Feb 18, 2006

Mac OS Xでファイルサーバー-Windows 共有編-

Panther tiger



 職場を見回すと、LANにつながっているのはWindowsにMacにLinux...と、にぎやかだったりするものです。こんな風にいろいろなOSで動いている場所で、「おい、古い企画書もってこいよ」とか、「例の先生の論文見せて」とか、「写真挿入して」なんて場面が結構あったりします。さて、そんなときに限ってお目当てのデータがフロッピーに収まらない、CD-Rも書き込みエラー..。ああ、こんなときMacとWindowsがファイル共有できていたらどんなに楽かなぁ、と思うこともあるわけです。

 Mac OS X(PantherやTiger)には、「Windows 共有」というファイル共有サービス(SMB)が標準で用意されています。このサービスを利用すれば、MacとWindowsやLinuxを簡単にファイル共有することがができるようになります。また機種によってはプリンタやスキャナの共有までできてしまうこともあります。さらに上手に使えば、出張先のWindows機からでも、会社のMacにあるファイルを開くことができるようになります。ここではMac OS X(PantherやTiger)の「Windows 共有」機能を有効にする方法を考えていきます。



遠くはなれたところからでもWindowsからMacの共有フォルダにアクセスできる



 Windows共有サービスはSamba(サンバ)というプロトコルで動いています。サンバはUNIXやLINUXなどでWindowsと互換性を持たせたにファイル/プリンタ共有サービスができるように開発されているパワフルなオープンソースソフトウェアです。Mac OS Xにははじめからインストールされています。

 Windows共有を有効にするのはとても簡単で、Mac側からはほぼマウスを7回ほどクリックするだけで使えるよう設定できます。「パーソナルファイル共有」同様、ネットワークが高速な回線なら、かなり大きなファイルでも、手元にファイルがあるかのように扱うことができます。

 注意:便利なのでついついいろんなファイルをおいておきたくなりますが、いつ何時どんなことがあるかわかりません。Windowsファイル共有に対して悪さをしようと考えている人もいるようです。コンソールのログなどにはときおり猛烈なパスワードクラックを仕掛けているロボットが記録されることもあります。もしあなたがLAN内だけでなくインターネットに対してもWindows共有サービスを公開する場合は、しっかりとした覚悟をもって構築をした方がよいと思います。



必要なもの

  • Mac(Mac OS Xを搭載しているもの。ここは10.3.x(Tiger)で進みます)
  • サーバー機に自分のアカウント
  • やる気
  • セキュリティーへの配慮
  • インターネットを構築してくれた方々への畏敬の念
  • 中高速回線
  • 自己満足



Windows共有の起動

 サーバーにしているMacにWindows共有サービスを起動させます。マウスだけでできますので簡単です。

 ちなみにMacからWindowsの共有フォルダにはこれらの設定をしなくてもつなげることができます。ここで行うのはWindowsからMacへ接続できるようにする方法です。

  1. サーバーにしているMacのアップルメニューから「システム環境設定」を開きます。



  2. システム環境設定が開いたら、「共有」パネルをクリックします。






  3. 共有パネルが開きます。

    サービスが開かれていない場合(ファイアウォールやインターネットになってる)は、サービスタブをクリック。


  4. 「Windows共有」という項目を探します。見つけたらチェックをつけます。

    ここにチェックをつける




  5. Mac OS X 10.4.x (Tiger)ではチェックをつけると「Windows共有機能は動作中です」と表示が変わりますが、よくみると右側に注意マークが表示されてます。また詳細にも同じマークがついてしまいます。Pantherの人は先に進んでください。

    Mac OS X 10.3.x (Panther)ではこの表示は出ません。


  6. Tigerのユーザーは「アカウントを有効にする...」を押して先に進みます。



  7. Mac内のユーザー名が表示されます。ここにチェックをつけたユーザーだけが、WindowsからWindows共有を利用して、Macに接続できるようになります。



  8. チェックをつけるとパスワードを聞かれますので入力します。



  9. パスワードが認証されるとアカウントが有効になります。




  10. これでWindows共有が有効になりました。Windowsユーザーは先のステップで有効にしたアカウントでMacに接続できるようになります。



  11. 下の方にWindowsからMacにアクセスする方法が表示されています。



  12. 注意があります。共有できるようになるかわりにパスワードが貧弱な状態で保存されるように変更されてします。いろいろ考えるとちょっと怖いことです。ですから、Windows共有でWindowsから接続ができるようにするユーザーは、サーバーにしているMacに管理者権限を持たないユーザーのみに限った方がよいです管理者権限を持つユーザーを有効してしまうと、もしかしたら、たいへんな迷惑を被ることになるかもしれません。
    なお、Pantherユーザーにはこの選択肢がシステム環境設定には用意されていませんので、もしインターネットからも接続できるように設定するなら、Tiger以上にしっかりとした覚悟をもって有効にしないといけないと思います。



