2003年1月17日、テレビ東京の番組制作会社制作担当者様より依頼を受け、割り箸中の残留化学物質の分析を行いました。番組は制作者様側の諸事情により放送されませんでしたが、担当者様より許可をいただきましたので、分析データを以下に公開いたします。
この調査の背景やデータなどについての詳細は前回調査「割り箸(竹箸・木製)中の残留化学物質の分析結果」および農民運動全国連合会発行の新聞「農民」3月10日号、毎日新聞社「サンデー毎日」2002年11月24日号、東京都衛研年法1997などをご参考ください。
メディアと私たちが連携して行った共同調査により、厚生労働省が動き、いままで監視が行われていなかった割りばし製品に、限度量を設定させることができた成果の大きい調査活動の一つとなりました。
いずれの製品からも三種の防かび剤に該当する成分は検出されませんでした。(分析条件は前回の調査とおなじです)
検出濃度は二酸化硫黄濃度として算出されています。また、限界以下での検出があったものは痕跡としています(分析条件は前回と同じです) 。いずれも一膳あたりの溶出量となります。
なお、下記に示すデータは簡易分析法でおこなったものあり、抽出率は公定法より低いため、安全基準と単純に比較することはできませんが、同分析試料を公定法で行った場合は以下に示す数値よりやや高い濃度で検出される可能性があると考えられます。
No. | 品名 | 製造・輸入・ 販売者名など |
製造国 | 二酸化硫黄残留濃度(mg/膳) |
---|---|---|---|---|
1 | 竹割り箸A | 記載なし | 記載なし | 0.29 |
2 | 竹割り箸B | 記載なし | 記載なし | 1.31 |
3 | 竹割り箸C | 記載なし | 記載なし | 0.91 |
4 | 竹割り箸D | 記載なし | 記載なし | 0.44 |
5 | 竹割り箸E | 記載なし | 記載なし | 4.54 |
6 | 竹割り箸F | 記載なし | 記載なし | 0.56 |
7 | 竹割り箸G | 記載なし | 記載なし | 0 |
8 | 竹割り箸H | 記載なし | 記載なし | 0 |
9 | 竹割り箸I | 記載なし | 記載なし | 4.56 |
10 | 竹割り箸J | 記載なし | 記載なし | 0.47 |
11 | 竹割り箸K | 記載なし | 記載なし | 2.88 |
12 | 竹割り箸L | 記載なし | 記載なし | 0.74 |
成分名 | 品名 |
---|---|
OPP | 6.7mg |
TBZ | 1.7mg |
OP | 0.8mg |
イマザリル | 0.5mg |
二酸化硫黄 | 12mg |
成分名 | 品名 |
---|---|
OPP | 不検出 |
TBZ | 不検出 |
OP | 不検出 |
イマザリル | 不検出 |
二酸化硫黄 | 4mg(二酸化硫黄として) |
まず以下までお電話をください。
農民連食品分析センター
TEL:03-5926-5131
FAX:03-3959-5660
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