Nov 18, 2007

Mac OS XにCMS環境を作ろう-Joomla!編-




 ちょっとした組織やサークルのWebページはWeblogだけでことが足りることが多いのですが、「カレンダーでスケジュール管理できない?」、「パンフレットの配布をやりたいんだけど...」、「関連ニュースを公開したいんだけど。」なんて具合に、活動の幅が広がってくると、シンプルなブログだけではだんだん手狭になってくることもあるわけです。ああ、あっちのデザインを変えたら、こっちも統一しなくちゃなんていう手間も増えてきたりするわけです。

 より統合されたサイトを構築したい、そんな夢を、ぐっと手元に寄せてくれるのがCMS-コンテンツマネージメントシステム-と呼ばれるソフトウェアです。ここではオープンソースの「Joomla!」をMac OS X10.3、10.4および10.5にインストールし、CMSサイトを構築する方法を考えていきます。


Joomla!
Joomla!じゃぱん

 CMSというと、ブログもその仲間ですが、ここでは特により総合的なサイトを構築できるタイプのものについて書いていきます。

 日本語に対応している有名なCMSといえば、XOOPS Cube、Geeklogなどがあります。コミュニティも活発で、今後も長く使えるすてきなCMSです。

 そのほかにもいくつかCMSとして利用できるソフトウェアはありますが、有償ものもあり、個人で利用するにはちょっと手が出しにくい場合もありです。

 ここでとりあげるJoomla!はオープンソースで、ライセンスの範囲内では、無償で利用することができるところが、とてもうれしいところです。Mac OS XにMySQL、PHPがインストールされていれば、比較的簡単に、「えっ!」と驚くほどかっこいい、そして使いやすいサイトを構築することができます。

 Joomla!は、manboと懐を分けて、その後のばたばたとした動きがありましたが、今のところ、開発も続いており、ユーザー数も多く、一時ほど不安もなくなり、これからも安心して使っていけるのではないかと思います。まもなく2系も安定化していくと思います。



総合的な情報をまとめたサイトがあっさりとあなたの手に
ニュースにお知らせ、ブログにアンケートと...ポータルサイトの完成です



管理画面ではサイトの総合的な設定ができる。
もっと必要な機能があったら追加も可能



このステップに進む前に

をすませておく必要があります。



必要なもの

  • Mac (Mac OS Xを搭載しているもの。ここは10.4.xで進みます)
  • Safari(またはShiira, Firefox, Mozilla, Omniweb, iCab, Camino, InternetExploreなど)
  • CotEditor(ANYiMacさん:自作ソフト:CotEditor)
  • MySQL
  • PHP
  • phpMyAdmin
  • 常時接続環境
  • やる気
  • オープンソースコミュニティへの感謝
  • セキュリティーへの配慮
  • インターネットを構築してくれた方々への畏敬の念




Joomla!のダウンロード

Joomla!じゃぱんからJoomla!をダウンロードしてきます。

  1. SafariなどでJoomla!じゃぱんにいきます。


    Joomla!じゃぱん


  2. ページの「リリース - JOOMLA!xxxx」とある文章の中から「新規インストール用フルパッケージはこちら 」というリンクを見つけます。

    間違えてアップデートパッケージをダウンロードしないように注意します。


  3. ダウンロードページが開きます。



  4. ちょっと迷いそうになりますが、ページ中央の「ダウンロード」を押します。



  5. sourceforgeのページに移動します。一瞬とまどいますが、そのまま待っていれば自動的にダウンロードが始まります。






  6. ダウンロードが完了すると、自動的に展開されて、デスクトップにjoomlaフォルダができるはずです。ここではversion1.0.13jpですね。

    自動的に解凍されない場合は自分でダウンロードしたファイルをダブルクリックして展開します。


  7. 以上でダウンロードの作業は終了です。



Joomla!を設置する

  1. デスクトップにある「joomla_x_x_jp」フォルダの名前をまず変更します。このフォルダの名前が、アクセスできるURLになっていきます。「http://あなたのサーバーのURL/joomlaフォルダの名前」のようにです。たとえばフォルダにmyjoomlaとつけた場合は「http://mydomain.ddo.jp/myjoomla」のようになります。ここでは例として「zerojoomla」としておきます。自分の好きな名前でかまいません。ただし英語に限ります。

    名前を...


