はじめに
2012年7月、福島第一原発事故による放射性セシウムの降下が少なかった関西の奈良公園内でγ線量測定を行いました。自然界における放射線量の地域差や使用される部材などにより数値が異なることを理解するための調査です。第一原発による放射性セシウム汚染は許fされるものではなく、二度とこのようなことが起きないようにするためには、自然界における放射線のことにも理解を深めておく必要があると考えます。
東京などの関東に比べ、関西はやや高くなる地域が多く、これは花崗岩を母材とする土地や土壌形成が存在するためと考えられます。また奈良公園では、庭石として花崗岩をベースとする上等の部材が使われており、そうした条件からも高めの数値となることをがあります。
- 2012年7月1日、雨の奈良公園内を、徒歩で、1M高さにおける空間線量を測定しました。
- 測定に使用したのは、HORIBA製環境放射線モニタPA-1000 Radiです。
- カメラはiPhone5のカメラを使用し、写真のEXIFファイル内に記述されるGPS情報をもとに、JetPhoto Studioをもちいてマップ上に展開しました。
結果
以下をクリックすると、マップサイトに移動します。
- 東京都内は、0.05~0.07μS/hの場所が多いとされていますが、奈良公園内はそれよりやや高い傾向があることがわかります。
- 今回もっとも高い数値を記録したのは、大仏殿前の石の参道でした。0.129μS/hでした。これは、周囲が花崗岩をベースとした庭石などに囲まれているためと考えらます。
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