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Aug 08, 2014

GM菜種検査キットで対応できるGMトウモロコシ品種について

ポスト @ 16:43:36 | レポート

 「遺伝子組換えナタネ検査キットで、遺伝子組換えトウモロコシは検査できるのですか?」という問い合わせがありました。そこで、日本で認可済みの遺伝子組換えトウモロコシ品種について、発現形質、組換えられた遺伝子、遺伝子組換えナタネ検査キットでの対応ができる可能性があるものについてまとめた資料を用意しました。参考にしてみてください。

PDF版はこちら

商品名  Event code  OECD UI  発現形質  組換え遺伝子   
主配列1 主配列2 主配列3 サブ配列 菜種キット
Star Link CBH-351 ACS-ZMØØ4-3 Insect resistance (Bt toxin)
cry9c
-
-
-
-
AgrisureCB/LL Bt11 SYN-BTØ11-1 Glufosinate herbicude tolerance / Insect resistance (Bt toxin)
pat
cry1Ab
-
-
LL
YieldGard MON810 MON-ØØ81Ø-6 Bt toxin
cry1Ab
-
-
-
-
Liberty Link Maize T14 etc ACS-ZMØØ2-1 Glufosinate herbicude tolerance / Antibiotec resistance
pat(syn)
-
-
bla
LL
Liberty Link Maize T25 etc ACS-ZMØØ3-2 Glufosinate herbicude tolerance / Antibiotec resistance
pat(syn)
-
-
bla
LL
Roundup Ready 2 Maize NK603 MON-ØØ6Ø3-6 Glyphosate herbicide tolerance
CP4 EPSPS
 
-
-
RUR
YieldGard Rootworm RW, MaxGard MON863 MON-ØØ863-5 Insect resistance (Bt toxin
Cry3Bb1
-
-
nptII
-
Herculex RW DAS-59122-7 DAS-59122-7 Glufosinate herbicude tolerance / Insect resistance (Bt toxin)
pat
cry34Ab1
cry35Ab1
-
LL
Event176 Event176 SYN-EV176-9 Glufosinate herbicude tolerance / Insect resistance (Bt toxin)
cryIAb
bar
-
-
LL
Roundup Ready Maize, Agrisure GT GA21 MON-00021-9 Glyphosate herbicide tolerance
mepsps
-
-
-
-
Genuity DroughtGard MON87460 MON-8746Ø-4 Abiotic Stress Tolerance
cspB
-
-
nptII
-
DLL25 DLL25 DKB-8979Ø-5 Glufosinate herbicude tolerance
bar
-
-
bla
LL
Bt Xtra Maize DBT418 DKB-89614-9 Insect resistance (Bt toxin / Glufosinate herbicude tolerance)
cry1Ac
bar
pinII
bla
LL
YieldGard VT Pro MON89034 MON-89Ø34-3 Insect resistance (Bt toxin)
cry2Ab2
cry1A.105
-
-
-
Herculex I, Herculex CB TC1507 DAS-Ø15Ø7-1 Insect resistance (Bt toxin) / Glufosinate herbicude tolerance
cry1Fa2
pat
-
-
LL
YieldGard VT Rootworm RR2 MON88017 MON-88Ø17-3 Glyphosate herbicide tolerance / Insect resistance (Bt toxin)
CP4 EPSPS
cry3Bb1
-
-
RUR
Mavera Maize LY038 REN-ØØØ38-3 Modified Product Quality (increses lysine)
cordapA
-
-
-
-
Agrisure RW MIR604 SYN-IR6Ø4-5 Insect resistance (Bt toxin)
mcry3A
-
-
pmi
-
TC6275 TC6275 DAS-Ø6275-8 Glufosinate herbicude tolerance / Insect resistance (Bt toxin)
bar
mocry1F
-
-
LL
Enogen 3272 SYN-E3272-5 Modified Product Quality (increasing the thermostability of amylase)
amy797E
pmi
-
-
-
Agrisure Viptera MIR162 SYN-IR162-4 Insect resistance (VIP3A)
vip3Aa20
-
-
pmi
-
Enlist Maize DAS40278 DAS-4Ø278-9 2,4-D herbicide tolerance
aad-1
-
-
-
-
Agrisure Duracade Event5307 SYN-Ø53Ø7-1 chimeric Bt toxin(cry3A-cry1Ab)
ecry3.1Ab
-
-
pmi
-
Roundup Ready Maize MON87427 MON-87427-7 Glyphosate herbicide tolerance
CP4 EPSPS
-
-
-
RUR

