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Jul 08, 2010

【社会】遺伝子組み換え、雑草にも イヌガラシが交雑か

ポスト @ 15:16:02 | 新聞記事

7月3日、開催されたシンポジウムで遺伝子組換えナタネとイヌガラシの交雑が起きていることが報告されていました。中日新聞の社会面でも報道されていますので、紹介しておきます。

【社会】遺伝子組み換え、雑草にも イヌガラシが交雑か

2010年7月4日 朝刊

GMナタネとイヌガラシの交雑とみられる植物=三重県内で(河田昌東講師提供)
 三重県鈴鹿市周辺の国道23号沿いに遺伝子組み換え(GM)ナタネが自生している問題で、GMナタネとアブラナ科の「イヌガラシ」が交雑したとみられる植物が発見された。GMナタネと同様、除草剤への耐性がある。調査した市民団体は、10月に名古屋市で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で結果を報告する。
 COP10の開会まで100日前となる3日、市民団体が名古屋市で開いたシンポジウムで、「遺伝子組み換え食品を考える中部の会」の河田昌東(まさはる)四日市大非常勤講師が明らかにした。
 栽培植物との交雑の報告はこれまでもあるが、イヌガラシのようなどこにでも生えている雑草との交雑はなかったといい、河田講師は「GM化が一気に広がる恐れがある。生物多様性の危機は深刻だ」と警告した。
 6月中、下旬に三重県四日市市から津市にかけて行った調査で、高さ30〜50センチの計12本について遺伝子の塩基配列を調べるPCR検査をしたところ、広く普及している除草剤への耐性が確認された。
 全体的な姿が周辺にも多いイヌガラシに似ており、国立環境研究所(茨城県つくば市)に特定を依頼した。10月までに結果が出る見込み。
 GMナタネは、製油用にカナダなどから四日市港に輸入されており、工場に運ぶ途中にこぼれ落ちたとみられる。同会は2004年に調査を始め、道路で発芽したGMナタネや、在来ナタネとの交雑種の抜き取りを続けている。昨年末にはブロッコリーとの交雑種も見つけた。
 COP10は、輸入されたGM作物が他国の生物多様性や経済に影響を与えた場合、誰がどう補償するのかも主要なテーマ。この日のシンポでは、種子メーカーや販売業者にも責任を求め、故意や過失がなくても賠償責任を負うべきだとの提言が発表された。

 私はシンポジウムには参加できませんでしたが、COP10に向けての私達が向き合っている課題を浮き彫りにするものになり、このシンポジウムは大変有意義なものであったと思います。新聞記事によると、課題の個体は、国立環境研究所に特定作業について受け渡しが無事整ったようですので、こちらでご協力させていただいた情報もすこし追記しておきます。

 河田先生からプレ確認試験として疑いのある個体をお預かりさせていただいておりました。簡易試験でラウンドアップ耐性を示すものが1個体、ラウンドアップおよびバスタ耐性を示すものが1個体、バスタ耐性を示すものが1個体、比較対象として陰性の個体が1個体でした。いずれも外観はイヌガラシのように見えます。これら個体は、四日市などではごく普通に、遺伝子組換えナタネの個体と混ざって道ばたに生えていますので見慣れた植物です。

 これらの個体について、PCR法による試験を行ってみました。増幅対象にしたのは、

通常判定試験
・ナタネ固有タンパク配列遺伝子(Rubisco PCR反応確認用)
・組換え遺伝子(EPSPS グリホサート系除草剤耐性ナタネ検知用)
・組換え遺伝子(bar グルホシネート系除草剤耐性ナタネ検知用)
・組換え遺伝子(グリホサート系除草剤耐性ナタネ確認用)
・組換え遺伝子(グルホシネート系除草剤耐性ナタネ確認用)

補足試験
・組換え遺伝子(EPSPS_type34 グリホサート系除草剤耐性ナタネ検知用)
・組換え遺伝子(GOX グリホサート系除草剤耐性ナタネ検知用)
・組換え遺伝子(FMV グリホサート系除草剤耐性ナタネ検知用)

でした。 試験の結果、3つめの陰性試料以外は、ほぼ簡易試験と同じ結果となり、イヌガラシ中にそれぞれの耐性を持つ遺伝子が検出されることが確認されました。

なにより興味深いのは2つめの個体です。これは簡易試験で両品種に陽性反応をした個体ですが、PCR法ではラウンドアップ耐性のみに陽性として判定されました。簡易試験の結果が適切でなかったのではないか、とも考えましたが、PCR法で得られたデータには、バスタ系配列の増幅結果に、予測されるバンドサイズより異なったバンドが検出されていることがわかっています。これは単にエラーバンドなのか、バスタ耐性発現配列が微妙に異なっている結果なのかはわかっていません。

