Oct 09, 2006

サーバーを定期的にバックアップしよう-Carbon Copy Cloner ver2.3編-

 たくさんのアクセスに耐え、ビデオの配信をこなし、サークル仲間のアルバムやブログの書き込みも蓄え、日々けなげにそして、たくましくリクエストに耐え続ける屈強なMac OS X(PantherやTiger)でも、物理的なトラブルにはどうにもなりません。大切なデータが、ときには自分のものだけではないデータが一瞬にして失われてしまう可能性があったりするわけです。

 ここでは、そんな不測の不幸な事態に備えるために、Mac OS Xをバックアップしてくれるドネーションウェアの「Carbon Copy Cloner」をつかったデータバックアップの方法について考えていきます。



ここで説明しているCarbon Copy Clonerはver2.3についてです。現在は日本語環境での問題も解決したCarbon Copy Cloner ver.3がリリースされていますので、そちらを利用することをおすすめします。ver2.3のように日本語環境から英語環境に切り替えなくても、ちゃんとバックアップできるようになっていますし、よりわかりやすく使いやすいインターフェースになっています。

Bombich:Carbon Copy Cloner




 Mac OS Xのバックアップをとるための基礎的な話は、以前まとめた以下のページを参考にしてみてください。

サーバーを定期的にバックアップしよう-SilverKeeper編-



 Carbon Copy Clonerは、バックアップソフトとしては老舗なソフトです。

  • 起動可能なクローン(元のディスクのそっくりさん)を作成できる
  • スケジュール機能がある
  • バックアップしたいファイルなどを細かく設定できる
  • 差分バックアップ機能がある(Tigerではまだ未対応)


など、必要な機能はほぼ備えられており、とても頼りがいがあるソフトウェアです。



コンソール画面
(ここではわかりやすくするためVer2.2の画面を表示しておきました)



オプションも豊富
(ここではわかりやすくするためVer2.2の画面を表示しておきました)



スケジューラー機能もあります。
(ここではわかりやすくするためVer2.2の画面を表示しておきました)



 が、しかし、現在、最新版であるVer2.3は日本語環境では正しく動かないという問題点があります。Ver3のアナウンスがあってからだいぶたちますが、いまだ待望のVer3は公開となっていません。ぜひ、開発をがんばってもらいたいと願っています。


待望のVersion3のβ版がリリースされ始めました。もうすぐ正式版になると思います。ああ、待ってました。大幅にリニューアルされているようです。(070203追記)
ついにVersion3がリリースになっています。日本語環境でも問題なく使えています。Mac OS Xのバージョンにもよりますが、これからはそちらを利用した方がよいです。(071109追記)




起動しようとするとこんなエラーが出て先に進めない。


 現在、この問題を避け、バックアップを行うためには日本語環境から英語環境にMac OS Xを切り替える方法が一般に行われているようです。ここではその方法についてまとめておきたいと思います。

 また余談ですが、Mac OS X10.4.x(Tiger)では、ディスクユーティリティに「復元」機能が装備されました。こちらを使うという方法もあるように思います。


ディスクユーティリティに追加された「復元機能(バックアップ機能)」。
ディスクユーティリティで起動可能なクローンを安全に作成するにはMac OS X CD(またはDVD)から起動させて、メニューからディスクユーティリティを選び、復元を行った方がよいそうです。CD/DVDブートの方が動いているファイルがなく確実なのだと思います。




必要なもの

  • Mac(Mac OS Xを搭載しているもの)
  • 外付けのハードディスク(強く推奨)
  • やる気
  • あなたのサーバーを使用しているユーザーへの責任感
  • オープンソースコミュニティへの感謝
  • セキュリティーへの配慮(バックアップデータを盗まれないように)
  • インターネットを構築してくれた方々への畏敬の念


バックアップの心得

 バックアップ先はバックアップをとりたいドライブとは「物理的に別のドライブ」に行うことを強くおすすめします。一つのドライブをいくつかのパーティションに分けて、それぞれのパーティションにバックアップをとる方法がお金もかからないし楽だろうとも思いますけども、これだとドライブに物理的な障害が起きたときには、元々一つのドライブなわけですから、マスターデータもクローンデータも同時に失ってしまうことになってしまいます。


ガビーン

 外付けハードディスクを用意するか新規に内蔵HDを追加するかになります。外付けのハードディスクを購入する場合は、ちょっと高いですけどFirewireポートを搭載したものを選択するとよいようです。USB1.0からはMacは起動できませんが(USB2.0とIntelMacはいけるそうです)、Firewireからは起動できますので(もちろんケースがちゃんと起動に対応していることが前提です)。緊急時に外付けドライブからもMacを起動できるという点でFirewire搭載のドライブの方が安心感があります。