Apr 24, 2014

兵庫神戸港サンプリング&簡易試験 長期遠征2007-VideoPodCast-

ポスト @ 14:34:55 | VideoPodCast,レポート

. 調査隊ビデオロゴ2007

2007年5月5日、兵庫県神戸港で行った遺伝子組換えナタネ調査隊長期遠征編その5です。

動画自体は2008年冬に完成していましたが、公開するタイミングを逃してしまった後、ファイルの行方が一時不明になり、公開できずにいたものです。2007年の調査は,この神戸港で終わりになります。

まさか7年越しでのアップロードになるとは思いもしませんでした。
改めて動画を見ると、自分も若かったなぁ,としみじみしています。

今思えば,鹿児島まで随分タフな旅をしていたものだなぁと思います。
とにかく旅をして新しい調査地に向かいたい,全国の汚染状況をこの目で見て,共有できる形で記録しておきたいという想いが溢れていましたね。ポンコツバイクで,その道中は,いろいろと大変なことはありましたが,工夫や慣れを積み上げて,前に進んでいく調査は,どれをとってもたのしいものでした。

といっても,2年前まではまったく同じスタイルで調査をしていたわけですから,あまり懐かしむのも変な話ではあります。

ただ,はっきりといえるのは結婚で長期遠征調査は難しくなりました。
さらに,チビが生まれ,バイクの調査はもう無理かも知れません。
昨年は妻をなんとなく丸め込み,車での調査に切り替え,おこなっていますが,全ての対象港を回るのは無理でした。これまでのようなタイトな調査から,新しい調査に切り替えていかないといけなさそうです。

自分としてはそう遠くない日に,xx年後の各港の様子,として,再度調査ビデオを撮影し,現地の状況を伝えたいと思っています。

それでは,7年越しの神戸港調査2007をご覧下さい。

kobe_20070505_h264.mov

( video/quicktime : 107.5 MB )

うまく見られない人はこちら(Youtube版)

Apr 18, 2014

遺伝子組換えナタネ生息調査調査報告2013

ポスト @ 11:39:19 | レポート,お知らせ

ファイルアイコン

 いまさらですが,遺伝子組換えナタネ生息調査報告2013レポートを公開しました。

2013年,スケジュール的に長期遠征などが組みにくい事情(あと私が結婚したため)のなか、農民連食品分析センターの遺伝子組換えナタネ調査隊が得たデータをまとめ、解説したものです。(生協さんや他の調査グループの分は含まれていません)。

 財務省通関統計によると、2012年4月から2013年4月までに輸入された菜種(品目コード1205.10)の累計数量は、2407千トンとなっており、昨年より5万1千トンほど増加しています。内訳は、昨年とはかわり、カナダ、オーストラリア、アメリカの3国からの輸入に絞られています(昨年は少量だがフランス、ポーランド、中国があった)。割合ベースでは、カナダが97%を占めています。輸入実績が記録されているのは、東京、横浜、千葉、鹿島、神戸、宇野、水島、大阪、名古屋、清水、四日市、博多、志布志の13税関で概ね例年と変化はありません。陸揚げトン数では例年通り神戸が最も多く、横浜、名古屋、千葉、清水、鹿島、水島、博多、四日市、宇野、大阪、東京、志布志の順でほぼ変化はありません。

 農民連食品分析センターでは、統計を元に、2012年3月から5月にかけて、千葉中央港、神奈川横浜港、静岡清水港、兵庫神戸港、岡山宇野港、岡山水島港の6港について調査を実施しました。今期は調査スケジュールの調整が難しく、主要調査対象港の愛知名古屋港、三重四日市港、福岡博多港の調査を実施できていません。

 採取個体の判定は、イムノクロマト法による簡易試験とPCR法による確認試験を合わせて結果としますが、今期は、まだPCRによる確認試験の実施が終了しておらず、現状で報告されているデータは簡易試験のみの結果をまとめたものになります。

 今回の調査では、調査を実施した全ての港で調査対象に相当する個体を観察、採取することが出来ました。合計41個体を採取し、試験を実施したところ、グリホサート耐性のナタネが4個体、グルホシネート耐性のナタネが14個体となりました。

 PCRによる確認試験が実施できていないため、今期はまだ隠れ遺伝子組換えナタネが存在するかどうかについては判定できていない状況にあります。今後、試験を進めて、今年の状況について解析を進めていく計画です。