    zerojoomlaのように変更します。好きな名前で大丈夫です。ただし英語に限ります。記号のたぐいは使わないようにします。



  2. 次に、Joomlaを設置する場所を決めます。Mac OS X(10.3や10.4および10.5)では、設置できる場所が2種類あります。/Library/Webserver/Documents内か、/Users/ユーザーの名前/Sites内のどちらかです。前者の方に設置すると、アクセスするときのURLが「http://mydomain.ddo.jp/zerojoomla/」などのように、後者の場所にインストールすると、「http://mydomain.ddo.jp/~ユーザー名/zerojoomla/」のようになります。ここでは、例として/Library/WebServer/Documents内にインストールをしていきます。

    ハードディスクを開き、ライブラリ、WebServerと進んで、


    Documentsフォルダにjoomlaフォルダをドラッグアンドドロップします。


  3. これで設置については終了です。



MySQLにJoomla!用のユーザーを作る

  1. Joomla!はデータの管理にMySQLを使います。なのでMySQLにJoomla!用のユーザーを作っておく必要があります。SafariからphpMyAdminをひらきます。すでにユーザーを作ってある場合はこのステップは飛ばします。

    私のサイトを参考にしてphpMyAdminをインストールした場合は, http://127.0.0.1/phpmyadmin/でアクセスできるはずです。


  2. 特権をクリックします。



  3. 特権を設定するページになります。



  4. "ユーザーの追加する"をクリックします。




  5. "ユーザーの追加する"ページになります。




  6. ユーザー名、ホスト、パスワードを入力します。ここではユーザー名をhogehoge、パスワードをtsukaitaipasswordと入力してあります。


    ホスト名はポップアップから「ローカル」をえらべば自動的に入力されます。


  7. グローバル特権を設定します。SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE, FILE, CREAT, ALTER, INDEX, DROP, CREATE TEMPORARY TABLESにチェックをつけておきます。



  8. 実行するを押します。





  9. "ユーザーを追加しました"とでます。これでユーザーの追加作業は終了です。




MySQLにJoomla!用のデータベースを作る

  1. Joomlaのデータを保管するデータベースをMySQLに作っておく必要があります。先ほどと同じようにSafariからphpMyAdminをひらきます。



  2. メニューから「データベース」をさがして、クリックします。



  3. データベースのページが開きます。このページの一番下にjoomla!で使用するデータベース名を入力します。ここでは例としてzerojoomlaと入力しました。英数字であれば何でもいいと思います。




    ここに



    のように入力します。


  4. 入力したら、「作成」ボタンを押します。



  5. 「作成しました」と表示されればばっちりオーケーです。これでphpMyAdminでデータベースを作成する作業は終了です。




インストール前の設定1-アクセス権設定-

 Joomla!をインストールするにはもうちょっとだけ設定をしてすませておく必要があります。

  1. まずフォルダのアクセス権を設定していきます。先ほど設置したJoomla!フォルダを開きます。




    それぞれのフォルダに正しいアクセス権を設定することで、画像がアップロードできるようになったり、Joomlaの編集ができるようになります。


  2. administratorフォルダを開きます。



  3. backupsフォルダをクリックして選択します。



  4. 選択した状態で、Finderのメニューから「情報を見る...」を実行します。



  5. 情報ウィンドウが開きます。



  6. 所有者とアクセス権のところ、詳細な情報をクリックして表示させます。

    クリックして...


    詳細を表示させます。


  7. グループとその他のアクセス権を変更します。グループをアクセス不可に、その他を読み/書きに変更します。変更できない場合は、右の小さな錠前のマークをクリックするとできるようになります。
    Mac OS X10.3や10.4の場合

    まず、「グループ」のアクセス権をアクセス不可にします。面倒ならしなくてもかまいません。特に意味はなさそうです。



    つづいて「その他」を、読み出しのみから読み書きに変更します。


    Mac OS X10.5の場合

    Mac OS X10.5(Leopard)では少し変更があります。まず右下の錠前マークをクリックします。クリックすると認証を求められますので管理者として対応します。



    everyoneのところのアクセス権を「読み書き」に変更します。変更したらウィンドウを閉じて設定完了です。


  8. 同様にして、administratorフォルダの中にあるcomponentsフォルダ、modulesフォルダ、templatesフォルダについても同じ設定を行います。

    この三つのフォルダにも同じように設定を行います。


  9. さて、まだまだ続きます。一度、joomlaフォルダに戻り、こんどはcacheというフォルダを探します。





  10. 見つけたら先ほどと同様にしてグループをアクセス不可、その他を読み書きに設定します。

    グループを変更して...


