット
Star Link CBH-351 ACS-ZMØØ4-3 Insect resistance (Bt toxin)
cry9c
-
-
-
-
AgrisureCB/LL Bt11 SYN-BTØ11-1 Glufosinate herbicude tolerance / Insect resistance (Bt toxin)
pat
cry1Ab
-
-
LL
YieldGard MON810 MON-ØØ81Ø-6 Bt toxin
cry1Ab
-
-
-
-
Liberty Link Maize T14 etc ACS-ZMØØ2-1 Glufosinate herbicude tolerance / Antibiotec resistance
pat(syn)
-
-
bla
LL
Liberty Link Maize T25 etc ACS-ZMØØ3-2 Glufosinate herbicude tolerance / Antibiotec resistance
pat(syn)
-
-
bla
LL
Roundup Ready 2 Maize NK603 MON-ØØ6Ø3-6 Glyphosate herbicide tolerance
CP4 EPSPS
 
-
-
RUR
YieldGard Rootworm RW, MaxGard MON863 MON-ØØ863-5 Insect resistance (Bt toxin
Cry3Bb1
-
-
nptII
-
Herculex RW DAS-59122-7 DAS-59122-7 Glufosinate herbicude tolerance / Insect resistance (Bt toxin)
pat
cry34Ab1
cry35Ab1
-
LL
Event176 Event176 SYN-EV176-9 Glufosinate herbicude tolerance / Insect resistance (Bt toxin)
cryIAb
bar
-
-
LL
Roundup Ready Maize, Agrisure GT GA21 MON-00021-9 Glyphosate herbicide tolerance
mepsps
-
-
-
-
Genuity DroughtGard MON87460 MON-8746Ø-4 Abiotic Stress Tolerance
cspB
-
-
nptII
-
DLL25 DLL25 DKB-8979Ø-5 Glufosinate herbicude tolerance
bar
-
-
bla
LL
Bt Xtra Maize DBT418 DKB-89614-9 Insect resistance (Bt toxin / Glufosinate herbicude tolerance)
cry1Ac
bar
pinII
bla
LL
YieldGard VT Pro MON89034 MON-89Ø34-3 Insect resistance (Bt toxin)
cry2Ab2
cry1A.105
-
-
-
Herculex I, Herculex CB TC1507 DAS-Ø15Ø7-1 Insect resistance (Bt toxin) / Glufosinate herbicude tolerance
cry1Fa2
pat
-
-
LL
YieldGard VT Rootworm RR2 MON88017 MON-88Ø17-3 Glyphosate herbicide tolerance / Insect resistance (Bt toxin)
CP4 EPSPS
cry3Bb1
-
-
RUR
Mavera Maize LY038 REN-ØØØ38-3 Modified Product Quality (increses lysine)
cordapA
-
-
-
-
Agrisure RW MIR604 SYN-IR6Ø4-5 Insect resistance (Bt toxin)
mcry3A
-
-
pmi
-
TC6275 TC6275 DAS-Ø6275-8 Glufosinate herbicude tolerance / Insect resistance (Bt toxin)
bar
mocry1F
-
-
LL
Enogen 3272 SYN-E3272-5 Modified Product Quality (increasing the thermostability of amylase)
amy797E
pmi
-
-
-
Agrisure Viptera MIR162 SYN-IR162-4 Insect resistance (VIP3A)
vip3Aa20
-
-
pmi
-
Enlist Maize DAS40278 DAS-4Ø278-9 2,4-D herbicide tolerance
aad-1
-
-
-
-
Agrisure Duracade Event5307 SYN-Ø53Ø7-1 chimeric Bt toxin(cry3A-cry1Ab)
ecry3.1Ab
-
-
pmi
-
Roundup Ready Maize MON87427 MON-87427-7 Glyphosate herbicide tolerance
CP4 EPSPS
-
-
-
RUR

Apr 24, 2014

兵庫神戸港サンプリング&簡易試験 長期遠征2007-VideoPodCast-

ポスト @ 14:34:55 | VideoPodCast,レポート

. 調査隊ビデオロゴ2007

2007年5月5日、兵庫県神戸港で行った遺伝子組換えナタネ調査隊長期遠征編その5です。

動画自体は2008年冬に完成していましたが、公開するタイミングを逃してしまった後、ファイルの行方が一時不明になり、公開できずにいたものです。2007年の調査は,この神戸港で終わりになります。

まさか7年越しでのアップロードになるとは思いもしませんでした。
改めて動画を見ると、自分も若かったなぁ,としみじみしています。

今思えば,鹿児島まで随分タフな旅をしていたものだなぁと思います。
とにかく旅をして新しい調査地に向かいたい,全国の汚染状況をこの目で見て,共有できる形で記録しておきたいという想いが溢れていましたね。ポンコツバイクで,その道中は,いろいろと大変なことはありましたが,工夫や慣れを積み上げて,前に進んでいく調査は,どれをとってもたのしいものでした。

といっても,2年前まではまったく同じスタイルで調査をしていたわけですから,あまり懐かしむのも変な話ではあります。

ただ,はっきりといえるのは結婚で長期遠征調査は難しくなりました。
さらに,チビが生まれ,バイクの調査はもう無理かも知れません。
昨年は妻をなんとなく丸め込み,車での調査に切り替え,おこなっていますが,全ての対象港を回るのは無理でした。これまでのようなタイトな調査から,新しい調査に切り替えていかないといけなさそうです。