 調査全体の手応えとしては、例年通り、必ずしも輸入トン数イコール自生の多い港ではないという点です。陸送後の長距離輸送での対策が求められると思います。また行政や第三者機関が、遺伝子組み換え作物の種子やそれを原材料にした製品の運搬経路を集約管理できるようなしくみの構築がこの問題の調査に役立つと考えられます。

 この簡単な報告書とあわせて,GoogleMapやGoogleEarthに検出結果と調査ルートをプロットしたものもご覧下さいしてください(2013年調査マップ)。


遺伝子組換えナタネ生息調査報告書2013版(PDF)

遺伝子組換えナタネ生息調査調査報告2011

ポスト @ 11:27:56 | レポート,お知らせ

ファイルアイコン

 いまさらですが,遺伝子組換えナタネ生息調査報告2011レポートを公開しました。

2011年,原発事故に振り回される中,農民連食品分析センターの遺伝子組換えナタネ調査隊が動ける限りの範囲で得たデータをまとめ、解説したものです。(生協さんや他の調査グループの分は含まれていません)。

 財務省貿易統計によると、2010年1月から12月までに輸入されたナタネ関連品目の累計数量は、2344千トンとなっており、昨年より27万トンほど増加しています。その内訳は、カナダ215万トン、オーストラリア19万トン、ポーランド36トン、中国1トンで、例年通り、カナダが92%程を占めます。

 これらのナタネは、東京、横浜、千葉、鹿島、神戸、宇野、水島、大阪、名古屋、清水、四日市、博多といった12税関の管内から陸揚げされた記録が残っています。

 農民連食品分析センターでは、こうした記録を元に、2011年4月11日から6月3日にかけて、横浜港、千葉港、神戸港、宇野港、水島港、名古屋港、清水港、四日市港、博多港の9港を、さらに今年は福岡門司港を対象に加え、合計10港の調査をおこないました。採取個体の判定は、イムノクロマト法による簡易試験、PCR法による確認試験を組み合わせ、結果としました。

 今回の調査では、119個体を採取し、対象にした10港全てで遺伝子組換えナタネを検出しています。その合計数は86個体となりました。内訳は、グリホサート耐性が40個体、グルホシネート耐性が40個体でした。また今年も、簡易試験とPCR法による結果が一致しないナタネが6個体見つかっています。これらはいずれもグリホサート耐性で、簡易試験紙には陰性、またはわずかに擬陽性を示す程度にもかかわらず、PCR法では組み換え遺伝子が検出されました。

 各港湾の検出の傾向はおおむね例年通りでしたが、今回、門司港でグリホサート耐性の個体を初検出しました。博多港で小分けになったものが陸揚げされているのか、陸送されているかはわかりませんが、調査が必要と考えます。

 また今回は博多港以南の道路沿いを精力的に調査しました。これまで国道を利用して運送がおこなわれていると考えていましたが、今回、輸送とはまったく縁がない極めて細い一般道で検出がありました。この場所は、高速道路が高架になっている地点であることから、博多港は高速道路を利用した運送がおこなわれていると考えられます。

 今日、行政や第三者機関が、遺伝子組み換え作物の種子やそれを原材料にした製品の運搬経路情報の集約するまでには至っていませんが、今後、取り組みの実現を目指さなければいけないと考えさせられる結果となりました。 

 この簡単な報告書とあわせて,GoogleMapやGoogleEarthに検出結果と調査ルートをプロットしたものもご覧下さいしてください(2011年調査マップ)。


遺伝子組換えナタネ生息調査報告書2011版(PDF)

Dec 25, 2012

遺伝子組換えナタネ生息調査調査報告2012

ポスト @ 12:22:28 | レポート,お知らせ

ファイルアイコン

 本年度の遺伝子組換えナタネ生息調査報告2012レポートを公開しました。

農民連食品分析センターの遺伝子組換えナタネ調査隊のデータをまとめ、解説したものです。(生協さんや他の調査グループの分は含まれていません)。

 財務省貿易統計によると、2011年4月から2012年3月までに輸入されたナタネ関連品目の累計数量は、2356千トンとなっており、昨年より12万トンほど増加しています。その内訳は、カナダ228万トン、オーストラリア7万トン、フランス20トン、 ポーランド18トン、アメリカ18トン、中国8トンで、例年通り、カナダが9割を占めます。これらの輸入ナタネは、東京、横浜、千葉、鹿島、神戸、宇野、水島、大阪、名古屋、清水、四日市、博多といった12税関の管内から陸揚げされた記録が残っています。陸揚げトン数では神戸港が最も多く、次いで横浜、千葉、名古屋、清水、鹿島、水島、博多、四日市、宇野、大阪、東京の順となっています。

