はじめに

1996年におこなった結果です。GC法をもちいた検査法により複数の有機リン系農薬が検出されています。

• 1996年10月に都内スーパーで購入し、残留農薬分析を実施しました。
  

結果

補足

• クロルプロファムは日本では除草剤として登録がある農薬です。アメリカでは、本剤を、倉庫保管時の発芽防止として、散布することがあります。使用基準が緩いため、アメリカ産のポテト製品を検査すると、高い頻度で検出が認められる成分です。
• 日本では、クロルプロファムのこのような使用は、違法にあたり、行われることはありません。私たちの本調査以外の調査結果でも、国産のじゃがいもからクロルプロファムを検出した例はありません。
• じゃがいもは、発芽や日光が当たることによって緑になると、その周辺にソラニンという物質を形成するようになります。ソラニンは、摂食すると下痢などの食中毒を起こすことがあり、注意が必要な成分です。保育園などの菜園で収穫したいもの中に、青色になった芋が混入させたまま食事として提供してしまい、食中毒事故などを引き起こすことがあります。
• このため、じゃがいもの栽培時や保管時は、発芽と日光の照射をさけるよう心がけるのが基本となります。日本では暗条件での冷蔵保管等が行われています。
  

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