自分としてはそう遠くない日に,xx年後の各港の様子,として,再度調査ビデオを撮影し,現地の状況を伝えたいと思っています。

それでは,7年越しの神戸港調査2007をご覧下さい。

kobe_20070505_h264.mov

( video/quicktime : 107.5 MB )

うまく見られない人はこちら(Youtube版)

Apr 18, 2014

ナタネの輸入量-財務省貿易統計2013年度-

ポスト @ 17:38:48 | お知らせ

財務省貿易統計から2013年度(2013年4月から2014年3月)に、日本国内に輸入されたナタネの輸入量と輸入港をまとめてみました。

2015年2月4日、数値の修正を行いました。

税関名 数量(t) 金額(1000円)
東京 3367 244863
横浜 362976 23515969
千葉 326202 20766931
鹿島 197777 13379516
神戸 512456 32927357
宇野 11739 808352
水島 135051 9091202
大阪 6363 456198
名古屋 331696 22186200
清水 215032 14192004
四日市 86464 5562016
博多 132846 9087486
合計 2321969 152218094

 これまでの調査でわかっているのは,陸揚げトン数=自生の頻度ではないようです。陸揚げトン数より,そこから長距離輸送が行われているかどうか,またその管理のレベルによって自生の頻度は段階が変化していることがわかっています。

 行政の調査や,仙台第一高等学校の調査で,組換えナタネ個体が見つかっている石巻港での陸揚げは今年も記録されていません。ナタネ以外の飼料を陸揚げする際,コンタミによって自生が発生していると考えるべきでしょう。

ナタネの貿易統計検索方法
財務省貿易統計のページから検索ページに進み、「統計品別税関一覧表」をクリック、輸出入の指定を「輸入」に、統計年月日の指定を行い、品目の指定欄にナタネの統計品目番号である「1205.10-000」を入力します。ちなみに数量のMTは「Metric ton」の略です。つまりトン(1000キログラム)。財務省貿易統計

2014年度調査参加者受付中

ポスト @ 16:42:39 | お知らせ

entry2014_icon.png

今年もナタネの季節がやってきました。
遺伝子組換えナタネ調査隊も出動開始しています。
今年は、ふたたび一般調査隊員さんの募集を開始します。

参加希望をされる方は右のメニューから「お問い合わせ」に進んでいただいて、申し込みをしていただくか、電話、ファックスなどでお願いいたします。指定の口座に先に料金を払い込んでいただいてもかまいません(ただし,この場合は,忘れずに必要キット数,住所,お名前,電話番号を通信欄に記入して下さい)。

たくさんの方の参加をお待ちしております。

申込を詳しく読む...

遺伝子組換えナタネ生息調査調査報告2013

ポスト @ 11:39:19 | レポート,お知らせ

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 いまさらですが,遺伝子組換えナタネ生息調査報告2013レポートを公開しました。

2013年,スケジュール的に長期遠征などが組みにくい事情(あと私が結婚したため)のなか、農民連食品分析センターの遺伝子組換えナタネ調査隊が得たデータをまとめ、解説したものです。(生協さんや他の調査グループの分は含まれていません)。

 財務省通関統計によると、2012年4月から2013年4月までに輸入された菜種(品目コード1205.10)の累計数量は、2407千トンとなっており、昨年より5万1千トンほど増加しています。内訳は、昨年とはかわり、カナダ、オーストラリア、アメリカの3国からの輸入に絞られています(昨年は少量だがフランス、ポーランド、中国があった)。割合ベースでは、カナダが97%を占めています。輸入実績が記録されているのは、東京、横浜、千葉、鹿島、神戸、宇野、水島、大阪、名古屋、清水、四日市、博多、志布志の13税関で概ね例年と変化はありません。陸揚げトン数では例年通り神戸が最も多く、横浜、名古屋、千葉、清水、鹿島、水島、博多、四日市、宇野、大阪、東京、志布志の順でほぼ変化はありません。

 農民連食品分析センターでは、統計を元に、2012年3月から5月にかけて、千葉中央港、神奈川横浜港、静岡清水港、兵庫神戸港、岡山宇野港、岡山水島港の6港について調査を実施しました。今期は調査スケジュールの調整が難しく、主要調査対象港の愛知名古屋港、三重四日市港、福岡博多港の調査を実施できていません。

 採取個体の判定は、イムノクロマト法による簡易試験とPCR法による確認試験を合わせて結果としますが、今期は、まだPCRによる確認試験の実施が終了しておらず、現状で報告されているデータは簡易試験のみの結果をまとめたものになります。

 今回の調査では、調査を実施した全ての港で調査対象に相当する個体を観察、採取することが出来ました。合計41個体を採取し、試験を実施したところ、グリホサート耐性のナタネが4個体、グルホシネート耐性のナタネが14個体となりました。

 PCRによる確認試験が実施できていないため、今期はまだ隠れ遺伝子組換えナタネが存在するかどうかについては判定できていない状況にあります。今後、試験を進めて、今年の状況について解析を進めていく計画です。

 調査全体の手応えとしては、例年通り、必ずしも輸入トン数イコール自生の多い港ではないという点です。陸送後の長距離輸送での対策が求められると思います。また行政や第三者機関が、遺伝子組み換え作物の種子やそれを原材料にした製品の運搬経路を集約管理できるようなしくみの構築がこの問題の調査に役立つと考えられます。

 この簡単な報告書とあわせて,GoogleMapやGoogleEarthに検出結果と調査ルートをプロットしたものもご覧下さいしてください(2013年調査マップ)。


遺伝子組換えナタネ生息調査報告書2013版(PDF)