 農民連食品分析センターでは、統計を元に、2012年3月から5月にかけて、鹿島港、千葉港、名古屋港、四日市港、神戸港、宇野港、水島港、博多港の8港の調査をおこないました。放射性物質汚染による食品検査などの対応に追われているほか、長期遠征調査の際、バイクのタイヤがパンクし、調査スケジュールを大幅変更しなければならない状況などが発生し、例年おこなっている清水港と横浜港については、調査を完了できていません。

 採取個体の判定は、イムノクロマト法による簡易試験、PCR法による確認試験を組み合わせ、結果としました。

 今回の調査では、調査時間の確保が難しく、例年より少ない51個体の採取にとどまりました。遺伝子組換えナタネは個体の採取ができなかった水島港を除き、全ての港で検出をしています。内訳は、グリホサート耐性が6個体、グルホシネート耐性が15個体でした。また今年も、簡易試験とPCR法による結果が一致しないナタネが2個体見つかっています。これらはいずれもグリホサート耐性で、簡易試験紙には陰性、またはわずかに擬陽性を示す程度にもかかわらず、PCR法では組み換え遺伝子が検出されました。

 輸入トン数と自生数、検出数を比較すれば、遺伝子組換えナタネの顕著な自生が認められる場所は、必ずしも輸入トン数が多い港ではないことがわかります。自生に大きく影響しているのは輸入後、長距離輸送がおこなわれるかどうかであることがはっきりと現れています。

 行政や第三者機関が、遺伝子組み換え作物の種子や原材料にした製品の運搬経路を集約するまでには至っていませんが、そうした管理のしくみの構築が必要と考えられます。

 より詳細な分析結果リストなどをまとめたページは後日公開の予定です。


遺伝子組換えナタネ生息調査報告書2012版(PDF)

Jul 20, 2011

奇形のナタネについて

ポスト @ 10:39:34 | レポート

09-04-29_08-29~00.jpg 09-04-29_08-30.jpg 09-04-29_09-15~00.jpg

 放射性物質汚染による農作物への影響が毎日、ニュースを賑わわせています。 ニュースの数としては少ないのすが、汚染による自然界への影響などもじわりじわりと起きているのではないかと、心配がされています。

 そうした話題の一つに、奇形のナタネが福島で見つかったというものがありました。 放射性物質との直接の因果関係を結ぶ訳ではありませんが、仮にその影響で奇形が発生していたらどうしようという内容の話題となってい多くの方が話されていたと思います。

 今回見つかった個体について私も相談を受けました。  かつて、私たちの施設では、テレビ朝日で放送された「奇形タンポポ」について共同調査をおこなってきました。その時、おぼえたことを、もやっとした記憶程度でしかありませんが、簡単にまとめておこうと思います(正確な内容は玉川さんの本を読んでください)。

 植物奇形は国内には系統だってまとめられたデータが少なく、その原因はよくわかっていない分野の一つのようです。タンポポなどの場合、帯のように茎が巨大化、変形してしまうことから「帯化」などと呼ばれています。今回見つかったナタネもこうした植物奇形の一つと考えられます。

 テレビ朝日さんと、奇形タンポポの共同調査をおこなったのは2000年初め頃でした。スタートは、北海道にマイホームを買われた方がいたのですが、その家族が化学物質過敏症になり、それと同じくして、庭にたくさんの奇形タンポポが見つかるようになった、というものでした。

 こちらで、その庭の土壌を検査したところ、リン酸トリスという物質が検出され、これがその原因物質ではないかと推測がされました。リン酸トリスについては、その後、専門の先生の手で、誘発物質になるか、検証されたのですが、その結果は「白」であったようです。

 その後、奇形タンポポについて、遺伝の分野から研究をされた先生の話では、奇形を起こしたタンポポは、そのほとんどがセイヨウタンポポとニホンタンポポが交雑することでできた雑種が、戻り交配をした個体であることがわかったとのことでした。そうした個体は、環境影響に弱い特徴があるなどで、化学物質の影響などを受けやすくなり、帯化しやすいのではないかと考察をされていたように思います。

 結局のところ原因はよくわかってはいません。

 今回の奇形ナタネについてです。  これまで遺伝子組換えナタネの自生調査をしてきたなかで、数個体ほど、同様の奇形を発生しているものに出会ったことがあります。そうした経緯からも、放射性物質のみが原因で起きる現象ではないと考えられます。  写真の個体は、2009年4月29日に、私の家庭菜園で見つかった個体を記録したものです。今回話題になっている個体と同様の奇形を発生しているのがわかります。