今後いくつかの試験を追加しながらこちらでもデータを集めていければと考えています。

Jul 01, 2010

2010年岡山宇野港周辺調査

ポスト @ 16:03:10 | レポート

宇野港運搬船 宇野港倉庫前ナタネ

 5月1日、宇野港での調査をおこないました。

 搾油会社さんにつづく運河入口の岸壁に小型の運搬船が数隻停泊しているところでした。この運搬船に、どこかで小分けにしたナタネを積載して、ここまで運んできていると考えられます。

 搾油会社さん周辺を調査しましたが、採取できた個体数は、例年同様それほど多くはなく、全部で4個体でした。このうちグリホサート耐性ナタネが1個体、グルホシネート耐性ナタネが2個体という結果になっています。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

Jun 30, 2010

2010年岡山水島港周辺調査

ポスト @ 16:45:11 | レポート

ナタネ大きさ 調査中

 長期遠征調査、二つ目は岡山県水島港です。

 福岡を4月30日に出発、途中、下関港を少し見て回り、ナタネなどが見あたらないことを確認後、一気に北上、現地入りしました。日もだいぶ西に傾き、目が聞かなくなってくる時間に入り、バタバタと忙しい調査になりました。

 水島港は、ナタネの輸入トン数では全国2位を誇る港ですが、これまで、ほとんどセイヨウアブラナを見かけることがありませんでした。おそらく工場に併設されたアンローダーから陸揚げされたナタネは、荷物の積み替えや輸送などが行われることなく、製品化がされているためではないかと予想しています。このスタイルは清水港の搾油工場と似ています。こうした立地条件にある工場では、拡散が起きにくいのでしょう。

 今回は珍しく4個体のナタネを採取することができました。簡易試験ではこのうちの3つが遺伝子組換えナタネという結果になっています。これら個体が採取されたのは、搾油工場からわずかに西に移動した場所にある、飼料会社さん近くで、ひょっとしたら飼料会社さんからの拡散による自生ではないかと考えています。この点でも静岡の清水港に似ているといえます。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

Jun 15, 2010

2010年福岡博多港周辺調査

ポスト @ 17:52:22 | レポート

サイロ写真 調査中

 今年も出かけた長期遠征調査「福岡県博多港」のレポートです。調査日は4月29日です。

 4月28日、雨の東京を出発しました。走りだして間もない東名高速道路で、何度かエンジン停止のトラブルが発生して、危うくリタイヤしかけましたが、無事福岡に到着できました。

 今回は、先に国道3号線を南下し、昨年採取された場所で、ふたたび遺伝子組換え個体が確認できるかの調査をおこないました。それから博多港にもどり、西日本新聞の佐藤記者と合流して、港湾内の調査をおこないました。

 国道3号線沿いは例年通り、太宰府ICに近い交差点で遺伝子組換えの個体が見つかりました。港湾内の調査では、あいもからわず、たくさんのナタネが生えており、簡易試験でもその多くが遺伝子組換えナタネであることが確認されました。

 この日は、アイガモ農法で有名な古野隆雄さんところにお世話になりました。ちょうどなんじゃもんじゃの木の花見会でして、そこにお邪魔しながら、集まっている皆さんと簡易試験をやりました。すりつぶして、試験紙を差し込んで、2本の線が現れると、驚きの声がでていました。この問題に、関心を持っていただけました。

 夜は、研修生さんらのアパートで一泊でした。貴重な体験をした一日でした。はじめて食べた塩蛋の味を忘れません。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

Jun 10, 2010

2010年千葉県中央港周辺調査

ポスト @ 17:10:18 | レポート

IMG_0105_thum.jpg IMG_0107_thum.jpg

 報告が遅れてしまっていますが、4月13日、生活クラブ生協のみなさんと千葉港の共同調査をおこないました。調査範囲は、昨年と同様で、搾油工場さんから千葉中央港の陸揚げを行っている港湾部までに続く運搬路です。私達のグループは、搾油工場さん周辺と港湾部を歩きました。