遺伝子組換えナタネ生息調査調査報告2011

ポスト @ 11:27:56 | レポート,お知らせ

ファイルアイコン

 いまさらですが,遺伝子組換えナタネ生息調査報告2011レポートを公開しました。

2011年,原発事故に振り回される中,農民連食品分析センターの遺伝子組換えナタネ調査隊が動ける限りの範囲で得たデータをまとめ、解説したものです。(生協さんや他の調査グループの分は含まれていません)。

 財務省貿易統計によると、2010年1月から12月までに輸入されたナタネ関連品目の累計数量は、2344千トンとなっており、昨年より27万トンほど増加しています。その内訳は、カナダ215万トン、オーストラリア19万トン、ポーランド36トン、中国1トンで、例年通り、カナダが92%程を占めます。

 これらのナタネは、東京、横浜、千葉、鹿島、神戸、宇野、水島、大阪、名古屋、清水、四日市、博多といった12税関の管内から陸揚げされた記録が残っています。

 農民連食品分析センターでは、こうした記録を元に、2011年4月11日から6月3日にかけて、横浜港、千葉港、神戸港、宇野港、水島港、名古屋港、清水港、四日市港、博多港の9港を、さらに今年は福岡門司港を対象に加え、合計10港の調査をおこないました。採取個体の判定は、イムノクロマト法による簡易試験、PCR法による確認試験を組み合わせ、結果としました。

 今回の調査では、119個体を採取し、対象にした10港全てで遺伝子組換えナタネを検出しています。その合計数は86個体となりました。内訳は、グリホサート耐性が40個体、グルホシネート耐性が40個体でした。また今年も、簡易試験とPCR法による結果が一致しないナタネが6個体見つかっています。これらはいずれもグリホサート耐性で、簡易試験紙には陰性、またはわずかに擬陽性を示す程度にもかかわらず、PCR法では組み換え遺伝子が検出されました。

 各港湾の検出の傾向はおおむね例年通りでしたが、今回、門司港でグリホサート耐性の個体を初検出しました。博多港で小分けになったものが陸揚げされているのか、陸送されているかはわかりませんが、調査が必要と考えます。

 また今回は博多港以南の道路沿いを精力的に調査しました。これまで国道を利用して運送がおこなわれていると考えていましたが、今回、輸送とはまったく縁がない極めて細い一般道で検出がありました。この場所は、高速道路が高架になっている地点であることから、博多港は高速道路を利用した運送がおこなわれていると考えられます。

 今日、行政や第三者機関が、遺伝子組み換え作物の種子やそれを原材料にした製品の運搬経路情報の集約するまでには至っていませんが、今後、取り組みの実現を目指さなければいけないと考えさせられる結果となりました。 

 この簡単な報告書とあわせて,GoogleMapやGoogleEarthに検出結果と調査ルートをプロットしたものもご覧下さいしてください(2011年調査マップ)。


遺伝子組換えナタネ生息調査報告書2011版(PDF)

Nov 13, 2013

2013遺伝子組換えナタネ調査マップ

ポスト @ 17:34:45 | map

map_icon.png

 2013年におこなった遺伝子組換えナタネ調査マップを公開しました。

 調査は3月から5月にかけて行われた千葉県中央港(130329)、神奈川県横浜港(130419)、静岡県清水港(130427)、岡山県水島港(130429)、岡山県宇野港(130429)、兵庫県神戸港(120501)、東京有明埠頭周辺(130409)について、採取地点、分析結果、個体の特徴などを入力したものです。今回の調査では、スケジュールの都合、主要調査ポイントである、愛知県名古屋港、三重県四日市港、福岡県博多港の調査を実施できなかったことが悔やまれます。

 各地域ファイルは個別にダウンロードできるようになっていますが、面倒な場合は全地域を一つのkmzファイルにした「2013遺伝子組換えナタネ検出マップセット ver.1」をダウンロードしてください。

GoogleEarth用kmzファイル

千葉中央港GMナタネ検出地点マップ-130329版-
神奈川横浜港GMナタネ検出地点マップ-130419版-
静岡清水港GMナタネ検出地点マップ-130427版-
岡山水島港GMナタネ検出地点マップ-130429版-
岡山宇野港GMナタネ検出地点マップ-130429版-
兵庫神戸港GMナタネ検出地点マップ-130501版-
東京有明埠頭周辺GMナタネ検出地点マップ-130409版-
2013遺伝子組換えナタネ検出マップセット ver.1

GoogleMapで表示

遺伝子組換えナタネ千葉中央港2013
遺伝子組換えナタネ神奈川横浜港2013
遺伝子組換えナタネ静岡清水港2013
遺伝子組換えナタネ岡山水島港2013
遺伝子組換えナタネ岡山宇野港2013
遺伝子組換えナタネ兵庫神戸港2013
遺伝子組換えナタネ東京有明埠頭周辺2013
2013遺伝子組み換えナタネ調査マップ全国版ver.1

 GoogleMap版はクリックすればそのまま地図が表示されます。Google Earthをお使いの方は、上記のリンクからKMZファイルをダウンロードしてください。ダウンロード完了後、ダブルクリックするとGoogle Earthに調査ルート、検出地点、結果などが追加表示されます。Google EarthはGoogleさんから無料ダウンロードできます。

 青色のピンは普通のアブラナ科植物、緑色のピンはグリホサート系遺伝子組換えナタネ、紫色のピンはグルホシネート系遺伝子組換えナタネです。簡易試験とPCR法の結果が一致しない隠れ遺伝子組換え個体と考えられる要注意個体は赤色のピンとなっています。
colorpins4

