最終話

心ははや来年の「田植え作戦」に

 

 

 11月29日に行った収穫祭には、千葉の青年部員や東京農大の学生、知り合いのお母さん、お父さん、子供たちも加わり30人が参加。餅つき、雑煮作りで会場となった千葉県船橋市にある好人舎はてんやわんやの大騒ぎに。そして、「我田青春」も最終回。それぞれの感想は---。

 

    よく育ってくれた

 初めて稲作りを体験した満川暁代さん(27)「収穫できてうれしい。炎天下の草取りで、来年は除草剤使うぞって思ったけど、参加したお母さんや子供たちがおいしそうにお餅を食べてくれるのを見て、『安全なお米を作りたい』と切に思う。
穂首の垂れた収穫前の光景
 非農家なのにセミプロ並の技を持つ八田純人さん(24)「いつの間にやら苗が餅になっていた。『稲を育てた』というよりは『稲が育ってくれた』という気がする。ボクらの田んぼから竜巻のごとく飛び立った太ったスズメ。あれにはボーゼン。次回はもっと積極的にあれこれ試してみたい」。
ちょっとわかりにくいが、スズメにチチクリ回された稲。

 

    黒字に胸なで下ろす

 二瓶康一さん(32)「1反5畝で餅米7俵はまずまず。収支が黒字になりそうなのでまずはホッと胸をなでおろしている。9月初めの台風でも倒伏しなかったから、それから約1ヶ月天候不順で刈れなかったので登熟が進んで、かえってよかったのでは」。
中央、部長の二瓶さん。左、苗やスズメ駆逐作戦でお世話になった押井さん。
 全税関の青年部長で船橋市在住の原田誠太郎さん(28)、「二回しか参加できなかったけど、農業の大変さが少しはわかったつもり。つきたてのお餅と畦に植えた枝豆の味は最高!」。
ケツばっかりで失礼です(笑) 除草に没頭中。
 そして私(著者)、少し自信を持ちつつも、支えてくださった農家のみなさんに感謝。苦労も多かったですが、稲作りの楽しさを味わえて本当によかった。
再度登場。田んぼの走り屋。森吉さん。

 

 

    苦労話はつきない

 
 今年5名で取り組んだ稲作り、無謀にも除草剤を使わなかったため、炎天下での草取りなど苦労話はつきません。来年は水管理もきちんとやって、ぬかを撒いて工夫しよう、仲間もたくさん集めようなどなど、とにかく楽に除草しようと思案中。にっくきスズメも何とかして追っ払い、とにかく安全で美味しいお米をたくさん作りたい。枝豆は来年も作ろうと今からいろいろな思いを巡らせています。
ビッグな乾燥機。飯島さん宅には三台ある。右、飯島さんの奥様。

 若き読者のみなさん、わいわいがやがや一緒に楽しく、美味しいお米を作りませんか!

 

(森吉)
新聞「農民」1998/12/14
 

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