 搾油工場さん周辺では、大きな個体はほとんど見かけられませんでしたが、双葉を開いたばかりの小さな個体がそこかしこで見つかりました。これはこぼれ落ち対策や抜き取りなどの作業の効果が現れているものの、運搬により、頻繁に種子のこぼれ落ちが起きていることを示すものだと思います。

 私達が持ち帰った個体数は12個体でした。簡易試験ではこのうち、6個体がグリホサート耐性のナタネで、4個体がグルホシネート耐性のナタネという結果になっています。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

Jun 10, 2010

遺伝子組換えナタネ生息調査調査報告2009

ポスト @ 16:56:31 | レポート

ファイルアイコン

[覚書]ブログのデータがロストしてしまい、書き込みが消えてしまいました。改めてポストしています。

 だいぶ遅くなってしまったのですが、昨年度調査分の遺伝子組換えナタネ生息調査報告2009です。
農民連食品分析センターの遺伝子組換えナタネ調査隊と一般調査隊の皆さんからいただいたデータを集計したものです(生協さんや他の調査グループの分は含まれていません)。採取数、検査数、検出数、検出地点、調査ルートなどが見られるようになっています。

 2009年は合計117個体を採取し、63個体の遺伝子組換えのナタネの自生を確認しました。
 今回の調査では、簡易試験法とPCR法で結果が一致しないものが目立ち、判定結果の確定に大きくてまどりました。こうした個体が確認される理由については、現在、外部検査機関にシーケンス解析を依頼してすこしずつデータを集めています。解析に必要な資金などや取りかかるための時間の確保などに苦労していますが、なにかしらの結果が集められるようにと思っています。


2010年度分の検査結果は後日公開の予定です。

遺伝子組換えナタネ生息調査報告2009

May 11, 2010

ナタネの輸入量-財務省貿易統計2009年-

ポスト @ 11:05:58 | お知らせ

財務省貿易統計から2009年1月から12月までに、日本国内に輸入されたナタネの輸入量と輸入港をまとめてみました。

税関 数量(t) 金額(1000円)
東京
3387
159663
横浜(神奈川県)
343921
14290495
千葉
313015
13391924
鹿島
162036
6986908
神戸
422126
17845940
宇野
17602
722633
水島
171594
7058131
大阪
5917
276662
名古屋
244017
10137420
清水
177798
7673117
四日市
90341
3692927
博多
120036
5204086
合計
2071790
87439906

 昨年に続き、東京にナタネの陸揚げが記録されています。用途はわかっていませんが、ひょっとしたら栽培用種子の輸入ではないかとの情報がありました。搾油用ではなければ、運送方法も大きく異なると思われますので、こぼれ落ちの可能性は低いのかもしれません。

ナタネの貿易統計検索方法
財務省貿易統計のページから検索ページに進み、「統計品別税関一覧表」をクリック、輸出入の指定を「輸入」に、統計年月日の指定を行い、品目の指定欄にナタネの統計品目番号である「1205.10-000」を入力します。ちなみに数量のMTは「Metric ton」の略です。つまりトン(1000キログラム)。財務省貿易統計

Dec 14, 2009

[更新]2009遺伝子組換えナタネ調査マップver2

ポスト @ 16:43:16 | map

map_icon.png

これまでに公開済した2009年分の遺伝子組換えナタネ調査マップを一部更新し、version2として公開しました。
分析が進展した部分と、入力ミスが確認された部分、簡易試験法とPCR法が一致しなかったサンプルの赤タグ表示、サンプル番号の追加などをおこないました。ダウンロードなどされた方は更新、差し替えなどをお願いいたします。

更新処理をおこなったマップは以下の通りです。
福岡県博多港周辺GMナタネ検出地点マップ1st
静岡県清水港周辺GMナタネ検出地点マップ
愛知県名古屋港周辺GMナタネ検出地点マップ
兵庫県神戸港周辺GMナタネ検出地点マップ
福岡県博多港周辺GMナタネ検出地点マップ2nd
三重県四日市港周辺GMナタネ検出地点マップ

細かい更新内容についてはリンク先の記述を参考にしてください。
千葉港、横浜港、岡山水島港、岡山宇野港については更新、修正はありません。

Nov 19, 2009

検査が一致しない個体の存在

ポスト @ 10:42:09 | レポート

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 2009年の調査をすすめるうち、私達は奇妙な結果が増えていることに気がつきました。 それは簡易試験と確認試験の一致しない個体が存在していることです。また感覚的にではありますが、その数が年々増えてきてていることです。