    その他も変更。


  11. さらに、joomla!フォルダの中にあるcomponets, images, laungage, mambots, media, modules, templatesのフォルダについても同様の設定を行います。


    どこまでやったかわかりにくくなってきますが、がんばって。


  12. 次に、imagesフォルダを開いて、imagesフォルダの中にあるbanners, storiesフォルダも同様に設定をします。



  13. つづいてもう一度、Joomlaフォルダに戻ります。戻ったら、mambotsフォルダを開き、中にあるcontent, editors, editors-xtd, search, systemフォルダにも同様の設定を行います。



  14. 以上でアクセス権の設定作業は終了です


インストール前の設定2-configuration.phpの設置-

Joomla!が正しく動作するのに必要な設定ファイルを設置します。ここでの設定にはCotEditorを利用しますので、持っていない人は以下のリンクからダウンロード後、アプリケーションフォルダにインストールして使用してください。


ANYiMacさん:自作ソフト:CotEditor

  1. CotEditorから新規ファイルを作成します



  2. 何もかかれていないウィンドウが開かれます。改行コードがLFで、エンコーディングがUnicode(UTF-8)になっていることを確認します。



  3. ファイルから保存を選び、joomlaフォルダの中に、configuration.phpという名前で保存します。保存したら閉じてしまってかまいません。



    あなたが設置したjoomlaフォルダの中に保存。


  4. 保存したら、joomlaフォルダを開いて、今保存したconfiguration.phpファイルを探し、前にやったのと同じ要領でアクセス権を修正します。

    このファイルのアクセス権を。

    このように変更します。



  5. これでconfiguration.phpの設置は終了です。



インストール前の設定3-.htaccessファイルの設置-

joomlaが正しく、またセキュアに動作するために必要な設定がかかれている.htaccessファイルを設置します。

  1. CotEditorをつかって、joomlaフォルダにある、「htaccess.txt」ファイルを開きます。

    このファイルをCotEditorで開いてください。




  2. 116行目まで移動します。



  3. 118行目から129行目までの行頭にある#をすべて削除します。

    #を外すと、その設定を有効にするという意味になります。



  4. 次に136行目のphp_value session.save_pathの部分についている#を削除します。



  5. この行の一番後ろにある./tmpの部分を以下のように変更します。

    こうなっているのを...
    php_value session.save_path './tmp'
    こんな具合に変更します。
    php_value session.save_path '/Library/WebServer/Documents/あなたのJoomlaフォルダの名前/tmp'

    たとえば以下のようにです。ここでは例としてjoomlaにzerojoomlaと名前をつけてありますので...

    php_value session.save_path '/Library/WebServer/Documents/zerojoomla/tmp'

    こんな具合に。



  6. 以上の作業が終了したら、メニューから「別名で保存」実行します。



  7. 保存ダイアログが出ますので、joomlaフォルダの中に、「.htaccess」という名前で保存します。頭に.(ピリオド)つけることがポイントです。

    保存しようとすると...



    ドットをつけて保存してもよいか聞かれますが、「"."を使用」をクリックして確定させます。



  8. 保存できたらウィンドウは閉じてしまってかまいません。これで、.htaccessファイルを設置する作業は終了です。



インストール前の設定4-その他の設定-

 そのほかのインストール前にしておく設定をしていきます。

  1. Joomla!フォルダを開いて、中に「tmp」という名前のフォルダを新規作成します。作成したら、アクセス権を今までと同様、グループをアクセス不可、その他を読み書きにしておきます。

    フォルダを新規作成して...

    tmpにし...


    アクセス権を設定。



  2. 次にjoomla!フォルダの中から「global.php」という名前のファイルを探し、CotEditorで開きます。





  3. 27行目に移動します。



  4. 「define( 'RG_EMULATION', 1 );」という表示のところの数字「1」を「0」に変更します。0に変更したら保存し、ウィンドウを閉じます。

    これを
    define( 'RG_EMULATION', 1 );

    以下に

    define( 'RG_EMULATION', 0 );





  5. 以上で、インストール前の設定はすべて終了です。いよいよインストールに進みます。



Joomlaのインストール

 いよいよJoomlaの設定に進みます。長い道のりでしたが、ここから先はあっという間、簡単です。

  1. Safariで以下のURLを開きます。自分の「Joomlaフォルダの名前」は自分でつけたJoomlaフォルダの名前にしてください。

    http://127.0.0.1/Joomlaフォルダの名前/



    ここでは例としてzerojoomlaとつけてありますので、上記のように入力しています。


  2. Joomla!のインストール設定画面が開けば成功です。



  3. インストールのチェック項目が表示されています。ここまでの作業にミスがなければすべて緑色の表示になっているはずです。

    こんな具合に右側のチェック項目がすべて緑色になっていることを確認します。全部で40項目あるはずです。


  4. すべてが緑色であることを確認したら、ページ右上の「次へ」を押して先に進みます。



  5. 「ライセンス」について確認する画面になります。目を通したら「次へ」進みます。



  6. 「ステップ1」の画面になります。



  7. ホスト名などを入力していきます。


    ホスト名はlocalhostです。MySQLのユーザー名はここでは先の作業で、hogehoge、パスワードはtsukaitaipasswordと、またデータベースはzerojoomlaという名前で作成しましたのでその通り入力します。




