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はじめに

 1996年から食品として認可された遺伝子組換え作物は様々な食品に利用されるようになりました。この調査は、トウモロコシを原材料とするスナック菓子に遺伝子組換えトウモロコシがどの程度使用されているのかを調べたものです。平成13年(2002年)4月から遺伝子組換え作物を使用する食品においては表示義務制度が始まっていますが、この調査は、表示義務制度は行われる前に、どのような使用実態があったかをしめすものです。

結果

以下に示すように、7検体のうち6検体にて組換え遺伝子を検出しました。

ID
品名
製造者・販売者
結果
1 とんがりコーン
あっさり塩味
ハウス食品(株) 組換え遺伝子を検出
2 おじゃる丸スナック
やんごとなきチーズ味
亀田製菓(株) 検出せず
3 ドリトス
メキシカンタコス味
ジャパンフリトレー(株) 組換え遺伝子を検出
4 キャラメルコーン
スティック
(株)東ハト 組換え遺伝子を検出
5 プチコーン
マイルドチーズ
ヤマザキナビスコ(株) 組換え遺伝子を検出
6 ポリンキー
バーベキュー味
(株)湖池屋 組換え遺伝子を検出
7 プリングルス
マイルドソルト味
PROCTOR & GAMBLE 組換え遺伝子を検出

*結果は本試料についてのみ有効で、製品全ての組換え、非組換えを保証するものではありません。

補足

従来の作物と組成栄養価が同等のもの
義務表示
表示不要
加工工程後も組みかえDNAまたはこれによって生じたタンパク質が残存するもの。ただし、重量比で5%以上の原材料で、上位3%までのもの。 組みかえDNAまたはこれによって生じたタンパク質が加工工程後に除去・分解、食品中に残存しないもの
大豆(枝豆、大豆もやしを含む)
  • 豆腐/油揚げ類/凍豆腐、おから、ゆば/納豆/豆乳類味噌/大豆煮豆/大豆缶詰/大豆瓶詰/きな粉/大豆炒り豆
  • 上記を主な原材料とするもの
  • 大豆(調理用)を主な原材料とするもの
  • 大豆粉を主な原材料とするもの
  • 大豆タンパクを主な原材料とするもの
  • 枝豆を主な原材料とするもの
  • 大豆もやしを主な原材料とするもの
トウモロコシ
  • コーンスナック菓子/コーンスターチ/ポップコーン/冷凍トウモロコシ/トウモロコシ缶詰・トウモロコシ瓶詰
  • 上記を主な原材料にするもの
  • コーンフラワーを主な原材料とするもの
  • コーングリッツを主な原材料とするもの(コンフレークを除く)
  • トウモロコシ(調理用)を主な原材料とするもの
ジャガイモ(2003年から実施)
  • 冷凍ジャガイモ/乾燥ジャガイモ/ジャガイモでんぷん/ポテトスナック菓子
  • 上記を主な原材料にするもの
  • ジャガイモ(調理用)を主な原材料とするもの
大豆
  • しょうゆ/大豆油
トウモロコシ
  • コーンフレーク/水飴異性化液糖/デキストリン/コーン油
なたね
  • 菜種油
綿(ワタ)
  • 綿実油
ビールなどの酒類
従来の作物と組成栄養価が著しく異なるもの
義務表示
-
高オレイン酸大豆(脱脂により高オレイン酸形質がなくなったものを除く)
-

より詳しく情報を知りたいときは

 まず以下までお電話をください。

農民連食品分析センター
TEL:03-5926-5131
FAX:03-3959-5660
Email power8@nouminren.ne.jp