 たとえば、イムノクロマト法を利用した簡易試験をおこなった際には、陰性(普通のナタネ)という結果になるにもかかわらず、PCR法を利用し、形質発現遺伝子(EPSPS, bar/PAT, GOX, promoter)および、遺伝子組換え確認領域について確認試験を行うと、これらの配列が増幅され、陽性(遺伝子組換えナタネ)という結果になる個体が存在します。
 これは逆のケースもあり、簡易試験では陽性でも、確認試験を行うと、通常、遺伝子組換えナタネなら増幅されるはずの配列のセットが、一致しない個体も確認されています。

もっと読む...

Nov 11, 2009

遺伝子組換えナタネ検出マップ-2009三重県四日市港周辺-

ポスト @ 17:16:48 | map

map_icon.png

【09.12.14 ver2に更新】

  • 試験が一致しない個体に赤タグを設定。
  • サンプル番号を追記。
  • 上浜町交差点01にメモを追記。
  • 安古木橋02に遺伝子組み換えナタネと記載していたがこれは入力ミスのため削除し、普通のナタネに修正。
  • 安古木橋と記載していたが正しくは阿古木橋だったため修正。

 7月10日におこなった三重県四日市港周辺の調査マップを公開しました。Google Mapで表示させる場合は、以下のページに進んでみてください。
Google Mapで三重県四日市港周辺の検出マップを見る


 Google Earthをお使いの方は、以下のリンクからKMZファイルをダウンロードしてください。ダウンロード完了後、ダブルクリックするとGoogle Earthに調査ルート、検出地点、結果などが表示されます。Google EarthはGoogleさんから無料ダウンロードできます。

三重県四日市港周辺 GMナタネ検出地点マップ-090711版ver2-


 青色のピンは普通のアブラナ科植物、緑色のピンはグリホサート系遺伝子組換えナタネ、紫色のピンはグルホシネート系遺伝子組換えナタネです。今回から要注意個体として赤色のピンを追加しました。

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Nov 09, 2009

2009年三重県四日市港周辺調査

ポスト @ 9:52:46 | レポート


 2009年7月10日、四日市港周辺の調査に入りました。今年はスケジュールの都合、四日市港への調査が遅くなってしまい、七夕を過ぎてからの現地入りとなりました。

 所長宅の新しい中古車(なにか間違っている気もする表現)をお借りして、7時板橋区を出発。途中、海老名SAでヒッチハイカーを乗せた後、どしゃぶりの東名道を走っての到着でした。現地の雨天が大変心配されたのですが、調査を始める頃には雨も上がり、快適な調査環境となりました。
 四日市港から陸揚げされたナタネは、40km以上もの距離を陸送されています。運搬量も多いため、日本で最もこぼれ落ちと自生が広範囲で起きている場所といえます。その一方、こぼれ落ちに対する対策も積極的におこなわれており、搾油会社さん、市民グループによる定期的な抜き取り作業が効果を上げていることが確認されている場所ともいえます。
 今回の調査では、この港から運搬路をなぞるように歩きましたが、抜き取り作業の効果が現れているせいか、過去の状況と比較すると、採取できるナタネの数がはっきりと減少していることがわかりました。しかし、全く見つからないというわけではなく、ところどころにナタネを発見することができ、遺伝子組換えナタネの自生を押さえるには、相当な社会負担を強いられることが想像されます。

 昼過ぎから夕方までの調査で、合計22個体を採取しました。このうちグリホサート耐性のナタネが7個体、グルホシネート耐性の個体が8個体確認されました。また興味深いのは、簡易試験とPCR法の結果が異なる個体が見つかったことです。試験法に改善が必要なのか、遺伝子組換えナタネの遺伝子になにかこれまでとは違った変化のようなものが起きている個体がそんざいするのか、現時点ではわかりませんが、注意が必要な傾向であるといえます。

Nov 06, 2009

遺伝子組換えナタネ検出マップ-2009福岡県博多港周辺-

ポスト @ 12:17:14 | map

map_icon.png

【09.12.14 ver2に更新】

  • 試験が一致しない個体に赤タグを設定。
  • サンプル番号を追記。

 5月4日におこなった福岡県博多港周辺の調査マップを公開しました。Google Mapで表示させる場合は、以下のページに進んでみてください。
Google Mapで福岡県博多港周辺の検出マップを見る