Jun 13, 2013

オレゴン州で見つかったラウンドアップ耐性遺伝子組換え小麦(MON81700)について

ポスト @ 11:30:54 | お知らせ

PVTXGX10

 2013年5月29日、USDAがオレゴン州での未認可遺伝子組換え小麦(現在のところMON71800ではないかとされているもの)が自生していたと報告した件について、検査などに必要な情報を集めてみましたので、以下にまとめておきます。必要に応じて内容は更新、修正をしていきます。

概要

  • モンサント社登録名はMON71800(Roundup Ready wheat)。
  • 春小麦品種Bobwhite(MON71900としてデザインされたもの)を親として使用。
  • 食品と飼料用に開発。現在は、一般圃場試験は不可。
  • モンサント社は2002年6月28日にFDAに任意の申請を開始、2003年4月25日に実質的同等性についての追加情報を提出。
  • 2004年6月9日、FDAはMON71800について、一般に流通される小麦と実質的同等であると確認し、食品および飼料で認可可能とし、審議を完了とした。(http://cera-gmc.org/docs/decdocs/04-300-008.pdf)。2004年にコロンビア州でも食品で認可の記述がある。
  • モンサント社は1998年から2004年まで研究開発。16州で試験栽培を実施していたが、世界的な反対運動を受け、2005年に野外栽培試験を終了。商用化されることなく姿を消した。以降、APHISは、遺伝子組換え小麦品種について、生産と商用化に関する規制は解除していない。

配列関係

  • 発現形質の中心配列はモンサント社定番のCP4-EPSPS型。
  • 配列導入はアグロバクテリウム法による。
  • 導入ベクターはPV-TXGT10。マップは上図。(=P-e35S=CTP2=CP4EPSPS=NOS3'=P-ract1=IrAct1=CTP2=CP4EPSPS=NOS'3=)
  • 発現形質のコアとなるCP4EPSPSが2カセット分、導入されている。テンサイなどと同じタイプ。
  • CP4EPSPSの塩基配列については、GenBank: AB209952を参照するとよい。
  • 一つ目のCP4EPSPSを発現させるプロモーターはenhanced CaMV 35S(GenBank: AJ308514.1)
  • ターミネータはNOS3'。
  • 二つ目のCP4EPSPSを発現させるプロモーターはP-ract1(Oryza sativa由来アクチンのプロモーター配列/GenBank: X63830)
  • その他についても触れておくと、CTP2(マップではArabTP)とはいわゆるCTP2、I-rAct1 Oryza sativa由来アクチンのイントロン配列。hsp70はheat shock protain配列

日本での状況

 平成13年5月8日の農林水産省プレスリリースに「農林水産分野等における組換え体の利用のための指針」に基づく申請にMON71800の記述あり。
 利用区分は模擬的環境利用で、計画名「除草剤グリホサートの影響を受けない組換えコムギMON71800系統の安全性評価」。
 利用目的は日本における栽培となっており、北海道農業研究センター隔離圃場、日本モンサント河内研究農場組換え植物隔離圃場での試験申請となっている。
 この申請により指針適合が確認されているが、実際に試験が行われたかどうかは不明。
 計画の申請者は(独)農業技術研究機構北海道農業研究センター、日本モンサント株式会社、農林水産先端技術産業振興センターとなっていた。実施予定期間は平成13年5月〜平成14年3月までのおよそ12ヶ月。

自生発覚以後の動き

 2013年5月29日、USDAがオレゴン州での未認可遺伝子組換え小麦(現在のところMON71800ではないかとされているもの)が自生していたと報告。6月3日、日本政府はアメリカ産小麦銘柄「ウェスタン・ホワイト」の輸入を停止した。ウェスタン・ホワイトは菓子向け小麦品種(ソフト・ホワイト小麦とホワイト・クラブ小麦を混合して作成)。

 開発元のモンサント社は、オレゴン州とワシントン州で販売されている小麦について自社調査。未認可小麦の検出はなかったと発表。意図的に種子が持ち出されたことによる今回に限られた事案か、場合によっては同社への妨害工作の可能性もあるとコメント。

 オレゴン州産小麦の90%は輸出向け。日本の小麦自給率は10%程度。年間需要約500万トンのうち約300万トンほどをアメリカから購入。この1/4に相当する80万トンほどがウェスタン・ホワイト。未認可小麦の自生は、この農場だけで起きたことなのか、それとも、より大きなコンタミネーションへと広がっていくのか、今後の展開に注意が必要。

試験法について(現時点での予測作業程度、ポジコンが入手できないので)

  • CP4EPSPS部位は、他の同系統品種とほぼおなじものが入っていると考えられる。PCR試験は、通常通り、検出用としてCP4EPSPSかNOSを増幅するプライマーと、確認用として各部位をオーバーラップするプライマーを作成すれば良いと予測。ただし、この品種の場合、CP4EPSPSカセットが2つあるので、プロモーターのちがいを利用した増幅部位とバンドサイズの工夫がいるだろう。
  • この辺のメカニズムを知っていると、おそらく遺伝子組み換え小麦の混入を隠すため、意図的に同系統の除草剤耐性配列を持つ遺伝子組換え大豆や菜種、とうもろこしなどを混入する可能性はあることから、他品種と見分けのつく特異的な塩基配列部位を確認することと、それに必要なプライマーを考えないと、最終的判断が難しいことになる。
  • 実際に反応系を確認できるポジティブコントロールの入手は期待できないという課題をどう解決するか、陽性プラスミド作成をする方向に進むのか。