 帯化を起こす原因はいろいろあるといわれています。  何らかの化学物質、病気、虫により傷を付けられたところから侵入した病害、ウイルス、代謝異常などが考えられているようです。先に挙げたように、外的要因に過敏な個体であれば、放射性物質などもあるかもしれません。今後の研究が待たれる分野です。

Dec 28, 2010

遺伝子組換えナタネ生息調査調査報告2010

ポスト @ 15:38:35 | レポート

ファイルアイコン

 本年度の遺伝子組換えナタネ生息調査報告2010レポートを公開しました。

農民連食品分析センターの遺伝子組換えナタネ調査隊と一般調査隊の皆さんからいただいたデータを集計したものです(生協さんや他の調査グループの分は含まれていません)。

 2010年は合計86個体を採取し、58個体の遺伝子組換えのナタネの自生を確認しました。

 今年の調査でも、例年同様、輸入実績のある港では、遺伝子組換えナタネの検出が認められています。各地域の全体的な傾向はそれほど変わっていないといえます。今回印象に残ったのは、これまで1度も検出のなかった岡山県水島港での組み換え個体が見つかったことでした。製造管理などがしっかりとおこなわれていると考えられていた水島港のような場所でも、輸入がある限りは自生が発生しうることがわかりました。

 また、PCRと簡易試験結果が一致しないナタネが5個体ほど検出されたこと、三重の河田先生のグループから預かった個体では、明らかにセイヨウアブラナではない植物から遺伝子組換え配列が検出されたことも印象的でした。

 MOP5/COP10直前に、農林水産省から発表された報告書では、遺伝子組換えナタネが交雑によって広がったりする可能性が極めて低い、としてまとめられています。わたしたちが、変わった個体を見つけるようになったのはここ2,3年ほどでした。今回の農林水産省の報告は平成18年から20年にかけてを総括したもので、私達がその現象に気がつき始めた時期とは重なっていないところがあります。このような個体が見つかる現象を真剣に捉えれば、まだ農林水産省の報告を結論として、飲み込んでしまうことは早い段階であると感じさせられています。幸いにして、農林水産省は今後も継続調査を続けていく姿勢を明確にしています。私達もその可能性について、今後も調査をする必要があると考えています。

 より詳細な分析結果リストなどをまとめたページは後日公開の予定です。


遺伝子組換えナタネ生息調査報告書2010版(PDF)

Oct 07, 2010

2010年東京港周辺調査

ポスト @ 15:52:04 | レポート

ooihutou

 6月3日おこなった東京港(大井埠頭)周辺の調査です。横浜港の帰りに寄り道する形で入りました。

 5月11日に記事に書いたナタネの輸入量-財務省貿易統計2009年-にあるように、東京港でも少ないながら定期的にナタネの輸入が記録されています。おそらく種子販売用として輸入されているものではないかと考えられますが、万が一も考え、調査に入ることにしました。  調査はおもに大井埠頭の穀物倉庫周辺となっています。実際ナタネがどこから輸入されているのかはわかっていないため、この場所の調査が適正かどうかはわかりませんが、今回の調査ではこの周辺でのナタネの自生を確認することはできませんでした。

 平日の東京港内は大変混雑しており、調査が難航することもわかりました。物流に関わるトラックが大量に走っており、車を自由に調査することが難しいこと、また、他地域の港湾に比べ、警備などが厳しい雰囲気を感じました。次回は平日をさけた調査に入ることが望ましいと思えます。

2010年度分の検査結果は後日公開の予定です。

2010年横浜港周辺調査

ポスト @ 15:51:36 | レポート

yokohama

 6月3日におこなった横浜港の調査です。横浜港は、例年、採取個体数は少ないものの、高い頻度で遺伝子組換えナタネが検出される地域です。おもに磯子区を中心に検出が認められており、この地域にある搾油工場経由でこぼれ落ちているものか、過去にこぼれ落ちた種の子供に当たる世代がライフサイクルを獲得し、ささやかながら自生を続けている、などが予想されています。

 今回の調査では4個体が採取され、このうち二個体がグリホサート耐性のナタネ、二個体がグルホシネート耐性のナタネであることがわかりました。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

2010年四日市港周辺調査

ポスト @ 12:11:19 | レポート

yokkaichi_natane_in_wheat

 5月4日、四日市港から運搬路に当たる国道23号線および搾油会社さんまでを調査しました。四日市港は例年かなりの検出が認められる地域ですが、今年は22個体を採取し、このうち15個体が遺伝子組換えナタネであることが確認されています。

