Dec 25, 2012

遺伝子組換えナタネ生息調査調査報告2012

ポスト @ 12:22:28 | レポート,お知らせ

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 本年度の遺伝子組換えナタネ生息調査報告2012レポートを公開しました。

農民連食品分析センターの遺伝子組換えナタネ調査隊のデータをまとめ、解説したものです。(生協さんや他の調査グループの分は含まれていません)。

 財務省貿易統計によると、2011年4月から2012年3月までに輸入されたナタネ関連品目の累計数量は、2356千トンとなっており、昨年より12万トンほど増加しています。その内訳は、カナダ228万トン、オーストラリア7万トン、フランス20トン、 ポーランド18トン、アメリカ18トン、中国8トンで、例年通り、カナダが9割を占めます。これらの輸入ナタネは、東京、横浜、千葉、鹿島、神戸、宇野、水島、大阪、名古屋、清水、四日市、博多といった12税関の管内から陸揚げされた記録が残っています。陸揚げトン数では神戸港が最も多く、次いで横浜、千葉、名古屋、清水、鹿島、水島、博多、四日市、宇野、大阪、東京の順となっています。

 農民連食品分析センターでは、統計を元に、2012年3月から5月にかけて、鹿島港、千葉港、名古屋港、四日市港、神戸港、宇野港、水島港、博多港の8港の調査をおこないました。放射性物質汚染による食品検査などの対応に追われているほか、長期遠征調査の際、バイクのタイヤがパンクし、調査スケジュールを大幅変更しなければならない状況などが発生し、例年おこなっている清水港と横浜港については、調査を完了できていません。

 採取個体の判定は、イムノクロマト法による簡易試験、PCR法による確認試験を組み合わせ、結果としました。

 今回の調査では、調査時間の確保が難しく、例年より少ない51個体の採取にとどまりました。遺伝子組換えナタネは個体の採取ができなかった水島港を除き、全ての港で検出をしています。内訳は、グリホサート耐性が6個体、グルホシネート耐性が15個体でした。また今年も、簡易試験とPCR法による結果が一致しないナタネが2個体見つかっています。これらはいずれもグリホサート耐性で、簡易試験紙には陰性、またはわずかに擬陽性を示す程度にもかかわらず、PCR法では組み換え遺伝子が検出されました。

 輸入トン数と自生数、検出数を比較すれば、遺伝子組換えナタネの顕著な自生が認められる場所は、必ずしも輸入トン数が多い港ではないことがわかります。自生に大きく影響しているのは輸入後、長距離輸送がおこなわれるかどうかであることがはっきりと現れています。

 行政や第三者機関が、遺伝子組み換え作物の種子や原材料にした製品の運搬経路を集約するまでには至っていませんが、そうした管理のしくみの構築が必要と考えられます。

 より詳細な分析結果リストなどをまとめたページは後日公開の予定です。


遺伝子組換えナタネ生息調査報告書2012版(PDF)

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