参考になるリンク


ベクターマップは以下の論文を参照し、作成した。 H. Zhou *, J. D. Berg, S. E. Blank, C. A. Chay, G. Chen, S. R. Eskelsen, J. E. Fry, S. Hoi, T. Hu, P. J. Isakson, M. B. Lawton, S. G. Metz, C. B. Rempel, D. K. Ryerson, A. P. Sansone, A. L. Shook, R. J. Starke, J. M. Tichota and S. A. Valenti(2002) Field Efficacy Assessment of Transgenic Roundup Ready Wheat. Crop Science Vol. 43 No.3; p. 1072-1075 (https://www.crops.org/publications/cs/abstracts/43/3/1072?access=0&view=article)

Dec 25, 2012

2012遺伝子組換えナタネ調査マップ

ポスト @ 18:09:28 | map

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 2012年におこなった遺伝子組換えナタネ調査マップを公開しました。

 調査は3月から6月にかけて行われた茨城鹿島港(120403)、千葉県千葉中央港(120409)、愛知名古屋港(120502)、三重四日市港(120505)、兵庫神戸港(120504)、福岡博多港(120503)、岡山水島港(120504)、岡山宇野港(120504)について、採取地点、分析結果、個体の特徴などを入力したものです。今回の調査では、スケジュールの都合、神奈川横浜港と静岡清水港の調査を実施できませんでした。また、しばらく調査に入っていなかった鹿島港について調査を実施しています。

 各地域ファイルは個別にダウンロードできるようになっていますが、面倒な場合は全地域を一つのkmzファイルにした2012遺伝子組換えナタネ検出マップセット ver.1をダウンロードしてください。

GoogleEarth用kmzファイル

千葉中央港GMナタネ検出地点マップ-120409版-
愛知名古屋港GMナタネ検出地点マップ-120502版-
三重四日市港GMナタネ検出地点マップ-120505版-
兵庫神戸港GMナタネ検出地点マップ-120504版-
福岡博多港GMナタネ検出地点マップ-120503版-
岡山水島港GMナタネ検出地点マップ-120504版-
岡山宇野港GMナタネ検出地点マップ-120504版-
茨城鹿島港GMナタネ検出地点マップ-120403版-
2012遺伝子組換えナタネ検出マップセット ver.1

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遺伝子組換えナタネ千葉中央港2012
遺伝子組換えナタネ愛知名古屋港2012
遺伝子組換えナタネ三重四日市港2012
遺伝子組換えナタネ兵庫神戸港2012
遺伝子組換えナタネ福岡博多港2012
遺伝子組換えナタネ岡山水島港2012
遺伝子組換えナタネ岡山宇野港2012
遺伝子組換えナタネ茨城鹿島港2012
遺伝子組換えナタネ2012全国版(全てを1度には表示できません)

 GoogleMap版はクリックすればそのまま地図が表示されます。Google Earthをお使いの方は、上記のリンクからKMZファイルをダウンロードしてください。ダウンロード完了後、ダブルクリックするとGoogle Earthに調査ルート、検出地点、結果などが追加表示されます。Google EarthはGoogleさんから無料ダウンロードできます。

 青色のピンは普通のアブラナ科植物、緑色のピンはグリホサート系遺伝子組換えナタネ、紫色のピンはグルホシネート系遺伝子組換えナタネです。簡易試験とPCR法の結果が一致しない隠れ遺伝子組換え個体と考えられる要注意個体は赤色のピンとなっています。 colorpins4

遺伝子組換えナタネ生息調査調査報告2012

ポスト @ 12:22:28 | レポート,お知らせ

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 本年度の遺伝子組換えナタネ生息調査報告2012レポートを公開しました。

農民連食品分析センターの遺伝子組換えナタネ調査隊のデータをまとめ、解説したものです。(生協さんや他の調査グループの分は含まれていません)。

 財務省貿易統計によると、2011年4月から2012年3月までに輸入されたナタネ関連品目の累計数量は、2356千トンとなっており、昨年より12万トンほど増加しています。その内訳は、カナダ228万トン、オーストラリア7万トン、フランス20トン、 ポーランド18トン、アメリカ18トン、中国8トンで、例年通り、カナダが9割を占めます。これらの輸入ナタネは、東京、横浜、千葉、鹿島、神戸、宇野、水島、大阪、名古屋、清水、四日市、博多といった12税関の管内から陸揚げされた記録が残っています。陸揚げトン数では神戸港が最も多く、次いで横浜、千葉、名古屋、清水、鹿島、水島、博多、四日市、宇野、大阪、東京の順となっています。

 農民連食品分析センターでは、統計を元に、2012年3月から5月にかけて、鹿島港、千葉港、名古屋港、四日市港、神戸港、宇野港、水島港、博多港の8港の調査をおこないました。放射性物質汚染による食品検査などの対応に追われているほか、長期遠征調査の際、バイクのタイヤがパンクし、調査スケジュールを大幅変更しなければならない状況などが発生し、例年おこなっている清水港と横浜港については、調査を完了できていません。

 採取個体の判定は、イムノクロマト法による簡易試験、PCR法による確認試験を組み合わせ、結果としました。

 今回の調査では、調査時間の確保が難しく、例年より少ない51個体の採取にとどまりました。遺伝子組換えナタネは個体の採取ができなかった水島港を除き、全ての港で検出をしています。内訳は、グリホサート耐性が6個体、グルホシネート耐性が15個体でした。また今年も、簡易試験とPCR法による結果が一致しないナタネが2個体見つかっています。これらはいずれもグリホサート耐性で、簡易試験紙には陰性、またはわずかに擬陽性を示す程度にもかかわらず、PCR法では組み換え遺伝子が検出されました。