 今回は、麦畑のなかに自生している複数の個体を確認しました。畑に立ち入ることはできないため、それらの個体が遺伝子組換えかどうかは確認できませんでしたが、条件的に可能性は高いといえます。仮にこの個体の種子が、麦に混ざって収穫され、選別機通過後、麦と異物に別けられた際に、異物に入ったナタネ種子を農家がどう処理するのかによって思いがけない場所に遺伝子組み換えナタネの群落が発生してしまう可能性と風評被害などについて危惧しています。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

Oct 05, 2010

2010年名古屋港周辺調査

ポスト @ 10:02:25 | レポート

nagoya100502

 5月2日、長期遠征もいよいよ後半。講演を頼まれた岐阜に向かう途中、名古屋に寄り道です。

 調査地点は、潮見埠頭と北浜町の2地点でした。例年、潮見埠頭周辺では遺伝子組換えナタネが検出されますが、今年は採取した6個体が全て陰性となりました。確認できる個体数も減っているようです。

 一方、北浜町側では、遺伝子組換えナタネの検出が増えている傾向があります。採取された11個体のうち、9個体が遺伝子組換えナタネとなっています。北浜町の穀物運搬トラックを追跡したところ、汐見埠頭の飼料会社と北浜町のサイロ間、およそ15kmをピストン運送しているルートが存在することを確認しました。この輸送路のほとんどが自動車専用道のため採取などの調査ができていませんが、セイヨウアブラナが多数自生していることを目視で確認しています。このルートは今後の課題といえます。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

Oct 04, 2010

2010年兵庫県神戸港周辺調査

ポスト @ 17:54:17 | レポート

神戸港のナタネ

 5月1日、深江浜および住吉浜での調査をおこないました。

 今年は採取できた個体数が少なく2個体となりました。このうち住吉浜で採取された1個体が遺伝子組換えナタネ(グリホサート耐性)であることが確認されました。検出地点は、大手運送会社さんの近くで、そのトラックからのこぼれ落ちと予想しています。

 また、今回、見かけた穀物運搬トラックを追跡したところ、住吉浜から大阪まで、高速道路を利用する穀物運搬ルートがあることを確認しました。しかし、このルート沿いでの自生は確認できておらず、荷種はナタネではないと予想しています。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

Jul 01, 2010

2010年岡山宇野港周辺調査

ポスト @ 16:03:10 | レポート

宇野港運搬船 宇野港倉庫前ナタネ

 5月1日、宇野港での調査をおこないました。

 搾油会社さんにつづく運河入口の岸壁に小型の運搬船が数隻停泊しているところでした。この運搬船に、どこかで小分けにしたナタネを積載して、ここまで運んできていると考えられます。

 搾油会社さん周辺を調査しましたが、採取できた個体数は、例年同様それほど多くはなく、全部で4個体でした。このうちグリホサート耐性ナタネが1個体、グルホシネート耐性ナタネが2個体という結果になっています。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

Jun 30, 2010

2010年岡山水島港周辺調査

ポスト @ 16:45:11 | レポート

ナタネ大きさ 調査中

 長期遠征調査、二つ目は岡山県水島港です。

 福岡を4月30日に出発、途中、下関港を少し見て回り、ナタネなどが見あたらないことを確認後、一気に北上、現地入りしました。日もだいぶ西に傾き、目が聞かなくなってくる時間に入り、バタバタと忙しい調査になりました。

 水島港は、ナタネの輸入トン数では全国2位を誇る港ですが、これまで、ほとんどセイヨウアブラナを見かけることがありませんでした。おそらく工場に併設されたアンローダーから陸揚げされたナタネは、荷物の積み替えや輸送などが行われることなく、製品化がされているためではないかと予想しています。このスタイルは清水港の搾油工場と似ています。こうした立地条件にある工場では、拡散が起きにくいのでしょう。

 今回は珍しく4個体のナタネを採取することができました。簡易試験ではこのうちの3つが遺伝子組換えナタネという結果になっています。これら個体が採取されたのは、搾油工場からわずかに西に移動した場所にある、飼料会社さん近くで、ひょっとしたら飼料会社さんからの拡散による自生ではないかと考えています。この点でも静岡の清水港に似ているといえます。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

