海で穫れる魚などに生息している菌です。お刺身や魚を加工してできる食品などに増殖し、食中毒などを引き起こします。
塩分を含む環境が好きで、塩分濃度2~5%ぐらいの環境では短時間でも増殖する性質があります。腸炎ビブリオに汚染された食品を食べてしまうと、下痢や腹痛、嘔吐などの症状を引き起こすことがあります。
低温では増殖しない菌なので、低温での管理をしっかりとおこなうこと、真水には弱いという特徴があるので真水でよく洗うこと、加熱処理はしっかりとすることで防ぐことができます。まな板などの調理器具も調理ごとに良く洗うことも効果的です。
魚介類をあつかう事業では、製造工程の衛生管理や出荷される製品の状態を把握するための、定期的な検査を行うことをおすすめします。