 Google Earthをお使いの方は、以下のリンクからKMZファイルをダウンロードしてください。ダウンロード完了後、ダブルクリックするとGoogle Earthに調査ルート、検出地点、結果などが表示されます。Google EarthはGoogleさんから無料ダウンロードできます。

福岡県博多港周辺 GMナタネ検出地点マップ-090504版ver2-


 青色のピンは普通のアブラナ科植物、緑色のピンはグリホサート系遺伝子組換えナタネ、紫色のピンはグルホシネート系遺伝子組換えナタネです。

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Sep 02, 2009

2009年福岡県博多港周辺調査-長期遠征3日目第2港-

ポスト @ 12:17:45 | レポート


(国道3号線のフェンスで囲まれた中央分離帯でたわたに種を実らせた個体)

 5月4日におこなった福岡県博多港の調査です。長期遠征調査3日目で、早朝に岡山県水島港調査を終わらせ、その足で突撃という日程です。昔はこのぐらいは、何ともなかったのですが、このごろはやけに身にこたえます。腰痛、肩コリと激痛、メニエール氏病、金欠病と旅の伴侶が増えました。ビデオも記録程度にしか残せなくなりました。もう少し余裕を持った旅程が組めるとラクなんですが、なかなか。ポンコツバイクの方もお疲れのようで、オイル量チェック窓をのぞくとすでにオイルが半分以下に、チェーンも油切れのうえ、伸びきった状態になっていました。

 到着した博多港は、そんなコンディションに追い打ちをかける土砂降りでした。裏地が剥げ、防水は期待できないほどぼろぼろになったカッパを着込んでのあわただしい調査になりました。

 博多港は、生協さんらが精力的に調査をおこなっているロケーションです。輸入トン数は12万トンほどで国内7位となっています。他地域に比べ輸入量が多い港湾ではありませんが、自生の発生状況としては国内1位と呼べる光景が広がっていることが特徴です。

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Aug 18, 2009

ナタネの輸入量-財務省貿易統計2008年-

ポスト @ 10:37:04 | お知らせ

財務省貿易統計から2008年1月から12月までに、日本国内に輸入されたナタネの輸入量と輸入港をまとめてみました。

税関 数量(t) 金額(1000円)
東京
2590
196314
横浜(神奈川県)
386408
26810555
千葉
383417
26885895
鹿島
177487
12672642
神戸
465022
32577294
宇野
20249
1413724
水島
148252
9967954
大阪
3817
276805
名古屋
262098
18176651
清水
218641
15642237
四日市
117519
8154919
博多
121617
8622435
千歳
0
541
合計
2307117
161397966

 興味深いのは東京港と千歳空港が記録されていることです。思い返せば、今年の調査の途中、環状八号線で、西洋ナタネを何度か見かけました。渋滞にもまれながら、スタッフと顔を見合わせたのを思い出します。あの個体が、ひょっとしたらなんてことがなければいいのですが...。

 なお、2009年、東京港は2月307トン、3月500トン、6月505トン輸入の実績があるようです。

ナタネの貿易統計検索方法
財務省貿易統計のページから検索ページに進み、「統計品別税関一覧表」をクリック、輸出入の指定を「輸入」に、統計年月日の指定を行い、品目の指定欄にナタネの統計品目番号である「1205.10-000」を入力します。ちなみに数量のMTは「Metric ton」の略です。つまりトン(1000キログラム)。財務省貿易統計

Aug 17, 2009

[朝日新聞]遺伝子組み換えナタネ、在来種と交雑 環境省確認

ポスト @ 17:27:53 | お知らせ,新聞記事

 今日のasahi.comに遺伝子組み換えナタネと在来種の交雑を環境省が確認した、という内容の記事がありました。

遺伝子組み換えナタネ、在来種と交雑 環境省確認

2009年8月17日7時21分

 遺伝子組み換えセイヨウナタネが在来ナタネと交雑したとみられる個体を、環境省が国内で初めて確認した。ナタネの輸入港や輸送路を対象とした昨年の調査で、三重県松阪市の河川敷から採取した個体を分析してわかった。

 遺伝子組み換えで作られ、特定の除草剤をまいても枯れなくした除草剤耐性ナタネは、年間200万トン程度輸入されるナタネの8割ほどを占める。これがこぼれて、港周辺などで自生していることは5年前から確認されてきた。