Jun 15, 2010

2010年福岡博多港周辺調査

ポスト @ 17:52:22 | レポート

サイロ写真 調査中

 今年も出かけた長期遠征調査「福岡県博多港」のレポートです。調査日は4月29日です。

 4月28日、雨の東京を出発しました。走りだして間もない東名高速道路で、何度かエンジン停止のトラブルが発生して、危うくリタイヤしかけましたが、無事福岡に到着できました。

 今回は、先に国道3号線を南下し、昨年採取された場所で、ふたたび遺伝子組換え個体が確認できるかの調査をおこないました。それから博多港にもどり、西日本新聞の佐藤記者と合流して、港湾内の調査をおこないました。

 国道3号線沿いは例年通り、太宰府ICに近い交差点で遺伝子組換えの個体が見つかりました。港湾内の調査では、あいもからわず、たくさんのナタネが生えており、簡易試験でもその多くが遺伝子組換えナタネであることが確認されました。

 この日は、アイガモ農法で有名な古野隆雄さんところにお世話になりました。ちょうどなんじゃもんじゃの木の花見会でして、そこにお邪魔しながら、集まっている皆さんと簡易試験をやりました。すりつぶして、試験紙を差し込んで、2本の線が現れると、驚きの声がでていました。この問題に、関心を持っていただけました。

 夜は、研修生さんらのアパートで一泊でした。貴重な体験をした一日でした。はじめて食べた塩蛋の味を忘れません。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

Jun 10, 2010

2010年千葉県中央港周辺調査

ポスト @ 17:10:18 | レポート

IMG_0105_thum.jpg IMG_0107_thum.jpg

 報告が遅れてしまっていますが、4月13日、生活クラブ生協のみなさんと千葉港の共同調査をおこないました。調査範囲は、昨年と同様で、搾油工場さんから千葉中央港の陸揚げを行っている港湾部までに続く運搬路です。私達のグループは、搾油工場さん周辺と港湾部を歩きました。

 搾油工場さん周辺では、大きな個体はほとんど見かけられませんでしたが、双葉を開いたばかりの小さな個体がそこかしこで見つかりました。これはこぼれ落ち対策や抜き取りなどの作業の効果が現れているものの、運搬により、頻繁に種子のこぼれ落ちが起きていることを示すものだと思います。

 私達が持ち帰った個体数は12個体でした。簡易試験ではこのうち、6個体がグリホサート耐性のナタネで、4個体がグルホシネート耐性のナタネという結果になっています。

 採取地と結果を示すマップは後日公開の予定です。

遺伝子組換えナタネ生息調査調査報告2009

ポスト @ 16:56:31 | レポート

ファイルアイコン

[覚書]ブログのデータがロストしてしまい、書き込みが消えてしまいました。改めてポストしています。

 だいぶ遅くなってしまったのですが、昨年度調査分の遺伝子組換えナタネ生息調査報告2009です。
農民連食品分析センターの遺伝子組換えナタネ調査隊と一般調査隊の皆さんからいただいたデータを集計したものです(生協さんや他の調査グループの分は含まれていません)。採取数、検査数、検出数、検出地点、調査ルートなどが見られるようになっています。

 2009年は合計117個体を採取し、63個体の遺伝子組換えのナタネの自生を確認しました。
 今回の調査では、簡易試験法とPCR法で結果が一致しないものが目立ち、判定結果の確定に大きくてまどりました。こうした個体が確認される理由については、現在、外部検査機関にシーケンス解析を依頼してすこしずつデータを集めています。解析に必要な資金などや取りかかるための時間の確保などに苦労していますが、なにかしらの結果が集められるようにと思っています。


2010年度分の検査結果は後日公開の予定です。

遺伝子組換えナタネ生息調査報告2009

Nov 19, 2009

検査が一致しない個体の存在

ポスト @ 10:42:09 | レポート

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 2009年の調査をすすめるうち、私達は奇妙な結果が増えていることに気がつきました。 それは簡易試験と確認試験の一致しない個体が存在していることです。また感覚的にではありますが、その数が年々増えてきてていることです。

 たとえば、イムノクロマト法を利用した簡易試験をおこなった際には、陰性(普通のナタネ)という結果になるにもかかわらず、PCR法を利用し、形質発現遺伝子(EPSPS, bar/PAT, GOX, promoter)および、遺伝子組換え確認領域について確認試験を行うと、これらの配列が増幅され、陽性(遺伝子組換えナタネ)という結果になる個体が存在します。
 これは逆のケースもあり、簡易試験では陽性でも、確認試験を行うと、通常、遺伝子組換えナタネなら増幅されるはずの配列のセットが、一致しない個体も確認されています。