 輸入トン数と自生数、検出数を比較すれば、遺伝子組換えナタネの顕著な自生が認められる場所は、必ずしも輸入トン数が多い港ではないことがわかります。自生に大きく影響しているのは輸入後、長距離輸送がおこなわれるかどうかであることがはっきりと現れています。

 行政や第三者機関が、遺伝子組み換え作物の種子や原材料にした製品の運搬経路を集約するまでには至っていませんが、そうした管理のしくみの構築が必要と考えられます。

 より詳細な分析結果リストなどをまとめたページは後日公開の予定です。


遺伝子組換えナタネ生息調査報告書2012版(PDF)

Jul 27, 2011

2011遺伝子組換えナタネ調査マップ

ポスト @ 11:18:27 | map

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 2011年におこなった遺伝子組換えナタネ調査マップを公開しました。

 調査は3月から6月にかけて行われた千葉県千葉中央港(110411)、静岡清水港(110429)、愛知名古屋港(110501)、三重四日市港(110502)、兵庫神戸港(110503)、福岡博多港(110504)、福岡門司港(110504)、岡山水島港(110505)、岡山宇野港(110505)、神奈川横浜港(110603)について、採取地点、分析結果、個体の特徴などを入力したものです。

 各地域ファイルは個別にダウンロードできるようになっていますが、面倒な場合は全地域を一つのkmzファイルにした2011遺伝子組換えナタネ検出マップセット ver.1をダウンロードしてください。

GoogleEarth用kmzファイル

千葉中央港GMナタネ検出地点マップ-110411版-
静岡清水港GMナタネ検出地点マップ-110429版-
愛知名古屋港GMナタネ検出地点マップ-110501版-
三重四日市港GMナタネ検出地点マップ-110501版-
兵庫神戸港GMナタネ検出地点マップ-110503版-
福岡博多港GMナタネ検出地点マップ-110504版-
福岡門司港GMナタネ検出地点マップ-110504版-
岡山水島港GMナタネ検出地点マップ-110505版-
岡山宇野港GMナタネ検出地点マップ-110505版-
神奈川横浜港GMナタネ検出地点マップ-110603版-

2011遺伝子組換えナタネ検出マップセット ver.1

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遺伝子組換えナタネ千葉中央港2011
遺伝子組換えナタネ静岡清水港2011
遺伝子組換えナタネ愛知名古屋港2011
遺伝子組換えナタネ三重四日市港2011
遺伝子組換えナタネ兵庫神戸港2011
遺伝子組換えナタネ福岡博多港2011
遺伝子組換えナタネ福岡門司港2011
遺伝子組換えナタネ岡山水島港2011
遺伝子組換えナタネ岡山宇野港2011
遺伝子組換えナタネ神奈川横浜港2011

 GoogleMap版はクリックすればそのまま地図が表示されます。Google Earthをお使いの方は、上記のリンクからKMZファイルをダウンロードしてください。ダウンロード完了後、ダブルクリックするとGoogle Earthに調査ルート、検出地点、結果などが追加表示されます。Google EarthはGoogleさんから無料ダウンロードできます。

 青色のピンは普通のアブラナ科植物、緑色のピンはグリホサート系遺伝子組換えナタネ、紫色のピンはグルホシネート系遺伝子組換えナタネです。簡易試験とPCR法の結果が一致しない隠れ遺伝子組換え個体と考えられる要注意個体は赤色のピンとなっています。 colorpins4

Jul 20, 2011

奇形のナタネについて

ポスト @ 10:39:34 | レポート

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 放射性物質汚染による農作物への影響が毎日、ニュースを賑わわせています。 ニュースの数としては少ないのすが、汚染による自然界への影響などもじわりじわりと起きているのではないかと、心配がされています。

 そうした話題の一つに、奇形のナタネが福島で見つかったというものがありました。 放射性物質との直接の因果関係を結ぶ訳ではありませんが、仮にその影響で奇形が発生していたらどうしようという内容の話題となってい多くの方が話されていたと思います。

 今回見つかった個体について私も相談を受けました。  かつて、私たちの施設では、テレビ朝日で放送された「奇形タンポポ」について共同調査をおこなってきました。その時、おぼえたことを、もやっとした記憶程度でしかありませんが、簡単にまとめておこうと思います(正確な内容は玉川さんの本を読んでください)。

 植物奇形は国内には系統だってまとめられたデータが少なく、その原因はよくわかっていない分野の一つのようです。タンポポなどの場合、帯のように茎が巨大化、変形してしまうことから「帯化」などと呼ばれています。今回見つかったナタネもこうした植物奇形の一つと考えられます。

 テレビ朝日さんと、奇形タンポポの共同調査をおこなったのは2000年初め頃でした。スタートは、北海道にマイホームを買われた方がいたのですが、その家族が化学物質過敏症になり、それと同じくして、庭にたくさんの奇形タンポポが見つかるようになった、というものでした。

 こちらで、その庭の土壌を検査したところ、リン酸トリスという物質が検出され、これがその原因物質ではないかと推測がされました。リン酸トリスについては、その後、専門の先生の手で、誘発物質になるか、検証されたのですが、その結果は「白」であったようです。

