■本焼成をしよう■

七輪陶芸の醍醐味、本焼成です。七輪から吹き上がる躍動感溢れる炎を見ながら、器を焼き上げます。目標温度は1200度。もっとも苦悩する行程でもあります。

炎の色と七輪の色

温度が上がるにつれ、七輪のなかの色が変わっていきます。赤から、オレンジ、黄色、そして白です。白まで行くと1300度ぐらいです。ときどき上の口から中をのぞいて色を見ておきます。
炎の色が変わっていくのにあわせて、上の七輪の内壁の色も同じように変わっていきます。溶岩のような色そして最後は白黄になってくればGOODです。
焼成を成功させるには、炎の温度だけを上げようとしてもあんまりうまくないようで、上七輪に蓄熱されてはじめて安定した焼成が出来るみたいです。

焼成の終了

1200度か1300度を達成したら、その温度を5分ぐらい維持して終了です。もし見えるなら中をのぞいて、器にかけた釉薬が溶けているかを確かめてみると良いです。だだし、このとき目を痛めないように、やけどしないように。顔の産毛はチリチリになって無くなりますし。

送風を続けていると温度が上がりすぎたりするので注意します。ドライヤーを止めたりして調整します。

ドライヤーを振ったり、オンオフを繰り返すと、灰が舞い上がって、器に灰がつきます。1200度の条件下ではこの灰があっという間に溶けて、器に景色を作ってくれます。きれいです。これも好きずきですが

器を取り出す

器はキンキンに熱いウチに取り出す方法と冷めてから取り出す方法があります。肉が厚い器を焼いたときはすぐに取り出しても良いみたいですが、肉が薄い器を焼いたときは冷めるまで待ってそれから取り出した方が良いみたいです。

すぐ取り出したいときはブタ革の手袋をしてやけどしないようにしながら上の七輪をはずし、デレッキで挟んで取り出します。

ボクは冷めてから取り出す方が安心なのでそうしています。左は写真撮影用に久しぶりに熱々のウチに上の七輪をはずしてみました。

うーん、キレー。

器を取り出す(冷めてからの場合)

十分に冷めたら、デレッキでつまみ出します。

完成

冷めたら、たわしでガシガシこすってきれいに洗います。灰をきれいに落とします。

灰柚が棘のようになっているときがあるので、気をつけないと、手を切ります。棘のようになっているところは紙ヤスリなどで優しくこすってなめらかにしてあげます。

陶器は使う前にお米のとぎ汁で20分ほど煮てから使います。そうすると、汚れがしみこまなくなるので、シミが出来ませんし、臭いがついたりもしません。



本焼成をしよう終わり