動作確認-Windowsから-

 Windowsを使って実際に接続できるか確認してみます。もちろんWindowsはすでにWindowsネットワークが有効になっており、LAN内にあるWindowsの共有フォルダにアクセスできるよう設定されていることが前提です。Windowsでネットワークを有効にする方法については、私の身の回りのWindowsではOSごとの対応ができないので割愛します。

 WindowsからMacに接続するには、いくつか方法があります。

  1. 「マイネットワーク(またはネットワークコンピューター)」から接続
  2. ウィンドウのアドレス部分にMacのアドレスを入力して接続

などです。ここでは二番目の接続方法を説明をしていきます。

マイネットワークから接続する

ここから先の解説は、身の回りのマシンの都合上Windows2000ですすみます。

  1. マイネットワーク(またはネットワークコンピューター)を開きます。

    デスクトップにない場合はスタートメニューからどうぞ。


  2. マイネットワークウィンドウが開きます。



  3. ネットワーク全体(または近くのコンピューター)を開きます。



  4. Microsoft Windows Networksが表示されますのでダブルクリック。



  5. Workgroupが表示されますのでダブルクリック。



  6. 開くといくつかコンピューターが表示されるはずです。その中から、先ほどWindows共有を有効にしたMacを探します。ちゃんと見つかれば設定はうまくいっています。時々、見えるようになるまで時間がかかることがありますので、MacもWindowsもルーターも設定がうまくいっているのに見えないというときはちょっとのんびり待ってみるといいかもしれません。



  7. ダブルクリックして接続するとユーザー名とパスワードを求められますので入力します。入力するのはさきのステップで有効にしたアカウントのものです。



  8. フォルダを開いて先に進むと、



  9. ホームフォルダにアクセスできます。




アドレスを入力して接続

  1. どれでもかまわないので適当なウィンドウのアドレスに、Windows共有を有効にしたMacのアドレスを入力します。入力するのは以下の通りです。

    ??Windows共有を有効にしたMacのアドレス?有効にしたユーザー名



    ?ユーザー名はつけなくてもいけます。上の画像でいうと?namahageの部分。


  2. ユーザー名とパスワードを求められるので入力します。



  3. ホームフォルダにアクセスできます。




グループ名を登録しよう

 LAN内にたくさんWindwos共有をしているMacやWindowsがあると、だんだんどれが誰のところにあるマシンかわからなくなってきます。グループ名を設定することで、ネットワークに散らばるマシンをグループに分けることができます。

 ただし、もしあなたの所属するネットワークにちゃんとしたネットワーク管理者がいるのなら、勝手におこなってはいけません。あなたが勝手にグループをつけてしまうと、ネットワークの運用に支障が起きてしまうかもしれません。

 ここではWindowsでグループ名を設定する方法は触れません。あくまでMacで設定する方法を記載しておきます。

  1. アプリケーションフォルダの中のユーティリティフォルダを開きます。



  2. ディレクトリアクセスを探し、ダブルクリックします。



  3. ディレクトリアクセスが開きます。



  4. 左下の鍵ボタンを押してロックを外します。パスワードを聞かれたら対応してください。



  5. SMB/CIFSをクリックします。チェックは外さないでください。

    チェックは外さないこと。


  6. 設定を押します。



  7. ワークグループ名を入力するダイアログが出ます。



  8. ワークグループに使っていきたいグループ名、または所属したいグループが既にネットワーク内にあるならそれを入れ、OKを押します。ここでは例としてboyackyとつけました。



  9. 設定はこれで完了です。鍵を閉じておくのをおわすれなく。もしほかにも同じグループに入れたいMacやWindowsがあるならそれぞれについて同じ操作を行ってください。



  10. Windowsからみると、ちゃんとネットワーク内もMacがいま設定したグループに分類されているのがわかります。



Windwos98からの接続

 Windows98からMacに接続するには、どうも一癖あるようです。最も手っ取り早いのはWindows98起動時に表示されるネットワークへのログオン時に、Macへのログインを許可したユーザー名とパスワードでログインする方法です。

  1. Windows98起動直後に出るネットワークパスワードの入力ダイアログが出たら、ユーザー名とパスワードを入力します



  2. あとは、若干異なりますが、上記のマイネットワーク(ここではネットワークコンピューターになる)からの接続方法で行ったのと同じ方法でMacに接続できます。


  3. Windows98では日本語のファイル名を正しく扱えませんので注意がいります。



うまく接続できない場合

 最近のルーターは、安全性のためインターネット側からはSMBで接続できないようにあらかじめ設定されています。ですからLAN外部からうまく接続できない場合はルータの設定を確認してみてください。サーバーに対してあけておかないといけないポートがあります。LAN内がWindows2000/XPだけからなる環境の場合で、最低TCPとUDPの445番をあけることになります。

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