 その後、奇形タンポポについて、遺伝の分野から研究をされた先生の話では、奇形を起こしたタンポポは、そのほとんどがセイヨウタンポポとニホンタンポポが交雑することでできた雑種が、戻り交配をした個体であることがわかったとのことでした。そうした個体は、環境影響に弱い特徴があるなどで、化学物質の影響などを受けやすくなり、帯化しやすいのではないかと考察をされていたように思います。

 結局のところ原因はよくわかってはいません。

 今回の奇形ナタネについてです。  これまで遺伝子組換えナタネの自生調査をしてきたなかで、数個体ほど、同様の奇形を発生しているものに出会ったことがあります。そうした経緯からも、放射性物質のみが原因で起きる現象ではないと考えられます。  写真の個体は、2009年4月29日に、私の家庭菜園で見つかった個体を記録したものです。今回話題になっている個体と同様の奇形を発生しているのがわかります。

 帯化を起こす原因はいろいろあるといわれています。  何らかの化学物質、病気、虫により傷を付けられたところから侵入した病害、ウイルス、代謝異常などが考えられているようです。先に挙げたように、外的要因に過敏な個体であれば、放射性物質などもあるかもしれません。今後の研究が待たれる分野です。

Dec 28, 2010

遺伝子組換えナタネ生息調査調査報告2010

ポスト @ 15:38:35 | レポート

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 本年度の遺伝子組換えナタネ生息調査報告2010レポートを公開しました。

農民連食品分析センターの遺伝子組換えナタネ調査隊と一般調査隊の皆さんからいただいたデータを集計したものです(生協さんや他の調査グループの分は含まれていません)。

 2010年は合計86個体を採取し、58個体の遺伝子組換えのナタネの自生を確認しました。

 今年の調査でも、例年同様、輸入実績のある港では、遺伝子組換えナタネの検出が認められています。各地域の全体的な傾向はそれほど変わっていないといえます。今回印象に残ったのは、これまで1度も検出のなかった岡山県水島港での組み換え個体が見つかったことでした。製造管理などがしっかりとおこなわれていると考えられていた水島港のような場所でも、輸入がある限りは自生が発生しうることがわかりました。

 また、PCRと簡易試験結果が一致しないナタネが5個体ほど検出されたこと、三重の河田先生のグループから預かった個体では、明らかにセイヨウアブラナではない植物から遺伝子組換え配列が検出されたことも印象的でした。

 MOP5/COP10直前に、農林水産省から発表された報告書では、遺伝子組換えナタネが交雑によって広がったりする可能性が極めて低い、としてまとめられています。わたしたちが、変わった個体を見つけるようになったのはここ2,3年ほどでした。今回の農林水産省の報告は平成18年から20年にかけてを総括したもので、私達がその現象に気がつき始めた時期とは重なっていないところがあります。このような個体が見つかる現象を真剣に捉えれば、まだ農林水産省の報告を結論として、飲み込んでしまうことは早い段階であると感じさせられています。幸いにして、農林水産省は今後も継続調査を続けていく姿勢を明確にしています。私達もその可能性について、今後も調査をする必要があると考えています。

 より詳細な分析結果リストなどをまとめたページは後日公開の予定です。


遺伝子組換えナタネ生息調査報告書2010版(PDF)

Nov 12, 2010

MOP5/COP10

ポスト @ 12:04:56 | お知らせ

cop10logo.jpg

COP10 AICHI-NAGOYAで採択された議定書などについてすこしメモしておきたいと思います。
まずはMOP5のほうからのんびりと。

COP/MOP5(Meeting of the Parties 5 /カルタヘナ議定書第五回締約国会合)
2010年10月11日から10年15日にかけて開催された会合。「名古屋・クアラルンプール補足議定書」が採択された。

  • 輸入された遺伝子組み換え作物(LMO)が、生態系に「損害」を与えた場合、その「責任」の明確化と「救済」のためのルールを定めた。
  • 損害発生時は締約国の「政府」が責任事業者を特定し、(?)が原状回復や賠償を求める。
  • 損害は、被害者が十分な救済を受けられ、原状回復がおこなわれるよう保険や基金を用意する仕組みを定めた.
  • 補償は事業者が損害をまかなえない場合も考えられるため、政府が代執行することも定め、救済することの確実性をも担保しているといえる。
  • 損害として想定されるものには「人の健康」も含むとした。(現行のカルタヘナ国内法では人の健康は対象に含まれない)
  • 対象となる物質として、LMO本体のほかに、その生成物も含む。
  • 日本は来秋以降批准に取り組む。
  • 補足議定書は40カ国・地域が批准後、90日後に発行。

Oct 08, 2010

2010遺伝子組換えナタネ調査マップ

ポスト @ 14:23:57 | map

map_icon.png

 2010年におこなった遺伝子組換えナタネ調査マップを公開しました。

 調査は3月から6月にかけて行われた静岡県清水港(100322)、千葉県千葉中央港(10413)、福岡県博多港(100429)、岡山県水島港(100430)、岡山県宇野港(100501)、兵庫県神戸港(100501)、愛知県名古屋港(100502)、三重県四日市港(100504)、神奈川県横浜港(100603)、東京都東京港(100603)について、採取地点、分析結果、個体の特徴などを入力したものです。

 各地域ファイルは個別にダウンロードできるようになっていますが、面倒な場合は2010全地域マップ一括ダウンロードをご利用ください。

GoogleEarth用kmzファイル

静岡県清水港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
千葉県千葉中央港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
福岡県博多港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
岡山県水島港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
岡山県宇野港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
兵庫県神戸港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
愛知県名古屋港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
三重県四日市港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
神奈川県横浜港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
東京都大井埠頭周辺GMナタネ検出地点マップ2010