 環境省が在来ナタネと思われる個体を分析したところ、組み換えナタネの特徴である除草剤耐性に関係するたんぱく質が検出された。その種子から育てた芽にも除草剤耐性を示すものがあり、染色体数が29本で、在来ナタネ(20本)と組み換えナタネ(38本)の中間だったことから、交雑によると考えられた。

 環境省外来生物対策室は、「組み換えナタネの利用承認の際に交雑の可能性は予想されていた。在来ナタネも元は外来植物で日本産の野生種と言えない」などとして生物多様性に悪影響を与える事例とはみなしていない。

 一方、組み換えナタネの監視を続ける河田昌東・遺伝子組み換え情報室代表は「組み換えナタネがはびこってしまってからでは、悪影響があった場合に回復不能となりかねない」と対応の必要性を主張している。(米山正寛)

 7月21日に発表された環境省クリアリングハウス(J-BHC)の調査結果に基づく報道です。J-BHCでは平成15年度からカルタヘナ法に基づく、遺伝子組換えナタネの調査をおこなっています。その20年度版ということになります。

 同様の調査をおこなってきた私達は、これまで「本来別々の品種にあるはずの組み換え遺伝子が交雑によってその両方を持つようになったと考えられる個体」、「組み換え遺伝子をもつものの発現していないと考えられる個体」を確認しています。私達はまだ報告にあるような在来ナタネと遺伝子組換えナタネが交雑した個体に出会うことはできていません。

 しかし、これまでに各地を走り回り、見てきた経験から言えば、報道にあるような交雑種の発生は起きていてもおかしくない状況が各地にあったと感じています。2005年、三重県の鈴鹿川で確認した例では、橋の上や国道には遺伝子組換えナタネが、その橋の下や土手には普通のアブラナ科植物が広がっているという状況がありました。この光景を見れば、染色体数などの問題はあるものの、非常に雑多な環境で二つの系統が混在しているわけで、交雑の可能性は十分に感じられる状態でした。

もっと読む...

Aug 17, 2009

遺伝子組換えナタネ検出マップ-2009岡山県水島港周辺-

ポスト @ 11:54:39 | map

map_icon.png

 5月3日におこなった岡山県水島港の調査マップを公開しました。Google Mapで表示させる場合は、以下のページに進んでみてください。
Google Mapで岡山県水島港の検出マップを見る


 Google Earthをお使いの方は、以下のリンクからKMZファイルをダウンロードしてください。ダウンロード完了後、ダブルクリックするとGoogle Earthに調査ルート、検出地点、結果などが表示されます。Google EarthはGoogleさんから無料ダウンロードできます。

岡山県水島港 GMナタネ検出地点マップ-090504版-


 青色のピンは普通のアブラナ科植物、緑色のピンはグリホサート系遺伝子組換えナタネ、紫色のピンはグルホシネート系遺伝子組換えナタネです。

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Aug 10, 2009

2009年岡山水島港周辺調査-長期遠征3日目第1港-

ポスト @ 12:32:34 | レポート


 長期遠征調査3日目です。岡山宇野港を真っ暗なうちに出発。海岸線をのんびり走りながら水島港に向かいました。途中コンビニで、パンと定番の白バラコーヒーを飲んで一息です。白バラコーヒーは、生乳70%使用、カラメルも香料も使っていないというこだわりのコーヒー牛乳。ちょっと甘めですが、体染み渡るおいしさがコンテナパックに詰まっているのです。こちら方面にきた折には、忘れずに飲みたい一品。(ちなみに白バラ牛乳は大山乳業農業協同組合さんのbrandです)

 2008年の岡山県水島港におけるナタネの輸入量は、148トンで、全国8位(13港中)となっています。ナタネを陸揚げしていると考えられるのは、陸揚げトン数では、日本でこぼれ落ちが激しい地域である博多、四日市よりも輸入量は多い港です。

 しかし、陸揚げ後、運搬などがおこなわれず、港湾内で加工などの処理が完了しているとのことで、調査をおこなっても、自生が確認されたことはほとんどありません。港湾内をくまなく調査して歩きましたが、今回の調査でも、ナタネと考えられる個体は確認することができませんでした。

Aug 06, 2009

遺伝子組換えナタネ検出マップ-2009岡山県宇野港周辺-

ポスト @ 11:58:43 | map

map_icon.png

 5月3日におこなった岡山県宇野港の調査マップを公開しました。Google Mapで表示させる場合は、以下のページに進んでみてください。
Google Mapで岡山県宇野港の検出マップを見る


