関東化学で販売しているMerck社製小型反射式光度計「RQフレックス(R)」は、たばこの箱2つ分ぐらいの大きさながら、40種類ほどの分析が出来る優れものです。あくまで簡易式の測定装置なため、厳密な数値が得られる場合ばかりではなく(夾雑成分の影響を受けやすい)、分析施設で使うには課題が残りますが、値段が80,000円と98,000円と押さえられている点と、測定の手軽さ、対応成分の幅の広さ、信頼度のある測定原理から考えると、生産現場でのリアルタイム分析装置としては、かなり優秀であると思います。
静岡農試ではずいぶんと昔から、この装置の基礎データの収集や現場活用のための研究に取り組んでいまして、その信頼性は精密試験法と比較の上、裏付けられています。
実際のところ、分光光度計やHPLC、イオンクロマトなどには及ばない原理的な性能差があるわけですが、実際に使用してみると、コストと手間がだいぶ省けること、何より現場に近いところで結果が出ることに魅力が見つかります。(サンプル数が少ないときにHPLCとか走らせるのは無駄が多すぎて気が滅入りますから)。
RQフレックスで測定できる成分は、40種類ほどありますが、ここでは、以前から葉物野菜で話題になっている硝酸イオン濃度の簡易分析(RQフレックス法)、鮮度と栄養価の指標として重要なビタミンC濃度の簡易分析(RQフレックス法)のやり方を簡単に紹介したいと思います。
ちなみにこのページはRQフレックスを使った分析法を知りたい方や、そういった問い合わせをくださる方、実際に現場で使用しておられる組合員さんの質問に答えるためと、私の暇つぶしで作成したページです。なので、関東化学さんやMerck社さんとは何の関係もありませんので、間違ってもあちらさんにむちゃなお問い合わせとかはしないであげてください。
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