2010全地域マップ一括ダウンロード

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静岡県清水港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
千葉県千葉中央港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
福岡県博多港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
岡山県水島港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
岡山県宇野港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
兵庫県神戸港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
愛知県名古屋港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
三重県四日市港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
神奈川県横浜港周辺GMナタネ検出地点マップ2010
東京都大井埠頭周辺GMナタネ検出地点マップ2010

 GoogleMap版はクリックすればそのまま地図が表示されます。Google Earthをお使いの方は、上記のリンクからKMZファイルをダウンロードしてください。ダウンロード完了後、ダブルクリックするとGoogle Earthに調査ルート、検出地点、結果などが追加表示されます。Google EarthはGoogleさんから無料ダウンロードできます。

 青色のピンは普通のアブラナ科植物、緑色のピンはグリホサート系遺伝子組換えナタネ、紫色のピンはグルホシネート系遺伝子組換えナタネです。今回から要注意個体として赤色のピンを追加しました。 colorpins4

Oct 07, 2010

2010年東京港周辺調査

ポスト @ 15:52:04 | レポート

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 6月3日おこなった東京港(大井埠頭)周辺の調査です。横浜港の帰りに寄り道する形で入りました。

 5月11日に記事に書いたナタネの輸入量-財務省貿易統計2009年-にあるように、東京港でも少ないながら定期的にナタネの輸入が記録されています。おそらく種子販売用として輸入されているものではないかと考えられますが、万が一も考え、調査に入ることにしました。  調査はおもに大井埠頭の穀物倉庫周辺となっています。実際ナタネがどこから輸入されているのかはわかっていないため、この場所の調査が適正かどうかはわかりませんが、今回の調査ではこの周辺でのナタネの自生を確認することはできませんでした。

 平日の東京港内は大変混雑しており、調査が難航することもわかりました。物流に関わるトラックが大量に走っており、車を自由に調査することが難しいこと、また、他地域の港湾に比べ、警備などが厳しい雰囲気を感じました。次回は平日をさけた調査に入ることが望ましいと思えます。

2010年度分の検査結果は後日公開の予定です。

2010年横浜港周辺調査

ポスト @ 15:51:36 | レポート

yokohama

 6月3日におこなった横浜港の調査です。横浜港は、例年、採取個体数は少ないものの、高い頻度で遺伝子組換えナタネが検出される地域です。おもに磯子区を中心に検出が認められており、この地域にある搾油工場経由でこぼれ落ちているものか、過去にこぼれ落ちた種の子供に当たる世代がライフサイクルを獲得し、ささやかながら自生を続けている、などが予想されています。

 今回の調査では4個体が採取され、このうち二個体がグリホサート耐性のナタネ、二個体がグルホシネート耐性のナタネであることがわかりました。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

2010年四日市港周辺調査

ポスト @ 12:11:19 | レポート

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 5月4日、四日市港から運搬路に当たる国道23号線および搾油会社さんまでを調査しました。四日市港は例年かなりの検出が認められる地域ですが、今年は22個体を採取し、このうち15個体が遺伝子組換えナタネであることが確認されています。

 今回は、麦畑のなかに自生している複数の個体を確認しました。畑に立ち入ることはできないため、それらの個体が遺伝子組換えかどうかは確認できませんでしたが、条件的に可能性は高いといえます。仮にこの個体の種子が、麦に混ざって収穫され、選別機通過後、麦と異物に別けられた際に、異物に入ったナタネ種子を農家がどう処理するのかによって思いがけない場所に遺伝子組み換えナタネの群落が発生してしまう可能性と風評被害などについて危惧しています。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

Oct 05, 2010

2010年名古屋港周辺調査

ポスト @ 10:02:25 | レポート

nagoya100502

 5月2日、長期遠征もいよいよ後半。講演を頼まれた岐阜に向かう途中、名古屋に寄り道です。

 調査地点は、潮見埠頭と北浜町の2地点でした。例年、潮見埠頭周辺では遺伝子組換えナタネが検出されますが、今年は採取した6個体が全て陰性となりました。確認できる個体数も減っているようです。

 一方、北浜町側では、遺伝子組換えナタネの検出が増えている傾向があります。採取された11個体のうち、9個体が遺伝子組換えナタネとなっています。北浜町の穀物運搬トラックを追跡したところ、汐見埠頭の飼料会社と北浜町のサイロ間、およそ15kmをピストン運送しているルートが存在することを確認しました。この輸送路のほとんどが自動車専用道のため採取などの調査ができていませんが、セイヨウアブラナが多数自生していることを目視で確認しています。このルートは今後の課題といえます。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

Oct 04, 2010

2010年兵庫県神戸港周辺調査

ポスト @ 17:54:17 | レポート

神戸港のナタネ

 5月1日、深江浜および住吉浜での調査をおこないました。

 今年は採取できた個体数が少なく2個体となりました。このうち住吉浜で採取された1個体が遺伝子組換えナタネ(グリホサート耐性)であることが確認されました。検出地点は、大手運送会社さんの近くで、そのトラックからのこぼれ落ちと予想しています。

 また、今回、見かけた穀物運搬トラックを追跡したところ、住吉浜から大阪まで、高速道路を利用する穀物運搬ルートがあることを確認しました。しかし、このルート沿いでの自生は確認できておらず、荷種はナタネではないと予想しています。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

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