 Google Earthをお使いの方は、以下のリンクからKMZファイルをダウンロードしてください。ダウンロード完了後、ダブルクリックするとGoogle Earthに調査ルート、検出地点、結果などが表示されます。Google EarthはGoogleさんから無料ダウンロードできます。

岡山県宇野港 GMナタネ検出地点マップ-090503版-


 青色のピンは普通のアブラナ科植物、緑色のピンはグリホサート系遺伝子組換えナタネ、紫色のピンはグルホシネート系遺伝子組換えナタネです。

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Aug 05, 2009

2009年岡山県宇野港周辺調査-長期遠征2日目第2港-

ポスト @ 12:21:50 | レポート

uno090503thum.jpg

 長期遠征2日目。
 兵庫県神戸港調査後、岡山県宇野港に向かいました。
まもなく夕暮れという時間帯の中の調査となりました。例年ナタネが見つかる場所から、調査範囲を広げていきましたが、今年の岡山県宇野港では、ナタネを見つけることはできませんでした。すごい。

 例年は、搾油工場さん周辺で小さな花を付けた個体のほかに、鞘だけになっている個体などを見かけます。これまでの調査では、遺伝子組換えナタネの存在も確認しています。しかし、今年は、ナタネのシルエットにすら出会うことはありませんでした。しっかりとした対策などがとられているためではないかと考えられます。

 財務省貿易統計によると2008年の1月から12月までの間、宇野港は2万トンほどの輸入実績が記録されています。2008年にナタネの輸入をおこなった実績がある港は全部で13港ありますが、宇野港は第10位程度の輸入量です。2009年は、4月、5月に輸入がおこなわれていないことなども理由と考えられました。

 この日は、宇野港で一泊です。フェリー乗り場の近くの喫茶店で食べたとんかつ定食のとんかつが、冷凍ヤケしたお肉で、おなかが...。翌日に不安を残しながらの就寝でした。

Aug 03, 2009

遺伝子組換えナタネ検出マップ-2009兵庫県神戸港周辺-

ポスト @ 18:09:02 , 修正 @ Aug 03, 2009 18:08:04 | map

map_icon.png

【09.12.14 ver2に更新】

  • 試験が一致しない個体に赤タグを設定。
  • サンプル番号を追記。

 5月3日におこなった兵庫県神戸港の調査マップを公開しました。Google Mapで表示させる場合は、以下のページに進んでみてください。
Google Mapで兵庫県神戸港の検出マップを見る


 Google Earthをお使いの方は、以下のリンクからKMZファイルをダウンロードしてください。ダウンロード完了後、ダブルクリックするとGoogle Earthに調査ルート、検出地点、結果などが表示されます。Google EarthはGoogleさんから無料ダウンロードできます。

兵庫県神戸港 GMナタネ検出地点マップ-090503版ver2-


 青色のピンは普通のアブラナ科植物、緑色のピンはグリホサート系遺伝子組換えナタネ、紫色のピンはグルホシネート系遺伝子組換えナタネです。

color_pin

Jul 31, 2009

素敵な宇宙船地球号で紹介されました

ポスト @ 10:23:46 | お知らせ

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 2009年7月26日、テレビ朝日放送の第584回「素敵な宇宙船地球号」で、遺伝子組換えナタネ調査隊が紹介されました。

 番組のテーマは「種子戦争最前線〜一粒のタネが世界を動かす〜」でした。食と農を支える種子は、今日「種子戦争」ともよばれるほど激しいやりとりが繰り広げられ、多くの人たちの知らぬところで過酷な市場になっています。番組はその実態と裏側に触れる内容でした。番組中盤あたりから、遺伝子組換え種子の問題がclose upされます。これら種子にいわれる課題の一つとして、遺伝子組換えナタネの自生問題が触れられて、私達は日本の自然界に与える影響を調査するグループとして紹介されています。

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 種子の問題は大変複雑かつ、大きなもので、わずか25分枠の番組としては取り上げるのはとても大変だったと思います。テレビ番組にするには、なかなか難しい問題を苦労してまとめ上げた仕上がりでした。

 多くの人は、普段食べている農作物を種子という視点から見つめることはないと思います。その現実は大変シビアであることが伝わり、これからの食や農の問題を考える、入口を教えてくれる良い番組だったと思います。


テレビ朝日:素敵な宇宙船地球号:「種子戦争最前線」 〜1粒のタネが世界を動かす〜