Jan 27, 2006

サーバーを定期的にバックアップしよう-SilverKeeper編-


 UNIXという屈強なシステムでささえられるMac OS Xだって、物理的なハプニングにはどうにもならないわけです。苦労して作ったかわいいサーバー、毎日止まることなく動いてくれるけなげなサーバー、そんな平穏な生活にも、運命の日がやってくるかもしれません。

 大事なオンラインショップの顧客や注文データ、サークルの名簿、思い出の写真、苦労して書いたブログ、一瞬で跡形もなくなくなってしまうかもしれません。そんな取り返しのつかない事件が起こる前に、サーバーのバックアップをとるように心がけていきたいものです。でも、「さー、バックアップとろうかー」なんて思っても、なんだか毎日やるとなるとだんだんめんどくさくなってくるモノです。ここではバックアップ作業を自動化してくれるソフトウェアを使用することで不慮の事故に備える方法を考えていきます。


 楽して確実に「バックアップ」するときのポイントは

  • クローン作成
    いま動作しているMacの環境を丸ごと、そして起動できる状態でコピーできるかどうか。これはトラブルがあったときの復旧が楽になる。Mac OS XはMac OS 9以前と違って、システムフォルダを丸ごとコピーするだけでは起動してくれませんので。起動可能なディスクを作成してくれるバックアップソフトを選ばないといけません。

  • スケジュール機能
    バックアップ作業を自動化してくれるスケジュール機能があるかどうか。

  • 差分バックアップ機能
    一度バックアップを作成すると、いちいち毎回丸ごとバックアップ作業を行うのではなくて、変更があったり、追加されたり、削除されたデータだけをバックアップしてくれる機能があるかどうか。

  • ネットワークバックアップ機能
    ネットワークにある別のMacやドライブに自動的に接続してバックアップできるととても便利。同じファイルをたくさんのユーザーで共有することも可能になります。

  • バックアップ速度
    サーバーにかかる負担が減りますので。


 これをすべて満たすソフトウェアを見つけるのはなかなか難しく、どれにすればいいのか迷います。それぞれ一長一短があるようです。


  • Carbon Copy Cloner (ドネーションウェア。v2.3は日本語環境で難。こつが必要)

  • Silverkeeper (フリーウェア。おしゃれで安心なHDD販売で有名なLaCieさんが配布。HDDサイズ並に太っ腹。)

  • Deja vu (シェアウェア。システム環境設定から実行できる。簡単。ネットワーク可。)

  • SuperDuper! (シェアウェア。購入しなくても最低限の機能は使えるようにしてくれているのでうれしい)

  • RsyncX (フリーウェア。rsyncを使用。高機能。使い方を覚えれば頼りになる)


 この他にもたくさんありますが、とりあえずここではまずSilverKeeperについて書いてみます。自分の用途にあったものを選んで使ってみてください。随時その他のソフトなどについても書き加えていきたいと思います。


必要なもの

  • Mac(Mac OS Xを搭載しているもの)
  • 外付けのハードディスク(強く推奨)もしくはCD-R/RW, DVD-RW, DVD-RAMなど
  • やる気
  • あなたのサーバーを使用しているユーザーへの責任感
  • オープンソースコミュニティへの感謝
  • セキュリティーへの配慮(バックアップデータを盗まれないように)
  • インターネットを構築してくれた方々への畏敬の念



バックアップの心得

 バックアップ先はバックアップをとりたいドライブとは「物理的に別のドライブ」に行うことを強くオススめします。一つのドライブをいくつかのパーティションに分けて、それぞれのパーティションにバックアップをとる方法がお金もかからないし楽だろうとも思いますけども、これだとドライブに物理的な障害が起きたときには、元々一つのドライブなわけですから、マスターデータもクローンデータも同時に失ってしまうことになってしまいます。


ガビーン

 外付けハードディスクを用意するか新規に内蔵HDを追加するかになります。外付けのハードディスクを購入する場合は、ちょっと高いですけどFirewireポートを搭載したものを選択するとよいようです。USB1.0からはMacは起動できませんが(USB2.0とIntelMacはいけるそうです)、Firewireからは起動できますので(もちろんケースがちゃんと起動に対応していることが前提です)。緊急時に外付けドライブからもMacを起動できるという点でFirewire搭載のドライブの方が安心感があります。


SilverKeeperのダウンロード

 LaCieさんが配布されているフリーのバックアップソフト「SilverKeeper」です。。直感的にいじれることと、起動可能なクローンが作成できること(うまくいかないケースもあるとか)、スケジュール機能、差分バックアップとうれしい設計です。ただし、起動可能なバックアップを作成するには、何も入っていない空っぽのドライブが必要です。バックアップ先は消去しておく必要があります

  1. SilverKeeperをダウンロードします。LaCieさんのUSサイトにあるSilverKeeperのページにいきます。

    日本のサイトでは現在SilverKeeperは配布されていないようです


  2. ページを下に進むと"Download SilverKeeper"とありますので、必要事項を入力した後、クリックして実行します。

    必要事項を入力します。



    入力がすんだらダウンロード実行!


  3. ダウンロード先を指定するページになりますので、好きなサイトからMac OS X版をダウンロードしてください。

    ステップおおいなぁ


  4. これでダウンロードが始まります。




SilverKeeperのインストール

  1. ダウンロードが終わるとSilverkeeperのインストーラが入っているウィンドウが開きますので、インストールを実行...したくなりますが...よく読みます。



    あ...