Carbon Copy Clonerのダウンロード

 Bombich SoftwareさんのサイトからCarbon Copy Clonerをダウンロードしてきます。

  1. Carbon Copy Clonerのページへ移動


    Bombich Software : Carbon Copy Cloner


  2. 一番上の赤い文字「Download v. 2.3 Now! 」をクリックします。

    ここをクリックすると即ダウンロード開始です。親切でうれしいー。


  3. ダウンロードが始まります。



  4. ダウンロードが完了したら、自動的に展開されてデスクトップに「Carbon Copy Cloner」フォルダができると思います。



  5. フォルダを開くと中にCarbon Copy Clonerが入っています。




言語環境を英語環境に切り替える

 Carbon Copy Clonerのver.2.3は日本語環境では使用できません。一度、すべてのアプリケーションやサービスを停止し、言語環境を英語環境に変更します。

  1. システム環境設定を起動します。



  2. システム環境設定の「言語環境パネル」を開き、言語環境をクリックします。


  3. 使用できる言語一覧がリストされています。



  4. このリストの中にある「U.S Englisn」をドラッグアンドドロップでリストの一番上に持って行きます。

    どっこいしょっと、持ち上げて...。


    一番上にU.S Englishを設定します。


  5. 言語環境はリストの一番上に設定しただけでは有効になりません。一度ログアウトしないといけません。



  6. ログアウトします。






  7. 再ログインすると英語環境で起動します。これでCarbon Copy Clonerが動くようになります。



  8. 私の周りにありますMacのなかには言語環境を切り替えてログイン、ログアウトしたときちょっとした不具合が起きるものがいました。このページの一番下も一度読んでおいてください。




Carbon Copy Clonerの設定

 英語環境になったことでCarbon Copy Cloner v2.3が起動できるようになります。まずバックアップをするための設定を行います。

  1. Carbon Copy Clonerを起動させます。



  2. 今度は何のメッセージもなく起動します。でも英語なんですけどもね。



  3. 「Source Disk」をクリックして、バックアップをしたいドライブを選択します。ここでは例としてMac OS X Tigerが動いているドライブ「Macintosh HD」を選択しました。



  4. 次に「Target Disk」を選択して、バックアップデータの保存先を選択します。ここでは例として「BackupDRIVE」という外付けディスクを用意し、そこに保存することにしました。名前は何でもいいと思います。



  5. 右のリストにもしバックアップに加えたくないものがあるようなら、選択し、禁止ボタンで除外してあげます。

    このデータはいらないので除外...ということもできます。


  6. 「Preferences」をクリックしてバックアップをとるのに必要な設定をします。



  7. 設定パネルが開きます。英語なのでわかりにくいですが、参考までに古いver2.2の日本語表示を下に貼り付けておきます。こうしてみると中身がちょっと違いますね。よくわからんという人はつぎのStep8に進んでください。






  8. ソースディスクの作成
    「クローン作成の前に認証を修復」にチェックをつけると、バックアップをとりたいディスクの「アクセス権」を正しく修復してからバックアップが始まるようになります。
    ソースディスクの作成 「クローン作成の前に認証を修復」にチェックをつけると、バックアップをとりたいディスクの「アクセス権」を正しく修復してからバックアップが始まるようになります。
    ターゲットディスクの設定 「上書きの前にディレクトリーを削除」にチェックをつけると、バックアップ先に、以前バックアップをしたディレクトリなどがあると、一度そのディレクトリを削除してから上書きをするようになります。
    「起動可能にする」にチェックをつけると、バックアップした先のディスクからMacを起動できるようにバックアップをしてくれます。ここにチェックをつけてバックアップを作ると緊急時に役に立ったり、今使っているMacから別のMacへそっくりと環境を移行したりするときに役に立ちます。
    同期オプション 「ソースをターゲットに同期」にチェックをつけると、ソースとターゲットドライブのデータを同期させるようになるんじゃないかと思います。Tigerでは同期に使われるPerlモジュールのアップデートが梱包されていないそうで、うまく動きません。
    ディスクイメージオプション 「ターゲット上にディスクイメージを作成」にチェックをつけると、バックアップ先のドライブに。フォルダやファイルなどとしてではなく、ディスクを丸ごと詰め込んだディスクイメージとして保存してくれます。バックアップを実行するたびに名前を変えて保存しておけばいつでも昔に戻れて便利..かもしれませんです。


  9. ここでは、今起動しているシステムをそっくりそのままクローンし、なおかつそのドライブを起動可能なものになるようにしたいので、つぎのように設定します。

    Repair permissions before cloningとMake Bootableにチェックをつけます。必要があればSyncronize source to targetにもチェックをつけます。


  10. 設定がすんだらSaveボタンを押して決定します。




バックアップの実行

 いよいよバックアップの実行です。

  1. 左下、鍵のマークを押します。



  2. 管理者パスワードを聞かれますので入力します。



  3. いままで灰色で押せなかった「Clone」ボタンが押せるようになります。



  4. Cloneボタンを押せば、バックアップが始まります。

    まずアクセス権の修復から始めてくれてますね。


  5. あとはえんえんとバックアップが終わるのを待ち続けるだけです。ディスクサイズが大きいととても長い時間がかかりますので、気長にどうぞ。



  6. Cloneの作成が終了したメッセージが出れば終了です。もし可能ならドネーション(寄付)をしてください。





  7. バックアップ先のドライブには同じものがしっかりと収まっているはずです。



  8. このまま英語環境での使用が苦手、ということでしたらはじめにやった手順で、言語環境を再び日本語に戻してておきます。



    よっと。設定が終了したらログアウトします。私の周りにありますMacのなかには言語環境を切り替えてログイン、ログアウトしたときちょっとした不具合が起きるものがいました。このページの一番下も一度読んでおいてください。