  8. 入力がすんだら「次へ」を押して先に進みます。

    本当によいか確認されるので、間違いなければ「OK」をおします。


  9. 問題がなければステップ2に進みます。Joomlaで使いたいサイトの名前を入力します。




    入力がすんだら次に進みます。


  10. ステップ3にすすみます。



  11. ステップ3のURLはあなたのサーバーのURLを入力します。ここはそれぞれお使いの環境によって設定が変わってきます。

    あなたがmydomain.ddo.jpのようなドメインネームを持っている場合は



    と入力します。
    ただし、この設定にするとサーバーにしているMacにBINDサービスが起動(またはhostファイルの設定)していないと、サーバーにしているMacからアクセスしようとするとうまくいかないことがあるかもしれません。サーバー以外、LANの外からのアクセスでは問題ありません。BINDの設定については以前のログを参考にしてみてください。Mac OS XでDNSサービスを起動させよう-BIND9編-


    IPアドレスの場合



    とりあえず、テストしてみるだけの場合




  12. 次にメールアドレスとパスワードを設定します。パスワードはこのままでもかまいませんが、もし使いたいパスワードや覚えやすいパスワードに変更したい場合は、いまここで変えておくようにします。

    ここでは例として上記のように設定してあります。


  13. 設定が終わったら右上の「次へ」を押してステップ4に進みます。ステップ4はインストール完了のお知らせです。

    イヤッホーーー!


  14. これでJoomlaのインストールは完了です。完了したら、いたずらを防ぐために、Joomlaフォルダを開いて「installation」フォルダをゴミ箱に移動します。


    という警告が出ています。設置したjoomlaフォルダの中に、「installation」フォルダが残っているといたずらされて、設定を変更されてしまうおそれがありますので、忘れずにゴミ箱にポイッチョしてしまいます。



    これをゴミ箱へ。



  15. ゴミ箱へ入れたらあとは右上の「サイト」を押して、いまできあがったJoomla サイトへアクセスするか、「管理エリア」に進んで設定をするかどちらかになります。





動作確認

実際に今設置したJoomlaにアクセスできるか、投稿などができるか、設定の変更ができるかなどを試しておきます。

  1. いま設定したJoomlaにアクセスするURLは以下になります。

    Joomlaサイト
    http://あなたのサーバーのアドレス/joomlaフォルダの名前/

    Joomla管理エリア
    http://あなたのサーバーのアドレス/joomlaフォルダの名前/administrator/



  2. Joomlaサイトに進むと...。

    おおおっと声が出るほどの総合サイト

  3. それぞれのページが正しく動作しているか表示されて確認をしてみます。




  4. Joomla管理エリアに進むと...。

    ログインを求められますので、ユーザー名にadmin、パスワードに先ほど設定したパスワードを入力します。


  5. ログインできるとコントロールパネルが開きますので、クリックして自分に必要な設定をすすめていきます。




    トピックスに表示される配信ニュースを追加したり、変更したり...


    トップページのイントロダクションを編集してみたりしてサイトの完成度を上げていきます。



インストール後の作業

 必要な情報を入力していく作業が待っています。たとえばサイトの案内であったり、利用規程であったり、あなたの考える情報が表示されるようにカスタマイズしたり、ロゴマークを作ったり、あなたのサークルのメンバーが利用できるようにユーザー登録したりです。おそらくインストール作業より、そちらのほうが何倍もたいへんです。燃え尽きずにがんばって設定してしまいましょう。



テンプレートやモジュールの追加

Joomlaのテンプレートを変えたいときは、Googleなどで「Joomla テンプレート」などのキーワードで検索をしてみてください。あちこちで見つかると思います。見つかったら、Joolmaフォルダのtemplateフォルダ内にダウンロードしたテンプレートを設置します。あとは管理エリアの「サイト」から「テンプレート管理」を選び、好きなテンプレートにチェックをつければOKです。

テンプレートを追加して、設定すると...


こんな具合に簡単に変更可能


テンプレート配布サイト
pixelsparadise:http://www.pixelsparadise.com/
Joomlaism:http://joomlaism.net/
JoomlaShack Japan:http://www.joomlashack.jp/


Joomlaismさんのところは特に内容や解説が豊富で運営に当たって大変参考になる物ばかりでした。一度、訪問されることをおすすめします。




これですべての作業は終了です。お疲れ様でした。




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