  2. 「インストールをする前にパーミッションを直してからにしてね。」とありますので、もし可能なら、/Applications/Utilitiesからディスクユーティリティを起動させて、一度アクセス権の修復を行ってからインストールしたほうがよさそうです。




  3. すんだらクリックしてインストール。



    easy installでオッケーです。



バックアップの実行

  1. バックアップをする前に、バックアップをするディスクのアクセス権を修復しておいたほうが安全です。せっかくバックアップを取ったのに役に立たないなんてこともありますから、忘れずに/Applications/Utilitiesからディスクユーティリティを起動させて修復をするようにします。




  2. インストールが完了するとアプリケーションフォルダにSilverKeeperがインストールされているはずですので、フォルダを開いてダブルクリックして起動させます。




  3. "Source..."にバックアップをとりたいドライブを選びます。ここではシステムをインストールしてあるMacOSXという名前のドライブを「丸ごとバックアップ」してみたいと思います。"Source..."ボタンを押すか、バックアップしたいドライブをドラッグアンドドロップするかで指定できます。

    ドラッグアンドドロップするか



    ダイアログを開くか。


  4. ちなみにドライブ丸ごとだけでなくフォルダも指定することもできます。
    ホームフォルダも...


    フォルダも大丈夫です。


  5. Sourceを指定するとスキャンが始まります。

    ボリュームが大きいと時間がかかりますのでのんびりと待ちます。


  6. 次にバックアップ先のドライブを用意します。起動可能なディスクとしてバックアップするならかならず空っぽのものを指定してください。



  7. バックアップ先のドライブの指定は"Distination..."のところにドラッグアンドドロップすることでもできます。



  8. こんなダイアログが出たらとりあえずEnableにしてください。



  9. 以下のようなダイアログが出ます。これは起動可能(Bootable)なバックアップを作るか聞いているところです。バックアップ先のディスクも起動可能にするにはYesを選択します。

    Bootableにしておくと緊急時バックアップしておいたドライブから起動できるので、一時的に乗り切るのに有効です。


  10. ここまでの操作が終了するとウィンドウの上にある"Go"が押せるようになりますのでGoを押して、いよいよバックアップ開始です。



  11. Goをおすと以下のように出ますので、Yesで保存してしまいます。

    この操作を保存するという意味です。これはSetと呼ばれ、保存しておくと次回の操作が楽になります。


    こんな風に保存されていく。

  12. バックアップが始まります。

    あとはじっくりと待つだけです。



スケジュール機能でバックアップの自動化

  1. スケジュール機能を使うとバックアップを定期的に行うことができ、とてもラクチンです。



  2. Scheduleを有効にするには"Scheduled Backup"にチェックを入れます。



  3. バックアップを取りたい時間を入力します。

    マシンに負荷がかからない時間が狙いめです。


  4. バックアップをとりたい曜日を選びます。初期状態ではDaily(毎日)が選ばれています。

    変更したい場合は、Dailyを一回クリックするとチェックが外れますので...


    あと必要な曜日にチェックをつけて完成。


  5. スケジュールの設定が完了したらメニューのファイルからSaveを実行しておきます。



  6. スケジュールバックアップをするときは、ディスクのアクセス権を修復するアップルスクリプトを作成しておいて、バックアップが始まる前に、Crontabから実行させるとよさそうです。


オプション機能

  1. SilverKeeperには他にバックアップの仕方についてのオプションがいくつかあります。それらを設定すると上書きさせなかったり、コピーさせないファイルを設定したりできます。

    オプションでの設定


    コピー除外ファイルの設定



不可視フォルダのバックアップ

  1. Finderから移動で不可視フォルダを開けば、ドラッグアンドドロップでこれらのファイルのバックアップもとることができます。(たとえばMySQLのデータフォルダやhttpdフォルダなども)

    のように開いて、


    ウィンドウの上にあるフォルダをぐいっとつかんで...


    ドラッグすれば不可視のフォルダもバックアップすることができます。



もしもの悲劇のときには...

 不幸にもサーバーのドライブがだめになってしまったときは、

  1. バックアップをしておいたドライブから起動させます。
    (Optionを押しながら起動することで起動ディスクを選択することができます)



  2. 起動後、こんどは逆の操作で、バックアップデータを修復したドライブ(もしくは新しいドライブ)にSilverKeeperで書き戻します。



  3. 書き戻し終了後、ディスクユーティリティを起動して、書き戻したディスクのアクセス権を修復します。



  4. システム環境設定の起動ディスクから書き戻したディスクを指定して再起動します。


 バックアップスケジュールのタイムラグにもよりますが、いくつかのデータは失われるものの、これで元の環境には戻すことができるはずです。正しいサーバー環境に復帰できるまで乗り切ることができます。

 バックアップソフトや外付けハードディスクの性能によってもうまくいったりいかなかったりします。致命的なトラブルが起きる前に、バックアップしたドライブから復帰できるかどうかも一度確認をしておくことも重要です。



その他のバックアップソフトについてはCarbon Copy Clonerのv3が出たら考えようかと思っています。もしくはRsyncXで。



2 Trackbacks

Mac OS の起動ディスクを作れるバックアップソフト

外付けハードディスクや DVD、CD-ROM に、起動中の OS をクローンコピーできるバックアップソフトのメモ。

From : チェリオメアリー @ 2007-09-17 17:27:28

年末近し、さあバックアップ

初雪でした。 年末も近づいてきて、皆さん、年賀状の準備なんかもはじめたのではないでしょうか。 恥ずかしい話ですが、年賀状用の住所録をパソコンのバックアップソフトの不具合で、元データ、バックアップデータともに消去してしまいました。 使っていたソフトはフリーの

From : クモノス職人 @ 2008-11-19 15:51:05

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