  9. これで作業はすべて終了です。お疲れ様でした。
    もしMacのシステムディスクにトラブルがあったときは、Targetから起動させ、それを、いままで手順の逆(つまり、いままでTargetだったほうをSourceに、Sourceだった方をTargetにする)でバックアップを行えば元に戻せるわけです。また、ハードディスクを新しいものに交換したときや、別のMacに移行させたいときにもやくにたちます。



スケジュールバックアップの設定

 Carbon Copy Clonerにはスケジュールバックアップ機能があります。たとえば毎日真夜にシステム丸ごとのバックアップをとりたい場合などにはとても役に立ちます。よくわかりませんが、環境によってはうまくスケジュールが実行されない場合もあり参ります。

  1. 「Source Disk」をクリックして、バックアップをしたいドライブを選択します。



  2. 次に「Target Disk」を選択して、バックアップデータの保存先を選択します。



  3. 右のリストにもしバックアップに加えたくないものがあるようなら、選択し、禁止ボタンで除外してあげます。

    おっと、これはいらないな


  4. 「Preferences」をクリックしてバックアップをとるのに必要な設定をしませておきます。



  5. いよいよ助ージュールの設定ですが、スケジュール機能は通常灰色で押せません。



  6. 左下、鍵のマークを押します。すでに鍵が開いている場合は押さなくてもよいです。



  7. 管理者パスワードを聞かれますので入力します。



  8. 灰色で押せなかった「Scheduler」ボタンが押せるようになります。



  9. スケジューラーウインドウが開きます。


    参考までに古いバージョンの日本語画面を以下に表示しておきます。



  10. まず何時に行うかを指定します。
    ここでは例として、「深夜の2時15分に、毎日、毎月」バックアップを行う」ように設定してみます。つまり「2:15 AM, Every Day, Every month」ということです。

    まず時間から。


  11. 次に週間設定。日曜日だけとか木曜日だけ行いたい場合は、その曜日を指定します。ここでは毎日行いたいのでEvery dayを指定しておきます。



  12. 年間設定(month)や月間設定(Day of month)は、ここでははじめからEvery ~に指定されているのでそのままにしておきます。必要に応じて設定をしてみてください。

    ここまで細かい設定ができるところがすごい。


  13. 「深夜の2時15分に、毎日、毎月」バックアップを行う」だとこんな具合になっているはずです。




  14. 時間などの設定がすんだら、右下の+ボタンを押します。

    +はスケジュールを追加、-は必要のなくなったスケジュールを削除してくれます。


  15. この設定に名前をつけるようにと、ダイアログが出ます。あとで「あれ?何のスケジュールだっけなぁ」なんてことにならないようにわかりやすい名前をつけておきます。つけたらOKをおします。



  16. リストの中に表示されます。



  17. あとはRun ボタンを押して、このスケジュールを有効にします。



  18. 確認ダイアログが出ます。意訳すると、「Carbon Copy Clonerのアプリケーション本体を動かしていなくても、このスケジュールはバックグラウンドで実行され 、ちゃんとバックアップを作成します。なので、動いていることにあなたは気がつかないかもしれません。それでよければOKを押してください。」みたいな内容だと思います。



  19. スケジュールで指定した時間が来ると、ちゃんとバックグラウンドでバックアップをとってくれています。これはユーティリティフォルダの中のコンソールを開くと確認することができます。


    /var/log/cccron.logにログが記述されている。ちゃんと「task complete~」なんて残っているのがうれしい。



スケジュールバックアップの補足-Cronからのメール通知-

 PostfixなどのSMTPがサーバーで動いていると、Carbon Copy Clonerがスケジュールバックアップを行ったときに起きたエラーなどのログが、管理者宛にメールで届くことがあります。これはMacのなかでスケジュールに基づいて作業を実行してくれるすぐれものCronによるものです。Carbon Copy Clonerのスケジュール機能もこのCrontabを使用しているので、その恩恵にあずかれます。


Cronからメールが届きバックアップの内容を教えてくれる。


おまけ-言語環境切り替え時のトラブル-

 Carbon Copy Cloner v2.3を使用するとき、言語環境を日本語から英語環境に切り替え、ログアウト、そして英語環境でログインしますが、このとき、ちょっとしたトラブルが起きることがありました。AFPでサーバーに接続すると、ふつうはユーザー名がリスト表示されるはずなのですが、真っ白になってしまい、接続できなくなってしまう場合がありました。こうなったときは英語環境のまま再起動をするとなおるようです。

 Mac OS XPantherで動いているMacでごくたまに起きたことなので、この切り替え作業が原因かはわかりません。またOSのアップデートで現在は改善されているのかもしれません。


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