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Nov 09, 2009

2009年三重県四日市港周辺調査

ポスト @ 9:52:46 | レポート


 2009年7月10日、四日市港周辺の調査に入りました。今年はスケジュールの都合、四日市港への調査が遅くなってしまい、七夕を過ぎてからの現地入りとなりました。

 所長宅の新しい中古車(なにか間違っている気もする表現)をお借りして、7時板橋区を出発。途中、海老名SAでヒッチハイカーを乗せた後、どしゃぶりの東名道を走っての到着でした。現地の雨天が大変心配されたのですが、調査を始める頃には雨も上がり、快適な調査環境となりました。
 四日市港から陸揚げされたナタネは、40km以上もの距離を陸送されています。運搬量も多いため、日本で最もこぼれ落ちと自生が広範囲で起きている場所といえます。その一方、こぼれ落ちに対する対策も積極的におこなわれており、搾油会社さん、市民グループによる定期的な抜き取り作業が効果を上げていることが確認されている場所ともいえます。
 今回の調査では、この港から運搬路をなぞるように歩きましたが、抜き取り作業の効果が現れているせいか、過去の状況と比較すると、採取できるナタネの数がはっきりと減少していることがわかりました。しかし、全く見つからないというわけではなく、ところどころにナタネを発見することができ、遺伝子組換えナタネの自生を押さえるには、相当な社会負担を強いられることが想像されます。

 昼過ぎから夕方までの調査で、合計22個体を採取しました。このうちグリホサート耐性のナタネが7個体、グルホシネート耐性の個体が8個体確認されました。また興味深いのは、簡易試験とPCR法の結果が異なる個体が見つかったことです。試験法に改善が必要なのか、遺伝子組換えナタネの遺伝子になにかこれまでとは違った変化のようなものが起きている個体がそんざいするのか、現時点ではわかりませんが、注意が必要な傾向であるといえます。

Sep 02, 2009

2009年福岡県博多港周辺調査-長期遠征3日目第2港-

ポスト @ 12:17:45 | レポート


(国道3号線のフェンスで囲まれた中央分離帯でたわたに種を実らせた個体)

 5月4日におこなった福岡県博多港の調査です。長期遠征調査3日目で、早朝に岡山県水島港調査を終わらせ、その足で突撃という日程です。昔はこのぐらいは、何ともなかったのですが、このごろはやけに身にこたえます。腰痛、肩コリと激痛、メニエール氏病、金欠病と旅の伴侶が増えました。ビデオも記録程度にしか残せなくなりました。もう少し余裕を持った旅程が組めるとラクなんですが、なかなか。ポンコツバイクの方もお疲れのようで、オイル量チェック窓をのぞくとすでにオイルが半分以下に、チェーンも油切れのうえ、伸びきった状態になっていました。

 到着した博多港は、そんなコンディションに追い打ちをかける土砂降りでした。裏地が剥げ、防水は期待できないほどぼろぼろになったカッパを着込んでのあわただしい調査になりました。

 博多港は、生協さんらが精力的に調査をおこなっているロケーションです。輸入トン数は12万トンほどで国内7位となっています。他地域に比べ輸入量が多い港湾ではありませんが、自生の発生状況としては国内1位と呼べる光景が広がっていることが特徴です。

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Aug 10, 2009

2009年岡山水島港周辺調査-長期遠征3日目第1港-

ポスト @ 12:32:34 | レポート


 長期遠征調査3日目です。岡山宇野港を真っ暗なうちに出発。海岸線をのんびり走りながら水島港に向かいました。途中コンビニで、パンと定番の白バラコーヒーを飲んで一息です。白バラコーヒーは、生乳70%使用、カラメルも香料も使っていないというこだわりのコーヒー牛乳。ちょっと甘めですが、体染み渡るおいしさがコンテナパックに詰まっているのです。こちら方面にきた折には、忘れずに飲みたい一品。(ちなみに白バラ牛乳は大山乳業農業協同組合さんのbrandです)

 2008年の岡山県水島港におけるナタネの輸入量は、148トンで、全国8位(13港中)となっています。ナタネを陸揚げしていると考えられるのは、陸揚げトン数では、日本でこぼれ落ちが激しい地域である博多、四日市よりも輸入量は多い港です。

 しかし、陸揚げ後、運搬などがおこなわれず、港湾内で加工などの処理が完了しているとのことで、調査をおこなっても、自生が確認されたことはほとんどありません。港湾内をくまなく調査して歩きましたが、今回の調査でも、ナタネと考えられる個体は確認することができませんでした。